【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ丸ノ内線 (池袋駅～荻窪駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は119万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.2％( -2.7万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 359 件(１年前(2024年)に比べて -76.2％( -1151件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.5年(昨年 25.0年から +13.9 ％増)。平均専有面積は 48.0 ㎡ (昨年 46.4 ㎡から +3.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が減少。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。全体的に上昇基調。赤坂見附駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは赤坂見附駅で昨年に比べ +32.7 ％、単価は 176 万円/㎡となった。
上位 2 駅(赤坂見附駅、本郷三丁目駅)は +22.4 ％(単価 +29.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(銀座駅、新宿駅)は -41.5 ％(単価 -71.6 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.0 ％ → 2025年 31.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.8 ％ → 2025年 12.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 25.0 年 → 2025年 28.5 年、+13.9 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.6 ％ → 2025年 33.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.7 ％ → 2025年 29.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大手町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は214万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.0％( +4.2万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった銀座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -62.0％( -117.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ丸ノ内線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 117万/㎡ (29.5年/44.2㎡) | 116万/㎡ (25.3年/41.2㎡) | 106万/㎡ (24.9年/39.4㎡) |
| 新大塚駅 | 97.6万/㎡ (35.6年/53.7㎡) | 105万/㎡ (25.1年/44.7㎡) | 97.2万/㎡ (27.0年/43.2㎡) |
| 茗荷谷駅 | 120万/㎡ (30.5年/59.2㎡) | 132万/㎡ (21.0年/54.4㎡) | 119万/㎡ (22.7年/55.9㎡) |
| 後楽園駅 | 137万/㎡ (21.8年/46.2㎡) | 125万/㎡ (24.4年/47.9㎡) | 115万/㎡ (24.4年/55.6㎡) |
| 本郷三丁目駅 | 146万/㎡ (26.7年/60.4㎡) | 130万/㎡ (25.0年/50.5㎡) | 130万/㎡ (19.6年/48.6㎡) |
| 御茶ノ水駅 | 140万/㎡ (27.3年/36.9㎡) | 133万/㎡ (25.4年/37.4㎡) | 129万/㎡ (20.8年/37.3㎡) |
| 淡路町駅 | 151万/㎡ (16.8年/35.0㎡) | 147万/㎡ (16.1年/40.7㎡) | 156万/㎡ (9.8年/45.0㎡) |
| 大手町駅 | 214万/㎡ (6.5年/47.0㎡) | 210万/㎡ (8.6年/43.8㎡) | 171万/㎡ (7.0年/46.1㎡) |
| 東京駅 | 191万/㎡ (17.7年/50.0㎡) | 172万/㎡ (20.4年/42.5㎡) | 137万/㎡ (17.8年/42.5㎡) |
| 銀座駅 | 72.0万/㎡ (45.0年/25.0㎡) | 190万/㎡ (15.2年/38.0㎡) | 138万/㎡ (14.7年/43.0㎡) |
| 赤坂見附駅 | 176万/㎡ (40.4年/42.0㎡) | 132万/㎡ (35.3年/42.9㎡) | 145万/㎡ (32.5年/42.9㎡) |
| 四ツ谷駅 | 179万/㎡ (10.7年/52.8㎡) | 177万/㎡ (19.2年/60.3㎡) | 152万/㎡ (19.5年/60.4㎡) |
| 四谷三丁目駅 | 180万/㎡ (19.3年/56.0㎡) | 164万/㎡ (16.8年/55.9㎡) | 146万/㎡ (17.0年/52.9㎡) |
| 新宿御苑前駅 | 127万/㎡ (32.8年/43.0㎡) | 152万/㎡ (24.9年/49.3㎡) | 130万/㎡ (25.6年/44.9㎡) |
| 新宿三丁目駅 | 124万/㎡ (23.6年/32.0㎡) | 114万/㎡ (30.1年/38.9㎡) | 98.8万/㎡ (32.4年/29.3㎡) |
| 新宿駅 | 96.6万/㎡ (39.9年/35.6㎡) | 122万/㎡ (32.5年/33.1㎡) | 116万/㎡ (31.6年/33.2㎡) |
| 西新宿駅 | 154万/㎡ (21.7年/49.4㎡) | 152万/㎡ (19.8年/52.6㎡) | 129万/㎡ (21.6年/44.6㎡) |
| 中野坂上駅 | 103万/㎡ (30.3年/49.7㎡) | 109万/㎡ (30.4年/46.0㎡) | 101万/㎡ (27.7年/45.3㎡) |
| 新中野駅 | 99.1万/㎡ (28.1年/46.0㎡) | 100万/㎡ (27.6年/43.4㎡) | 97.9万/㎡ (25.0年/41.2㎡) |
| 東高円寺駅 | 105万/㎡ (27.4年/40.7㎡) | 96.1万/㎡ (27.1年/44.4㎡) | 83.5万/㎡ (27.9年/45.2㎡) |
| 新高円寺駅 | 76.7万/㎡ (30.9年/48.3㎡) | 73.4万/㎡ (34.8年/37.0㎡) | 76.1万/㎡ (35.2年/37.1㎡) |
| 南阿佐ケ谷駅 | 98.5万/㎡ (29.6年/48.6㎡) | 103万/㎡ (26.6年/52.7㎡) | 101万/㎡ (20.4年/55.9㎡) |
| 荻窪駅 | 91.3万/㎡ (29.3年/52.7㎡) | 99.4万/㎡ (24.3年/45.4㎡) | 94.2万/㎡ (27.1年/46.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
赤坂見附駅 175.6 万/㎡(昨年同期比 +32.7 ％)
赤坂見附駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は176万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +32.7％( +43.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -7件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.4年(昨年 35.3年から +14.4 ％増)。平均専有面積は 42.0 ㎡ (昨年 42.9 ㎡から -2.1 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 35.3 年 → 2025年 40.4 年、+14.4 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.0 分 → 2025年 5.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 ％ → 2025年 40.0 ％)
本郷三丁目駅 146.1 万/㎡(昨年同期比 +12.1 ％)
本郷三丁目駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は146万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +12.1％( +15.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -78.6％( -44件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.7年(昨年 25.0年から +6.6 ％増)。平均専有面積は 60.4 ㎡ (昨年 50.5 ㎡から +19.6 ％増)。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 8.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.1 ％ → 2025年 50.0 ％)
銀座駅 72.0 万/㎡(昨年同期比 -62.0 ％)
銀座駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は72.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -62.0％( -117.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 45.0年(昨年 15.2年から +197.0 ％増)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 38.0 ㎡から -34.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 15.2 年 → 2025年 45.0 年、+197.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.6 分 → 2025年 15.0 分、+97.4 ％と大きく増加)
新宿駅 96.6 万/㎡(昨年同期比 -21.0 ％)
新宿駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は96.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -21.0％( -25.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -34件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 39.9年(昨年 32.5年から +22.9 ％増)。平均専有面積は 35.6 ㎡ (昨年 33.1 ㎡から +7.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 11.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 32.5 年 → 2025年 39.9 年、+22.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 51.0 ％ → 2025年 76.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示