【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期のJR常磐線 (取手駅～高萩駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は21.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -9.4％( -2.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 137 件(１年前(2024年)に比べて -41.2％( -96件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 24.3年から +7.6 ％増)。平均専有面積は 71.0 ㎡ (昨年 71.4 ㎡から -0.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が小幅増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。ほとんどの駅において下落した。神立駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは神立駅で昨年に比べ +39.0 ％、単価は 10.7 万円/㎡となった。
上位 2 駅(神立駅、藤代駅)は +24.9 ％(単価 +2.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(日立駅、龍ケ崎市駅)は -41.8 ％(単価 -10.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.7 ％ → 2025年 13.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.6 ％ → 2025年 14.6 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.9 ％ → 2025年 17.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 43.1 ％ → 2025年 45.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった勝田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -12.9％( -5.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった高萩駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は7.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.4％( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR常磐線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 取手駅 | 18.1万/㎡ (34.0年/68.0㎡) | 21.0万/㎡ (30.4年/68.2㎡) | 18.0万/㎡ (30.6年/65.4㎡) |
| 藤代駅 | 11.9万/㎡ (36.0年/64.4㎡) | 10.8万/㎡ (36.9年/65.0㎡) | 9.7万/㎡ (39.4年/68.3㎡) |
| 龍ケ崎市駅 | 10.0万/㎡ (32.6年/70.0㎡) | 11.7万/㎡ (30.0年/76.4㎡) | 12.9万/㎡ (27.2年/71.1㎡) |
| 牛久駅 | 18.9万/㎡ (29.8年/75.0㎡) | 18.7万/㎡ (24.1年/74.0㎡) | 19.4万/㎡ (25.0年/69.4㎡) |
| ひたち野うしく駅 | 32.9万/㎡ (16.4年/75.4㎡) | 35.7万/㎡ (12.7年/72.1㎡) | 28.7万/㎡ (17.4年/74.8㎡) |
| 荒川沖駅 | 19.1万/㎡ (23.5年/80.0㎡) | 21.7万/㎡ (22.8年/71.1㎡) | 18.7万/㎡ (22.9年/71.7㎡) |
| 土浦駅 | 23.3万/㎡ (23.9年/68.6㎡) | 22.7万/㎡ (24.4年/71.0㎡) | 22.2万/㎡ (25.2年/71.2㎡) |
| 神立駅 | 10.7万/㎡ (32.5年/71.2㎡) | 7.7万/㎡ (28.8年/71.7㎡) | 13.1万/㎡ (25.3年/72.5㎡) |
| 友部駅 | 11.5万/㎡ (27.3年/65.0㎡) | - | 10.0万/㎡ (16.5年/65.0㎡) |
| 内原駅 | - | - | - |
| 赤塚駅 | 25.6万/㎡ (19.1年/77.2㎡) | 24.2万/㎡ (19.7年/74.0㎡) | 24.3万/㎡ (17.6年/76.9㎡) |
| 偕楽園駅 | - | - | - |
| 水戸駅 | 28.8万/㎡ (21.1年/73.3㎡) | 29.2万/㎡ (20.8年/73.5㎡) | 27.9万/㎡ (22.3年/71.8㎡) |
| 勝田駅 | 38.3万/㎡ (11.3年/70.0㎡) | 44.0万/㎡ (9.5年/75.0㎡) | 37.5万/㎡ (10.0年/75.0㎡) |
| 東海駅 | 41.3万/㎡ (7.3年/75.0㎡) | - | - |
| 大甕駅 | 37.5万/㎡ (8.3年/80.0㎡) | - | - |
| 常陸多賀駅 | - | - | 28.7万/㎡ (10.9年/62.5㎡) |
| 日立駅 | 8.2万/㎡ (33.3年/55.0㎡) | 26.6万/㎡ (18.8年/77.5㎡) | 25.0万/㎡ (19.6年/61.2㎡) |
| 高萩駅 | 7.3万/㎡ (32.3年/55.0㎡) | 7.5万/㎡ (31.5年/55.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
神立駅 10.7 万/㎡(昨年同期比 +39.0 ％)
神立駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +39.0％( +3.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 28.8年から +13.0 ％増)。平均専有面積は 71.2 ㎡ (昨年 71.7 ㎡から -0.6 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 12.7 分 → 2025年 11.2 分、-11.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 28.8 年 → 2025年 32.5 年、+13.0 ％と増加)
藤代駅 11.9 万/㎡(昨年同期比 +10.7 ％)
藤代駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +10.7％( +1.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 36.9年から -2.3 ％減)。平均専有面積は 64.4 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -0.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 55.6 ％)
日立駅 8.2 万/㎡(昨年同期比 -69.2 ％)
日立駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は8.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -69.2％( -18.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.3年(昨年 18.8年から +77.3 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 77.5 ㎡から -29.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 14.0 分 → 2025年 10.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.8 年 → 2025年 33.3 年、+77.3 ％と大きく増加)
龍ケ崎市駅 10.0 万/㎡(昨年同期比 -14.3 ％)
龍ケ崎市駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -14.3％( -1.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて +21.4％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 30.0年から +8.6 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 76.4 ㎡から -8.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 19.0 分 → 2025年 13.9 分、-26.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 85.7 ％ → 2025年 52.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.1 ％ → 2025年 35.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示