【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅~金山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は27.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -37.9%( -16.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 37 件(1年前(2024年)に比べて -26.0%( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.5年(昨年 21.9年から +34.5 %増)。平均専有面積は 70.8 ㎡ (昨年 56.4 ㎡から +25.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。港区役所駅、六番町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは六番町駅で昨年に比べ +68.0 %、単価は 24.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(六番町駅、港区役所駅)は +49.1 %(単価 +7.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日比野駅、築地口駅)は -54.7 %(単価 -31.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.0 % → 2025年 10.8 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.0 % → 2025年 29.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 21.9 年 → 2025年 29.5 年、+34.5 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.5 分 → 2025年 8.9 分、+36.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 37.8 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 53.1 % → 2025年 20.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -22.7%( -10.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(1年前(2024年)に比べて +30.8%( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築地口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -34.5%( -6.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -16.7%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
| 名古屋市名港線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 名古屋港駅 | - | 18.2万/㎡ (30.3年/75.0㎡) | 21.8万/㎡ (29.8年/57.5㎡) |
| 築地口駅 | 12.5万/㎡ (34.7年/74.0㎡) | 19.0万/㎡ (32.3年/58.3㎡) | 20.6万/㎡ (32.3年/63.8㎡) |
| 港区役所駅 | 17.1万/㎡ (33.3年/70.0㎡) | 13.1万/㎡ (42.5年/61.2㎡) | 16.7万/㎡ (30.8年/85.0㎡) |
| 東海通駅 | 27.2万/㎡ (25.0年/76.2㎡) | 28.3万/㎡ (18.3年/84.2㎡) | 25.9万/㎡ (22.5年/72.3㎡) |
| 六番町駅 | 24.7万/㎡ (28.3年/85.0㎡) | 14.7万/㎡ (41.3年/85.0㎡) | 28.1万/㎡ (24.7年/81.5㎡) |
| 日比野駅 | 19.0万/㎡ (37.3年/63.0㎡) | 75.4万/㎡ (8.5年/29.0㎡) | - |
| 金山駅 | 37.2万/㎡ (25.6年/70.3㎡) | 48.2万/㎡ (22.3年/62.7㎡) | 52.1万/㎡ (14.6年/62.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
六番町駅 24.7 万/㎡(昨年同期比 +68.0 %)
六番町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +68.0%( +10.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 41.3年から -31.5 %減)。平均専有面積は 85.0 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から +0.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 41.3 年 → 2025年 28.3 年、-31.5 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.5 分 → 2025年 13.0 分、+188.9 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 100.0 %)
港区役所駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 +30.3 %)
港区役所駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +30.3%( +4.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて +25.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 42.5年から -21.8 %減)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から +14.3 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 42.5 年 → 2025年 33.3 年、-21.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 % → 2025年 40.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.8 分 → 2025年 14.5 分、+205.3 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 75.0 % → 2025年 25.0 %)
日比野駅 19.0 万/㎡(昨年同期比 -74.8 %)
日比野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は19.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -74.8%( -56.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.3年(昨年 8.5年から +337.2 %増)。平均専有面積は 63.0 ㎡ (昨年 29.0 ㎡から +117.2 %増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 8.5 年 → 2025年 37.3 年、+337.2 %と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.3 分 → 2025年 6.6 分、+23.8 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.7 % → 2025年 80.0 %)
築地口駅 12.5 万/㎡(昨年同期比 -34.5 %)
築地口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -34.5%( -6.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -16.7%( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 32.3年から +7.4 %増)。平均専有面積は 74.0 ㎡ (昨年 58.3 ㎡から +26.9 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.8 分 → 2025年 7.8 分、-11.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 80.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示