【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の東武伊勢崎線 (浅草駅～竹ノ塚駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は80.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.1％( +1.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 564 件(１年前(2024年)に比べて -49.4％( -551件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.9年(昨年 21.7年から +5.4 ％増)。平均専有面積は 53.0 ㎡ (昨年 50.3 ㎡から +5.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。堀切駅、竹ノ塚駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは竹ノ塚駅で昨年に比べ +38.3 ％、単価は 53.9 万円/㎡となった。
上位 2 駅(竹ノ塚駅、堀切駅)は +36.3 ％(単価 +14.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(牛田駅、鐘ケ淵駅)は -23.7 ％(単価 -22.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.6 ％ → 2025年 6.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.2 ％ → 2025年 36.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.2 ％ → 2025年 16.7 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浅草駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は109万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +3.0％( +3.2万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 105 件(１年前(2024年)に比べて -49.8％( -104件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった五反野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は45.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -1.2％( -0.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 44 件(１年前(2024年)に比べて -47.0％( -39件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東武伊勢崎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浅草駅 | 109万/㎡ (18.2年/48.9㎡) | 106万/㎡ (18.3年/46.2㎡) | 106万/㎡ (17.3年/46.1㎡) |
| とうきょうスカイツリー駅 | 93.4万/㎡ (30.3年/52.9㎡) | 98.3万/㎡ (21.0年/41.0㎡) | 92.8万/㎡ (19.1年/41.2㎡) |
| 押上駅 | 94.9万/㎡ (21.8年/43.0㎡) | 97.7万/㎡ (18.9年/41.6㎡) | 95.0万/㎡ (16.9年/43.0㎡) |
| 曳舟駅 | 97.4万/㎡ (17.0年/58.1㎡) | 89.4万/㎡ (19.6年/46.3㎡) | 92.9万/㎡ (15.9年/41.5㎡) |
| 東向島駅 | 85.2万/㎡ (17.6年/47.1㎡) | 87.5万/㎡ (16.2年/47.1㎡) | 78.8万/㎡ (18.6年/45.3㎡) |
| 鐘ケ淵駅 | 83.8万/㎡ (18.7年/46.5㎡) | 92.3万/㎡ (14.5年/39.5㎡) | 70.9万/㎡ (20.0年/47.9㎡) |
| 堀切駅 | 55.4万/㎡ (34.3年/52.5㎡) | 41.2万/㎡ (28.8年/55.0㎡) | - |
| 牛田駅 | 58.2万/㎡ (35.8年/61.2㎡) | 94.0万/㎡ (11.0年/44.5㎡) | 85.0万/㎡ (10.2年/41.1㎡) |
| 北千住駅 | 83.7万/㎡ (22.5年/53.5㎡) | 85.2万/㎡ (18.5年/51.9㎡) | 78.8万/㎡ (17.6年/52.3㎡) |
| 小菅駅 | 56.2万/㎡ (25.1年/56.0㎡) | 49.4万/㎡ (24.4年/55.5㎡) | 46.0万/㎡ (23.0年/64.1㎡) |
| 五反野駅 | 45.4万/㎡ (30.7年/63.8㎡) | 46.0万/㎡ (30.7年/55.7㎡) | 52.8万/㎡ (26.4年/59.8㎡) |
| 梅島駅 | 59.5万/㎡ (27.2年/57.1㎡) | 54.9万/㎡ (26.9年/58.7㎡) | 54.2万/㎡ (24.0年/63.9㎡) |
| 西新井駅 | 59.1万/㎡ (28.6年/61.5㎡) | 61.7万/㎡ (24.4年/60.7㎡) | 65.6万/㎡ (18.4年/66.6㎡) |
| 竹ノ塚駅 | 53.9万/㎡ (27.9年/57.9㎡) | 38.9万/㎡ (31.8年/58.2㎡) | 38.9万/㎡ (29.2年/61.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
竹ノ塚駅 53.9 万/㎡(昨年同期比 +38.3 ％)
竹ノ塚駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +38.3％( +14.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 46 件(１年前(2024年)に比べて -47.7％( -42件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 31.8年から -12.3 ％減)。平均専有面積は 57.9 ㎡ (昨年 58.2 ㎡から -0.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 31.8 年 → 2025年 27.9 年、-12.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.1 ％ → 2025年 8.7 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.5 ％ → 2025年 21.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 13.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 53.4 ％ → 2025年 56.5 ％)
堀切駅 55.4 万/㎡(昨年同期比 +34.2 ％)
堀切駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は55.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +34.2％( +14.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 34.3年(昨年 28.8年から +19.1 ％増)。平均専有面積は 52.5 ㎡ (昨年 55.0 ㎡から -4.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 28.8 年 → 2025年 34.3 年、+19.1 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 2.5 分 → 2025年 3.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
牛田駅 58.2 万/㎡(昨年同期比 -38.1 ％)
牛田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は58.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -38.1％( -35.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 35.8年(昨年 11.0年から +224.6 ％増)。平均専有面積は 61.2 ㎡ (昨年 44.5 ㎡から +37.5 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 11.0 年 → 2025年 35.8 年、+224.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 17.7 分 → 2025年 28.5 分、+60.8 ％と大きく増加)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 25.0 ％)
鐘ケ淵駅 83.8 万/㎡(昨年同期比 -9.2 ％)
鐘ケ淵駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は83.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -9.2％( -8.5万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 24 件(１年前(2024年)に比べて -22.6％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.7年(昨年 14.5年から +29.6 ％増)。平均専有面積は 46.5 ㎡ (昨年 39.5 ㎡から +17.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 4.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.5 年 → 2025年 18.7 年、+29.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.8 ％ → 2025年 37.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 45.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示