【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の愛知環状鉄道線 (岡崎駅～高蔵寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -7.7％( -1.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 72 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +32件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 22.8年から +12.3 ％増)。平均専有面積は 77.8 ㎡ (昨年 79.8 ㎡から -2.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。岡崎駅、愛環梅坪駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡崎駅で昨年に比べ +39.8 ％、単価は 34.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(岡崎駅、愛環梅坪駅)は +32.9 ％(単価 +7.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高蔵寺駅、三河豊田駅)は -31.2 ％(単価 -8.3 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.9 ％ → 2025年 6.5 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.8 年 → 2025年 25.6 年、+12.3 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.5 ％ → 2025年 12.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった末野原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +0.7％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった瀬戸口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +1.8％( +0.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 愛知環状鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡崎駅 | 34.3万/㎡ (16.8年/77.3㎡) | 24.5万/㎡ (26.8年/71.7㎡) | 23.5万/㎡ (25.0年/82.3㎡) |
| 六名駅 | 31.4万/㎡ (7.0年/70.0㎡) | - | 16.7万/㎡ (29.0年/90.0㎡) |
| 中岡崎駅 | - | 25.0万/㎡ (27.0年/80.0㎡) | - |
| 北岡崎駅 | 22.5万/㎡ (28.8年/75.0㎡) | - | 22.9万/㎡ (19.2年/86.0㎡) |
| 大門駅 | 16.8万/㎡ (33.8年/76.2㎡) | 21.3万/㎡ (28.0年/75.0㎡) | 22.1万/㎡ (15.0年/95.0㎡) |
| 北野桝塚駅 | - | 21.4万/㎡ (21.0年/70.0㎡) | 18.8万/㎡ (32.0年/85.0㎡) |
| 永覚駅 | - | 29.3万/㎡ (16.0年/75.0㎡) | - |
| 末野原駅 | 38.0万/㎡ (11.0年/77.5㎡) | 37.8万/㎡ (10.0年/90.0㎡) | 33.3万/㎡ (16.5年/75.0㎡) |
| 三河豊田駅 | 21.0万/㎡ (29.4年/79.5㎡) | 27.3万/㎡ (18.6年/83.8㎡) | 29.2万/㎡ (19.3年/81.1㎡) |
| 新上挙母駅 | 31.5万/㎡ (14.5年/82.5㎡) | 27.5万/㎡ (26.0年/80.0㎡) | - |
| 新豊田駅 | 25.2万/㎡ (23.7年/79.6㎡) | 26.1万/㎡ (21.6年/84.0㎡) | 29.5万/㎡ (18.6年/79.4㎡) |
| 愛環梅坪駅 | 25.2万/㎡ (28.0年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (24.0年/90.0㎡) | 26.0万/㎡ (26.8年/70.0㎡) |
| 四郷駅 | - | - | 41.2万/㎡ (3.0年/80.0㎡) |
| 保見駅 | 5.6万/㎡ (42.0年/95.0㎡) | - | 7.6万/㎡ (48.0年/52.5㎡) |
| 山口駅 | - | - | - |
| 瀬戸口駅 | 10.4万/㎡ (32.0年/72.5㎡) | 10.2万/㎡ (29.0年/77.5㎡) | 21.5万/㎡ (32.0年/65.0㎡) |
| 瀬戸市駅 | - | - | - |
| 中水野駅 | 16.1万/㎡ (32.0年/78.3㎡) | - | - |
| 高蔵寺駅 | 15.9万/㎡ (30.2年/76.7㎡) | 26.2万/㎡ (22.7年/82.2㎡) | 18.2万/㎡ (34.4年/69.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
岡崎駅 34.3 万/㎡(昨年同期比 +39.8 ％)
岡崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +39.8％( +9.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +44.4％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 16.8年(昨年 26.8年から -37.4 ％減)。平均専有面積は 77.3 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から +7.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 26.8 年 → 2025年 16.8 年、-37.4 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.4 分 → 2025年 15.3 分、-24.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 77.8 ％ → 2025年 30.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 8.3 ％)
愛環梅坪駅 25.2 万/㎡(昨年同期比 +26.0 ％)
愛環梅坪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +26.0％( +5.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 24.0年から +16.7 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 90.0 ㎡から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.0 分 → 2025年 10.7 分、-11.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 24.0 年 → 2025年 28.0 年、+16.7 ％と増加)
高蔵寺駅 15.9 万/㎡(昨年同期比 -39.2 ％)
高蔵寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -39.2％( -10.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2024年)に比べて +66.7％( +6件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.2年(昨年 22.7年から +33.2 ％増)。平均専有面積は 76.7 ㎡ (昨年 82.2 ㎡から -6.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.7 年 → 2025年 30.2 年、+33.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.4 分 → 2025年 16.3 分、+30.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 26.7 ％)
三河豊田駅 21.0 万/㎡(昨年同期比 -23.1 ％)
三河豊田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -23.1％( -6.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 18.6年から +57.8 ％増)。平均専有面積は 79.5 ㎡ (昨年 83.8 ㎡から -5.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.6 年 → 2025年 29.4 年、+57.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 13.0 分 → 2025年 15.6 分、+19.8 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示