【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ東西線 (中野駅～葛西駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は100万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.7％( +2.7万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 500 件(１年前(2024年)に比べて +4.8％( +23件/㎡)と小幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.3年(昨年 25.2年から +12.6 ％増)。平均専有面積は 55.2 ㎡ (昨年 57.0 ㎡から -3.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。神楽坂駅、日本橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは日本橋駅で昨年に比べ +81.3 ％、単価は 246 万円/㎡となった。
上位 2 駅(日本橋駅、神楽坂駅)は +51.5 ％(単価 +70.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(落合駅、西葛西駅)は -10.7 ％(単価 -10.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.7 ％ → 2025年 2.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.5 ％ → 2025年 30.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.2 年 → 2025年 28.3 年、+12.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.3 ％ → 2025年 36.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 27.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった日本橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は246万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +81.3％( +110.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は54.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -3.0％( -1.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 44 件(１年前(2024年)に比べて -2.2％( -1件/㎡)と僅かに減少しています。)。
| 東京メトロ東西線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 中野駅 | 118万/㎡ (32.1年/45.7㎡) | 109万/㎡ (30.5年/48.1㎡) | 105万/㎡ (26.9年/55.0㎡) |
| 落合駅 | 86.6万/㎡ (38.5年/47.8㎡) | 103万/㎡ (23.4年/61.2㎡) | 86.3万/㎡ (29.0年/45.9㎡) |
| 高田馬場駅 | 107万/㎡ (32.2年/43.4㎡) | 112万/㎡ (25.0年/50.5㎡) | 90.6万/㎡ (28.3年/44.2㎡) |
| 早稲田駅 | 118万/㎡ (22.3年/43.6㎡) | 109万/㎡ (25.6年/46.7㎡) | 90.2万/㎡ (28.5年/46.2㎡) |
| 神楽坂駅 | 176万/㎡ (19.1年/51.1㎡) | 145万/㎡ (15.8年/55.5㎡) | 130万/㎡ (21.5年/53.3㎡) |
| 飯田橋駅 | 161万/㎡ (28.6年/52.6㎡) | 136万/㎡ (23.9年/49.8㎡) | 111万/㎡ (32.6年/52.4㎡) |
| 九段下駅 | 191万/㎡ (21.0年/44.5㎡) | 168万/㎡ (19.4年/52.9㎡) | 141万/㎡ (30.2年/47.1㎡) |
| 竹橋駅 | 145万/㎡ (18.0年/55.0㎡) | - | - |
| 大手町駅 | 214万/㎡ (6.5年/47.0㎡) | 210万/㎡ (10.0年/44.0㎡) | 155万/㎡ (6.5年/46.7㎡) |
| 日本橋駅 | 246万/㎡ (21.0年/35.0㎡) | 136万/㎡ (10.0年/45.0㎡) | 160万/㎡ (19.0年/25.0㎡) |
| 茅場町駅 | 128万/㎡ (22.9年/38.8㎡) | 121万/㎡ (23.2年/39.7㎡) | 102万/㎡ (29.0年/25.0㎡) |
| 門前仲町駅 | 102万/㎡ (30.6年/48.6㎡) | 98.6万/㎡ (27.9年/48.7㎡) | 95.7万/㎡ (26.6年/44.1㎡) |
| 木場駅 | 105万/㎡ (23.3年/49.0㎡) | 92.6万/㎡ (22.6年/62.5㎡) | 89.4万/㎡ (19.7年/57.0㎡) |
| 東陽町駅 | 93.5万/㎡ (27.3年/62.0㎡) | 82.1万/㎡ (31.8年/60.8㎡) | 78.9万/㎡ (29.6年/62.9㎡) |
| 南砂町駅 | 71.2万/㎡ (30.8年/64.1㎡) | 72.4万/㎡ (25.6年/66.2㎡) | 71.4万/㎡ (22.7年/65.8㎡) |
| 西葛西駅 | 67.0万/㎡ (26.5年/71.6㎡) | 70.6万/㎡ (20.0年/70.0㎡) | 63.6万/㎡ (25.5年/72.7㎡) |
| 葛西駅 | 54.5万/㎡ (35.4年/58.0㎡) | 56.1万/㎡ (27.5年/63.9㎡) | 55.7万/㎡ (27.4年/60.4㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
日本橋駅 245.7 万/㎡(昨年同期比 +81.3 ％)
日本橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は246万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +81.3％( +110.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 21.0年(昨年 10.0年から +110.0 ％増)。平均専有面積は 35.0 ㎡ (昨年 45.0 ㎡から -22.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.0 分 → 2025年 3.0 分、-25.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.0 年 → 2025年 21.0 年、+110.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
神楽坂駅 175.9 万/㎡(昨年同期比 +21.7 ％)
神楽坂駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は176万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +21.7％( +31.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -17.9％( -5件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 19.1年(昨年 15.8年から +20.6 ％増)。平均専有面積は 51.1 ㎡ (昨年 55.5 ㎡から -8.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.6 ％ → 2025年 17.4 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.7 ％ → 2025年 13.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.8 年 → 2025年 19.1 年、+20.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.1 ％ → 2025年 17.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 64.3 ％ → 2025年 47.8 ％)
落合駅 86.6 万/㎡(昨年同期比 -16.3 ％)
落合駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は86.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -16.3％( -16.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて +125.0％( +10件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 38.5年(昨年 23.4年から +64.7 ％増)。平均専有面積は 47.8 ㎡ (昨年 61.2 ㎡から -22.0 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 38.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.4 年 → 2025年 38.5 年、+64.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 3.8 分 → 2025年 4.2 分、+11.1 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 62.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
西葛西駅 67.0 万/㎡(昨年同期比 -5.2 ％)
西葛西駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は67.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -5.2％( -3.6万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 58 件(１年前(2024年)に比べて +28.9％( +13件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 20.0年から +32.4 ％増)。平均専有面積は 71.6 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から +2.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.6 ％ → 2025年 24.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.0 年 → 2025年 26.5 年、+32.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 8.7 分 → 2025年 10.0 分、+15.5 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.0 ％ → 2025年 36.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示