
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の富山地鉄市内線 (南富山駅前駅~大手モール駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.3%( -4.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 18 件(1年前(2024年)に比べて -82.5%( -85件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.3年(昨年 18.3年から +21.8 %増)。平均専有面積は 74.7 ㎡ (昨年 71.8 ㎡から +4.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。荒町駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは大手モール駅で昨年に比べ +216.7 %、単価は 46.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(大手モール駅、荒町駅)は +142.1 %(単価 +20.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(丸の内駅、富山駅)は -46.6 %(単価 -22.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.6 分 → 2025年 8.2 分、-22.6 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.7 % → 2025年 47.1 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.9 % → 2025年 17.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.3 年 → 2025年 22.3 年、+21.8 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.7 % → 2025年 55.6 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大手モール駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +216.7%( +31.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった丸の内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -70.1%( -35.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
富山地鉄市内線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
南富山駅前駅 | - | 25.4万/㎡ (22.1年/71.7㎡) | 23.0万/㎡ (23.9年/65.8㎡) |
堀川小泉駅 | 22.7万/㎡ (24.0年/75.0㎡) | - | - |
小泉町駅 | - | - | 22.1万/㎡ (20.4年/70.0㎡) |
西中野駅 | - | 21.1万/㎡ (26.7年/87.5㎡) | 26.2万/㎡ (15.5年/80.0㎡) |
広貫堂前駅 | - | - | 23.8万/㎡ (21.0年/80.0㎡) |
上本町駅 | - | 25.8万/㎡ (22.1年/65.0㎡) | 23.3万/㎡ (28.0年/60.0㎡) |
西町駅 | 37.6万/㎡ (18.0年/87.5㎡) | 32.1万/㎡ (8.4年/96.7㎡) | 37.3万/㎡ (13.3年/78.0㎡) |
中町駅 | - | 42.3万/㎡ (12.8年/72.5㎡) | 51.7万/㎡ (6.3年/81.2㎡) |
荒町駅 | 23.3万/㎡ (34.0年/60.0㎡) | 13.9万/㎡ (35.4年/43.0㎡) | 34.3万/㎡ (16.9年/73.8㎡) |
桜橋駅 | 31.3万/㎡ (20.5年/87.5㎡) | 30.7万/㎡ (24.3年/75.0㎡) | 27.6万/㎡ (22.3年/63.8㎡) |
電気ビル前駅 | - | 18.1万/㎡ (28.1年/62.5㎡) | 23.1万/㎡ (32.5年/65.0㎡) |
地鉄ビル前駅 | - | 33.6万/㎡ (19.1年/77.5㎡) | 26.0万/㎡ (21.3年/82.5㎡) |
電鉄富山駅・エスタ前駅 | - | - | 57.1万/㎡ (9.0年/70.0㎡) |
富山駅 | 29.5万/㎡ (21.0年/75.6㎡) | 38.4万/㎡ (15.7年/72.5㎡) | 30.9万/㎡ (19.5年/68.7㎡) |
新富町駅 | - | - | - |
県庁前駅 | - | 13.7万/㎡ (33.5年/35.0㎡) | 19.4万/㎡ (32.3年/35.0㎡) |
丸の内駅 | 15.2万/㎡ (34.0年/37.5㎡) | 50.7万/㎡ (5.5年/75.0㎡) | - |
安野屋駅 | - | 36.4万/㎡ (14.8年/85.0㎡) | 23.2万/㎡ (22.4年/81.4㎡) |
トヨタモビリティ富山Gスクエア五福前駅 | - | 26.6万/㎡ (21.6年/77.5㎡) | 31.9万/㎡ (19.5年/68.3㎡) |
富山大学前駅 | - | 23.0万/㎡ (18.1年/28.3㎡) | 24.4万/㎡ (17.8年/26.7㎡) |
大手モール駅 | 46.7万/㎡ (9.0年/105㎡) | 14.7万/㎡ (35.0年/95.0㎡) | 36.6万/㎡ (12.5年/75.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
大手モール駅 46.7 万/㎡(昨年同期比 +216.7 %)
大手モール駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は46.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +216.7%( +31.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 9.0年(昨年 35.0年から -74.3 %減)。平均専有面積は 105.0 ㎡ (昨年 95.0 ㎡から +10.5 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.0 年 → 2025年 9.0 年、-74.3 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.0 分 → 2025年 2.0 分、-60.0 %と大きく減少)
荒町駅 23.3 万/㎡(昨年同期比 +67.6 %)
荒町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +67.6%( +9.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -80.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 35.4年から -3.8 %減)。平均専有面積は 60.0 ㎡ (昨年 43.0 ㎡から +39.5 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.8 分 → 2025年 10.0 分、+47.1 %と大きく増加)
丸の内駅 15.2 万/㎡(昨年同期比 -70.1 %)
丸の内駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は15.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -70.1%( -35.5万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.0年(昨年 5.5年から +517.6 %増)。平均専有面積は 37.5 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -50.0 %減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 5.5 年 → 2025年 34.0 年、+517.6 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)
富山駅 29.5 万/㎡(昨年同期比 -23.1 %)
富山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -23.1%( -8.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -45件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.0年(昨年 15.7年から +33.7 %増)。平均専有面積は 75.6 ㎡ (昨年 72.5 ㎡から +4.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 14.6 分 → 2025年 12.6 分、-13.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.8 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.7 年 → 2025年 21.0 年、+33.7 %と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.2 % → 2025年 55.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示