【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年7月〜9月期の東京メトロ東西線 (中野駅～葛西駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は102万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +10.2％( +9.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 383 件(１年前(2023年)に比べて -10.5％( -45件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 25.4年から +0.6 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 56.2 ㎡から -2.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 13 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。早稲田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは早稲田駅で昨年に比べ +20.7 ％、単価は 127 万円/㎡となった。
上位 2 駅(早稲田駅、南砂町駅)は +18.0 ％(単価 +16.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(葛西駅、茅場町駅)は -11.6 ％(単価 -10.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.1 ％ → 2024年 5.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.3 ％ → 2024年 5.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.1 ％ → 2024年 25.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 34.5 ％ → 2024年 35.6 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大手町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は252万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +5.0％( +11.9万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -7.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 43 件(１年前(2023年)に比べて +38.7％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野駅 | 114万/㎡ (25.9年/54.6㎡) | 104万/㎡ (30.8年/45.9㎡) | 98.5万/㎡ (27.3年/47.5㎡) |
| 落合駅 | 108万/㎡ (24.5年/43.8㎡) | 98.5万/㎡ (25.3年/55.0㎡) | 99.7万/㎡ (24.1年/42.0㎡) |
| 高田馬場駅 | 109万/㎡ (27.1年/44.0㎡) | 103万/㎡ (27.0年/46.9㎡) | 105万/㎡ (25.5年/41.0㎡) |
| 早稲田駅 | 127万/㎡ (21.4年/38.9㎡) | 105万/㎡ (23.4年/37.1㎡) | 104万/㎡ (19.0年/39.3㎡) |
| 神楽坂駅 | 158万/㎡ (20.0年/50.2㎡) | 142万/㎡ (15.7年/57.5㎡) | 125万/㎡ (19.4年/53.5㎡) |
| 飯田橋駅 | 157万/㎡ (23.5年/48.3㎡) | 140万/㎡ (28.4年/58.2㎡) | 154万/㎡ (19.1年/48.0㎡) |
| 九段下駅 | 157万/㎡ (24.4年/43.9㎡) | 145万/㎡ (21.5年/50.0㎡) | 135万/㎡ (26.0年/45.0㎡) |
| 竹橋駅 | - | - | - |
| 大手町駅 | 252万/㎡ (4.5年/55.0㎡) | 240万/㎡ (1.5年/75.0㎡) | 139万/㎡ (5.5年/36.7㎡) |
| 日本橋駅 | 131万/㎡ (32.5年/22.5㎡) | 126万/㎡ (15.5年/40.0㎡) | - |
| 茅場町駅 | 112万/㎡ (29.4年/30.0㎡) | 126万/㎡ (17.8年/46.2㎡) | 111万/㎡ (23.4年/40.4㎡) |
| 門前仲町駅 | 100万/㎡ (29.3年/49.5㎡) | 97.7万/㎡ (27.0年/46.0㎡) | 88.5万/㎡ (28.1年/45.3㎡) |
| 木場駅 | 103万/㎡ (20.5年/55.0㎡) | 95.1万/㎡ (19.2年/58.8㎡) | 93.0万/㎡ (19.1年/50.8㎡) |
| 東陽町駅 | 85.5万/㎡ (30.9年/58.5㎡) | 75.8万/㎡ (32.1年/63.2㎡) | 75.6万/㎡ (29.9年/59.8㎡) |
| 南砂町駅 | 79.3万/㎡ (21.3年/68.7㎡) | 68.7万/㎡ (25.1年/66.7㎡) | 66.7万/㎡ (26.8年/64.3㎡) |
| 西葛西駅 | 61.7万/㎡ (32.6年/78.1㎡) | 63.7万/㎡ (24.8年/71.5㎡) | 62.8万/㎡ (21.7年/73.6㎡) |
| 葛西駅 | 56.5万/㎡ (29.0年/60.1㎡) | 64.2万/㎡ (21.5年/64.2㎡) | 54.4万/㎡ (24.9年/63.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
早稲田駅 127.2 万/㎡(昨年同期比 +20.7 ％)
早稲田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は127万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +20.7％( +21.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -25.8％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.4年(昨年 23.4年から -8.7 ％減)。平均専有面積は 38.9 ㎡ (昨年 37.1 ㎡から +4.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.7 ％ → 2024年 30.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 41.9 ％ → 2024年 69.6 ％)
南砂町駅 79.3 万/㎡(昨年同期比 +15.3 ％)
南砂町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は79.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +15.3％( +10.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 54 件(１年前(2023年)に比べて +12.5％( +6件/㎡)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 21.3年(昨年 25.1年から -15.3 ％減)。平均専有面積は 68.7 ㎡ (昨年 66.7 ㎡から +3.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 25.1 年 → 2024年 21.3 年、-15.3 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 16.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 13.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 5.6 ％)
葛西駅 56.5 万/㎡(昨年同期比 -12.0 ％)
葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は56.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -12.0％( -7.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 43 件(１年前(2023年)に比べて +38.7％( +12件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 21.5年から +35.0 ％増)。平均専有面積は 60.1 ㎡ (昨年 64.2 ㎡から -6.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 20.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 3.7 ％ → 2024年 5.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 21.5 年 → 2024年 29.0 年、+35.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 11.1 ％ → 2024年 5.0 ％)
茅場町駅 112.3 万/㎡(昨年同期比 -11.1 ％)
茅場町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は112万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -11.1％( -14.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 17.8年から +64.7 ％増)。平均専有面積は 30.0 ㎡ (昨年 46.2 ㎡から -35.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 16.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.8 年 → 2024年 29.4 年、+64.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.3 分 → 2024年 4.8 分、+42.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 8.3 ％ → 2024年 37.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示