物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年第1四半期
2025年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年1月〜3月期のJR内房線 (千葉駅安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +18.0%( +5.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 96 件(1年前(2024年)に比べて +28.0%( +21件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 25.6年(昨年 26.4年から -2.9 %減)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 63.1 ㎡から +6.6 %増)。

近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。千葉駅本千葉駅八幡宿駅五井駅姉ケ崎駅袖ケ浦駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは姉ケ崎駅で昨年に比べ +57.4 %、単価は 17.6 万円/㎡となった。

上位 2 駅(姉ケ崎駅本千葉駅)は +54.1 %(単価 +9.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(長浦駅木更津駅)は -52.9 %(単価 -20.1 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 52.7 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.6 % → 2025年 4.6 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2024年 10.5 分 → 2025年 11.5 分、+10.1 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.2 % → 2025年 12.9 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.4 % → 2025年 13.8 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +23.1%( +8.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 38 件(1年前(2024年)に比べて +35.7%( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった長浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -88.0%( -33.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

JR内房線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
JR内房線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
千葉駅47.4万/㎡
(22.3年/70.5㎡)
38.5万/㎡
(26.0年/60.2㎡)
47.8万/㎡
(15.6年/71.0㎡)
本千葉駅39.0万/㎡
(15.7年/77.5㎡)
25.8万/㎡
(27.2年/59.2㎡)
54.0万/㎡
(11.8年/68.8㎡)
蘇我駅36.6万/㎡
(22.9年/73.8㎡)
35.3万/㎡
(20.3年/67.5㎡)
39.0万/㎡
(21.1年/70.6㎡)
浜野駅25.7万/㎡
(22.8年/71.2㎡)
22.8万/㎡
(24.0年/70.0㎡)
23.9万/㎡
(25.5年/70.0㎡)
八幡宿駅21.2万/㎡
(32.4年/47.0㎡)
14.6万/㎡
(31.2年/69.2㎡)
15.4万/㎡
(28.9年/48.3㎡)
五井駅21.8万/㎡
(28.4年/67.5㎡)
14.7万/㎡
(33.8年/46.0㎡)
27.6万/㎡
(21.8年/71.2㎡)
姉ケ崎駅17.6万/㎡
(36.6年/61.0㎡)
11.2万/㎡
(35.8年/60.0㎡)
12.9万/㎡
(30.1年/70.0㎡)
長浦駅4.6万/㎡
(37.0年/50.0㎡)
38.3万/㎡
(19.0年/60.0㎡)
-
袖ケ浦駅17.3万/㎡
(34.7年/55.7㎡)
14.4万/㎡
(29.0年/55.0㎡)
24.7万/㎡
(29.5年/52.5㎡)
巌根駅---
木更津駅29.9万/㎡
(25.4年/70.0㎡)
36.5万/㎡
(15.6年/78.0㎡)
36.4万/㎡
(11.8年/73.0㎡)
君津駅30.7万/㎡
(19.7年/76.7㎡)
33.3万/㎡
(27.0年/60.0㎡)
34.3万/㎡
(17.0年/70.0㎡)
青堀駅-10.1万/㎡
(32.0年/77.5㎡)
-
浜金谷駅--9.0万/㎡
(47.0年/30.0㎡)
安房勝山駅---
岩井駅13.1万/㎡
(36.0年/45.0㎡)
--
館山駅--10.1万/㎡
(35.5年/55.0㎡)
千倉駅---
和田浦駅--7.0万/㎡
(40.0年/30.0㎡)
江見駅--7.0万/㎡
(48.0年/50.0㎡)
太海駅---
安房鴨川駅28.0万/㎡
(32.0年/50.0㎡)
-34.8万/㎡
(31.0年/135㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

姉ケ崎駅17.6 万/㎡(昨年同期比 +57.4 %)

姉ケ崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +57.4%( +6.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 36.6年(昨年 35.8年から +2.2 %増)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +1.7 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2024年 30.0 分 → 2025年 25.8 分、-14.2 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 80.0 % → 2025年 40.0 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 40.0 %)

本千葉駅39.0 万/㎡(昨年同期比 +50.8 %)

本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +50.8%( +13.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -33.3%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 15.7年(昨年 27.2年から -42.3 %減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 59.2 ㎡から +31.0 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 27.2 年 → 2025年 15.7 年、-42.3 %と大きく減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 % → 2025年 33.3 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 10.0 分、+25.0 %と大きく増加)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 25.0 %)

長浦駅4.6 万/㎡(昨年同期比 -88.0 %)

長浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -88.0%( -33.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 37.0年(昨年 19.0年から +94.7 %増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から -16.7 %減)。

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 19.0 年 → 2025年 37.0 年、+94.7 %と大きく増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.0 分 → 2025年 20.0 分、+566.7 %と大きく増加)

木更津駅29.9 万/㎡(昨年同期比 -17.9 %)

木更津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -17.9%( -6.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 25.4年(昨年 15.6年から +62.4 %増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 78.0 ㎡から -10.3 %減)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.4 分 → 2025年 6.4 分、-23.8 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 平均築年数が大きく増加(2024年 15.6 年 → 2025年 25.4 年、+62.4 %と大きく増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 50.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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