物件種別
対象路線
調査期間
中古マンション
2025年
2025年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古マンション相場の概況

2025年1月〜3月期の京浜急行久里浜線 (堀ノ内駅三崎口駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +13.1%( +3.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 57 件(1年前(2024年)に比べて -70.6%( -137件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 32.9年(昨年 32.2年から +2.4 %増)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から -3.3 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。新大津駅YRP野比駅三崎口駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは新大津駅で昨年に比べ +89.1 %、単価は 28.2 万円/㎡となった。

上位 2 駅(新大津駅三崎口駅)は +65.9 %(単価 +12.4 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(三浦海岸駅北久里浜駅)は -25.1 %(単価 -6.9 万円/㎡)の下落。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が減少(2024年 11.6 分 → 2025年 9.6 分、-17.0 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 19.1 % → 2025年 27.7 %)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.7 % → 2025年 50.9 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.7 % → 2025年 33.3 %)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.2 % → 2025年 6.4 %)

駅ごとの中古マンション相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった三崎口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +42.8%( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -8.3%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。

鉄道路線中、最低値の駅となった京急長沢駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +10.1%( +1.6万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -62.5%( -10件/㎡)と大幅に減少しています。)。

京浜急行久里浜線(沿線・駅ごとの中古マンションについて)
京浜急行久里浜線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
堀ノ内駅19.4万/㎡
(36.5年/55.0㎡)
19.0万/㎡
(37.0年/61.1㎡)
14.5万/㎡
(40.3年/60.6㎡)
新大津駅28.2万/㎡
(29.5年/75.0㎡)
14.9万/㎡
(40.1年/58.8㎡)
26.2万/㎡
(27.7年/70.0㎡)
北久里浜駅18.9万/㎡
(29.3年/57.1㎡)
24.9万/㎡
(32.9年/65.5㎡)
26.0万/㎡
(30.8年/62.1㎡)
京急久里浜駅29.8万/㎡
(30.3年/63.8㎡)
25.3万/㎡
(29.4年/67.7㎡)
24.1万/㎡
(29.7年/69.5㎡)
YRP野比駅38.1万/㎡
(25.4年/72.9㎡)
26.8万/㎡
(27.3年/73.6㎡)
26.4万/㎡
(27.5年/77.4㎡)
京急長沢駅17.6万/㎡
(36.2年/78.3㎡)
16.0万/㎡
(44.2年/71.6㎡)
18.5万/㎡
(36.7年/70.9㎡)
津久井浜駅27.8万/㎡
(29.0年/90.0㎡)
29.2万/㎡
(25.6年/90.0㎡)
24.9万/㎡
(28.0年/87.0㎡)
三浦海岸駅22.2万/㎡
(41.4年/74.4㎡)
30.2万/㎡
(35.7年/74.8㎡)
31.9万/㎡
(33.1年/68.8㎡)
三崎口駅38.4万/㎡
(35.5年/61.4㎡)
26.9万/㎡
(32.8年/61.2㎡)
30.8万/㎡
(29.4年/58.4㎡)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。

価格変動が大きかった駅について

新大津駅28.2 万/㎡(昨年同期比 +89.1 %)

新大津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +89.1%( +13.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 29.5年(昨年 40.1年から -26.4 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 58.8 ㎡から +27.7 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 40.1 年 → 2025年 29.5 年、-26.4 %と大きく減少)

価格下落要因

  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 100.0 %)

三崎口駅38.4 万/㎡(昨年同期比 +42.8 %)

三崎口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +42.8%( +11.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 11 件(1年前(2024年)に比べて -8.3%( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。

平均築年数は 35.5年(昨年 32.8年から +8.2 %増)。平均専有面積は 61.4 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から +0.2 %増)。

価格上昇要因

  • 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 20.4 分 → 2025年 12.0 分、-41.1 %と大きく減少)
  • 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 33.3 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 45.5 %)

三浦海岸駅22.2 万/㎡(昨年同期比 -26.3 %)

三浦海岸駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は22.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -26.3%( -7.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(1年前(2024年)に比べて -66.7%( -16件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 41.4年(昨年 35.7年から +15.9 %増)。平均専有面積は 74.4 ㎡ (昨年 74.8 ㎡から -0.6 %減)。

価格上昇要因

  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.2 % → 2025年 62.5 %)

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2024年 35.7 年 → 2025年 41.4 年、+15.9 %と増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 % → 2025年 75.0 %)

北久里浜駅18.9 万/㎡(昨年同期比 -24.0 %)

北久里浜駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -24.0%( -6.0万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(1年前(2024年)に比べて -77.4%( -24件/㎡)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 29.3年(昨年 32.9年から -10.8 %減)。平均専有面積は 57.1 ㎡ (昨年 65.5 ㎡から -12.7 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が減少(2024年 32.9 年 → 2025年 29.3 年、-10.8 %と減少)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 62.1 % → 2025年 42.9 %)

価格下落要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.6 % → 2025年 28.6 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

※転載・利用時にはURL(https://utinokati.com/)を明記してください(事前許諾等は原則不要)
データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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