
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅~金山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は37.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -1.3%( -0.5万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 52 件(1年前(2024年)に比べて -72.0%( -134件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 23.0年から -4.5 %減)。平均専有面積は 72.3 ㎡ (昨年 64.8 ㎡から +11.6 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。東海通駅、金山駅は、昨年から 10 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは東海通駅で昨年に比べ +11.4 %、単価は 34.2 万円/㎡となった。
上位 1 駅(東海通駅)は +11.4 %(単価 +3.5 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(日比野駅)は -41.0 %(単価 -21.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.5 % → 2025年 38.5 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.7 % → 2025年 13.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.9 % → 2025年 50.0 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.4 % → 2025年 5.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は53.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +11.3%( +5.4万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 17 件(1年前(2024年)に比べて -67.3%( -35件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築地口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -0.5%( -0.1万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
名古屋市名港線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
名古屋港駅 | - | 23.9万/㎡ (25.1年/76.4㎡) | 18.7万/㎡ (28.7年/63.1㎡) |
築地口駅 | 17.5万/㎡ (32.7年/67.5㎡) | 17.6万/㎡ (32.2年/59.2㎡) | 17.5万/㎡ (30.9年/65.9㎡) |
港区役所駅 | - | 15.1万/㎡ (39.1年/63.9㎡) | 20.6万/㎡ (37.1年/69.7㎡) |
東海通駅 | 34.2万/㎡ (15.8年/78.0㎡) | 30.7万/㎡ (19.2年/75.9㎡) | 26.8万/㎡ (22.6年/73.6㎡) |
六番町駅 | 29.2万/㎡ (25.8年/76.0㎡) | 28.7万/㎡ (25.6年/79.6㎡) | 27.7万/㎡ (26.6年/78.1㎡) |
日比野駅 | 31.5万/㎡ (25.6年/74.3㎡) | 53.5万/㎡ (17.7年/49.3㎡) | 29.0万/㎡ (27.6年/73.1㎡) |
金山駅 | 53.5万/㎡ (17.7年/67.9㎡) | 48.1万/㎡ (20.9年/66.2㎡) | 46.3万/㎡ (21.0年/62.1㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
東海通駅 34.2 万/㎡(昨年同期比 +11.4 %)
東海通駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +11.4%( +3.5万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -64.3%( -18件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.8年(昨年 19.2年から -17.5 %減)。平均専有面積は 78.0 ㎡ (昨年 75.9 ㎡から +2.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 19.2 年 → 2025年 15.8 年、-17.5 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 8.4 分 → 2025年 7.2 分、-14.1 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 % → 2025年 60.0 %)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.7 % → 2025年 30.0 %)
日比野駅 31.5 万/㎡(昨年同期比 -41.0 %)
日比野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -41.0%( -21.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2024年)に比べて -67.4%( -29件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 17.7年から +44.9 %増)。平均専有面積は 74.3 ㎡ (昨年 49.3 ㎡から +50.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.0 % → 2025年 28.6 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.7 年 → 2025年 25.6 年、+44.9 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.7 % → 2025年 14.3 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示