【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の名古屋市鶴舞線 (上小田井駅～赤池駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -8.4％( -4.1万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 220 件(１年前(2024年)に比べて -17.3％( -46件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 24.1年(昨年 20.4年から +17.8 ％増)。平均専有面積は 68.4 ㎡ (昨年 65.6 ㎡から +4.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 13 駅。ほとんどの駅において下落した。庄内通駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは庄内通駅で昨年に比べ +29.9 ％、単価は 35.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(庄内通駅、上小田井駅)は +24.1 ％(単価 +7.3 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(赤池駅、塩釜口駅)は -33.1 ％(単価 -12.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.9 ％ → 2025年 32.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.4 ％ → 2025年 35.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 20.4 年 → 2025年 24.1 年、+17.8 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.9 ％ → 2025年 23.7 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.9 ％ → 2025年 9.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった丸の内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は70.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +8.6％( +5.6万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて +9.5％( +2件/㎡)と堅調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった塩釜口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -32.7％( -9.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 名古屋市鶴舞線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 上小田井駅 | 42.5万/㎡ (17.5年/75.0㎡) | 35.9万/㎡ (22.0年/81.7㎡) | 33.6万/㎡ (21.3年/85.7㎡) |
| 庄内緑地公園駅 | 32.5万/㎡ (23.3年/91.2㎡) | 34.8万/㎡ (29.0年/75.0㎡) | 21.3万/㎡ (31.0年/75.0㎡) |
| 庄内通駅 | 35.1万/㎡ (20.6年/73.1㎡) | 27.0万/㎡ (29.5年/77.0㎡) | 33.8万/㎡ (28.2年/75.0㎡) |
| 浄心駅 | 33.8万/㎡ (27.0年/74.4㎡) | 42.1万/㎡ (17.6年/66.0㎡) | 44.2万/㎡ (14.3年/80.0㎡) |
| 浅間町駅 | 69.6万/㎡ (6.4年/57.0㎡) | 63.2万/㎡ (9.6年/51.8㎡) | 71.8万/㎡ (7.6年/33.5㎡) |
| 丸の内駅 | 70.9万/㎡ (13.4年/63.5㎡) | 65.3万/㎡ (13.0年/47.6㎡) | 60.8万/㎡ (16.1年/33.4㎡) |
| 伏見駅 | 67.8万/㎡ (19.9年/59.0㎡) | 76.4万/㎡ (15.5年/61.8㎡) | 42.3万/㎡ (33.3年/39.3㎡) |
| 大須観音駅 | 51.4万/㎡ (18.7年/49.5㎡) | 48.9万/㎡ (20.2年/59.3㎡) | 45.7万/㎡ (23.0年/45.4㎡) |
| 上前津駅 | 50.3万/㎡ (21.2年/60.0㎡) | 50.3万/㎡ (19.4年/51.4㎡) | 51.9万/㎡ (18.7年/56.2㎡) |
| 鶴舞駅 | 48.3万/㎡ (23.8年/50.9㎡) | 53.3万/㎡ (18.3年/50.6㎡) | 46.1万/㎡ (19.5年/48.2㎡) |
| 荒畑駅 | 31.6万/㎡ (27.8年/62.5㎡) | 42.4万/㎡ (21.2年/58.3㎡) | 32.8万/㎡ (23.7年/58.3㎡) |
| 御器所駅 | 55.7万/㎡ (17.7年/75.4㎡) | 50.7万/㎡ (19.4年/68.5㎡) | 43.8万/㎡ (22.5年/74.4㎡) |
| 川名駅 | 29.3万/㎡ (30.0年/77.9㎡) | 32.8万/㎡ (28.3年/68.1㎡) | 30.5万/㎡ (28.3年/95.0㎡) |
| いりなか駅 | 43.6万/㎡ (30.0年/86.9㎡) | 50.0万/㎡ (19.5年/93.9㎡) | 32.2万/㎡ (26.6年/83.6㎡) |
| 八事駅 | 32.6万/㎡ (30.6年/85.8㎡) | 37.9万/㎡ (26.3年/85.4㎡) | 38.0万/㎡ (27.6年/75.9㎡) |
| 塩釜口駅 | 19.2万/㎡ (35.1年/77.8㎡) | 28.6万/㎡ (22.8年/85.8㎡) | 31.3万/㎡ (26.3年/85.0㎡) |
| 植田駅 | 24.6万/㎡ (33.2年/73.2㎡) | 29.9万/㎡ (28.3年/71.4㎡) | 31.8万/㎡ (25.9年/66.1㎡) |
| 原駅 | 20.3万/㎡ (36.5年/56.5㎡) | 27.6万/㎡ (27.6年/73.3㎡) | 30.0万/㎡ (24.7年/79.2㎡) |
| 平針駅 | 19.2万/㎡ (35.4年/55.0㎡) | 20.9万/㎡ (34.3年/73.3㎡) | 26.0万/㎡ (32.1年/64.5㎡) |
| 赤池駅 | 30.9万/㎡ (22.2年/79.4㎡) | 46.5万/㎡ (12.8年/78.6㎡) | 39.6万/㎡ (16.1年/80.6㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
庄内通駅 35.1 万/㎡(昨年同期比 +29.9 ％)
庄内通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +29.9％( +8.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて +30.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 29.5年から -30.1 ％減)。平均専有面積は 73.1 ㎡ (昨年 77.0 ㎡から -5.1 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 29.5 年 → 2025年 20.6 年、-30.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.8 分 → 2025年 8.8 分、-18.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 70.0 ％ → 2025年 23.1 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.0 ％ → 2025年 23.1 ％)
上小田井駅 42.5 万/㎡(昨年同期比 +18.4 ％)
上小田井駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は42.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +18.4％( +6.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 22.0年から -20.5 ％減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 81.7 ㎡から -8.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.0 年 → 2025年 17.5 年、-20.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.8 分 → 2025年 7.0 分、-28.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 50.0 ％)
赤池駅 30.9 万/㎡(昨年同期比 -33.5 ％)
赤池駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -33.5％( -15.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -18.2％( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 22.2年(昨年 12.8年から +73.4 ％増)。平均専有面積は 79.4 ㎡ (昨年 78.6 ㎡から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.8 年 → 2025年 22.2 年、+73.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.9 分 → 2025年 12.4 分、+39.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
塩釜口駅 19.2 万/㎡(昨年同期比 -32.7 ％)
塩釜口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -32.7％( -9.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +50.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 35.1年(昨年 22.8年から +53.8 ％増)。平均専有面積は 77.8 ㎡ (昨年 85.8 ㎡から -9.4 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 22.8 年 → 2025年 35.1 年、+53.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 11.0 分 → 2025年 12.7 分、+15.2 ％と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示