【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の名古屋市桜通線 (太閤通駅～徳重駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +6.1％( +3.0万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 478 件(１年前(2024年)に比べて -53.9％( -558件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 21.7年から -7.4 ％減)。平均専有面積は 65.5 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +4.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。全体的に上昇基調。太閤通駅、国際センター駅、吹上駅、鶴里駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは国際センター駅で昨年に比べ +34.9 ％、単価は 76.3 万円/㎡となった。
上位 2 駅(国際センター駅、吹上駅)は +29.5 ％(単価 +14.9 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(桜本町駅、相生山駅)は -33.2 ％(単価 -12.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.8 ％ → 2025年 7.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.1 ％ → 2025年 13.8 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 14.9 ％ → 2025年 12.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 31.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった国際センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +34.9％( +19.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -70.7％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -28.9％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -74.2％( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 名古屋市桜通線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 太閤通駅 | 69.5万/㎡ (9.4年/45.0㎡) | 56.6万/㎡ (14.1年/45.7㎡) | 38.8万/㎡ (25.1年/43.8㎡) |
| 名古屋駅 | 61.8万/㎡ (15.1年/58.0㎡) | 66.2万/㎡ (15.6年/48.0㎡) | 59.9万/㎡ (16.6年/47.6㎡) |
| 国際センター駅 | 76.3万/㎡ (16.2年/48.3㎡) | 56.6万/㎡ (22.8年/46.5㎡) | 57.6万/㎡ (29.1年/66.7㎡) |
| 丸の内駅 | 67.0万/㎡ (15.4年/55.4㎡) | 65.8万/㎡ (14.8年/49.1㎡) | 61.5万/㎡ (14.9年/44.4㎡) |
| 久屋大通駅 | 72.8万/㎡ (14.6年/57.7㎡) | 65.2万/㎡ (20.0年/55.8㎡) | 56.4万/㎡ (22.3年/56.9㎡) |
| 高岳駅 | 54.9万/㎡ (21.5年/64.1㎡) | 50.1万/㎡ (23.3年/59.1㎡) | 48.1万/㎡ (22.6年/61.9㎡) |
| 車道駅 | 60.3万/㎡ (13.5年/66.8㎡) | 55.0万/㎡ (17.0年/66.7㎡) | 56.2万/㎡ (15.8年/69.5㎡) |
| 今池駅 | 44.8万/㎡ (26.7年/30.8㎡) | 46.5万/㎡ (24.6年/45.6㎡) | 45.2万/㎡ (25.8年/48.3㎡) |
| 吹上駅 | 51.7万/㎡ (15.6年/64.6㎡) | 41.6万/㎡ (20.4年/67.5㎡) | 36.3万/㎡ (22.1年/57.8㎡) |
| 御器所駅 | 49.7万/㎡ (19.9年/74.8㎡) | 48.7万/㎡ (21.7年/72.1㎡) | 45.7万/㎡ (25.9年/65.0㎡) |
| 桜山駅 | 46.1万/㎡ (21.9年/77.7㎡) | 45.4万/㎡ (20.4年/77.7㎡) | 44.8万/㎡ (19.4年/80.9㎡) |
| 瑞穂区役所駅 | 48.2万/㎡ (21.1年/74.2㎡) | 44.6万/㎡ (21.8年/71.2㎡) | 46.6万/㎡ (16.5年/74.1㎡) |
| 瑞穂運動場西駅 | 40.0万/㎡ (26.9年/76.4㎡) | 36.5万/㎡ (28.8年/79.2㎡) | 34.0万/㎡ (31.8年/77.7㎡) |
| 新瑞橋駅 | 34.2万/㎡ (28.2年/77.3㎡) | 43.6万/㎡ (19.2年/82.1㎡) | 37.8万/㎡ (20.6年/77.0㎡) |
| 桜本町駅 | 31.3万/㎡ (30.6年/67.5㎡) | 50.0万/㎡ (14.5年/80.0㎡) | 21.6万/㎡ (43.2年/87.5㎡) |
| 鶴里駅 | 34.0万/㎡ (18.1年/77.5㎡) | 27.8万/㎡ (24.1年/74.3㎡) | 23.3万/㎡ (28.8年/76.0㎡) |
| 野並駅 | 26.1万/㎡ (27.7年/84.1㎡) | 23.8万/㎡ (30.4年/79.2㎡) | 20.7万/㎡ (32.3年/73.8㎡) |
| 鳴子北駅 | 38.5万/㎡ (15.5年/81.9㎡) | 32.8万/㎡ (19.5年/78.7㎡) | 38.8万/㎡ (14.4年/83.6㎡) |
| 相生山駅 | 16.4万/㎡ (41.6年/72.5㎡) | 23.1万/㎡ (32.5年/75.2㎡) | 20.5万/㎡ (34.3年/69.5㎡) |
| 神沢駅 | 16.8万/㎡ (38.6年/75.0㎡) | 17.0万/㎡ (38.0年/75.0㎡) | 21.2万/㎡ (33.5年/74.6㎡) |
| 徳重駅 | 34.4万/㎡ (22.3年/80.6㎡) | 31.2万/㎡ (23.4年/79.3㎡) | 33.7万/㎡ (22.0年/79.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
国際センター駅 76.3 万/㎡(昨年同期比 +34.9 ％)
国際センター駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +34.9％( +19.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -70.7％( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.2年(昨年 22.8年から -29.0 ％減)。平均専有面積は 48.3 ㎡ (昨年 46.5 ㎡から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.8 年 → 2025年 16.2 年、-29.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 5.9 分 → 2025年 4.9 分、-17.0 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.3 ％ → 2025年 16.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.2 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
吹上駅 51.7 万/㎡(昨年同期比 +24.2 ％)
吹上駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +24.2％( +10.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 27 件(１年前(2024年)に比べて -49.1％( -26件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.6年(昨年 20.4年から -23.5 ％減)。平均専有面積は 64.6 ㎡ (昨年 67.5 ㎡から -4.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.4 年 → 2025年 15.6 年、-23.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.9 ％ → 2025年 14.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.4 ％ → 2025年 37.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.7 ％ → 2025年 3.7 ％)
桜本町駅 31.3 万/㎡(昨年同期比 -37.5 ％)
桜本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -37.5％( -18.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.6年(昨年 14.5年から +110.7 ％増)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -15.6 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.5 年 → 2025年 30.6 年、+110.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 6.8 分、+35.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
相生山駅 16.4 万/㎡(昨年同期比 -28.9 ％)
相生山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -28.9％( -6.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -74.2％( -23件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.6年(昨年 32.5年から +27.9 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 75.2 ㎡から -3.5 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 32.5 年 → 2025年 41.6 年、+27.9 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.4 分 → 2025年 11.9 分、+83.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.3 ％ → 2025年 62.5 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示