【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期の名古屋市名港線 (名古屋港駅～金山駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +28.0％( +7.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 49 件(１年前(2023年)に比べて +28.9％( +11件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 25.5年(昨年 32.4年から -21.0 ％減)。平均専有面積は 69.1 ㎡ (昨年 67.8 ㎡から +1.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。名古屋港駅、東海通駅、六番町駅、日比野駅、金山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは名古屋港駅で昨年に比べ +90.2 ％、単価は 29.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(名古屋港駅、六番町駅)は +69.8 ％(単価 +11.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(築地口駅、港区役所駅)は -12.3 ％(単価 -3.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 32.4 年 → 2024年 25.5 年、-21.0 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.6 ％ → 2024年 16.3 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.8 ％ → 2024年 10.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 7.9 分、+32.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 18.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 47.4 ％ → 2024年 55.1 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった金山駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +35.3％( +13.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築地口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -35.8％( -9.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 名古屋市名港線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 名古屋港駅 | 29.1万/㎡ (31.8年/55.0㎡) | 15.3万/㎡ (32.4年/63.3㎡) | 28.6万/㎡ (17.8年/70.0㎡) |
| 築地口駅 | 17.2万/㎡ (31.0年/67.0㎡) | 26.8万/㎡ (20.1年/68.3㎡) | 24.7万/㎡ (14.8年/85.0㎡) |
| 港区役所駅 | 17.3万/㎡ (46.3年/62.5㎡) | 15.6万/㎡ (44.4年/68.0㎡) | 22.0万/㎡ (48.8年/50.0㎡) |
| 東海通駅 | 29.6万/㎡ (23.4年/71.4㎡) | 22.7万/㎡ (24.1年/77.5㎡) | 23.6万/㎡ (25.0年/67.5㎡) |
| 六番町駅 | 25.7万/㎡ (27.8年/77.2㎡) | 17.2万/㎡ (37.6年/66.0㎡) | 25.7万/㎡ (26.0年/77.8㎡) |
| 日比野駅 | 30.5万/㎡ (27.1年/72.2㎡) | 21.8万/㎡ (35.3年/76.2㎡) | 29.6万/㎡ (27.9年/79.4㎡) |
| 金山駅 | 50.5万/㎡ (18.4年/61.7㎡) | 37.3万/㎡ (31.4年/61.7㎡) | 36.2万/㎡ (28.4年/70.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
名古屋港駅 29.1 万/㎡(昨年同期比 +90.2 ％)
名古屋港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +90.2％( +13.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -66.7％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.8年(昨年 32.4年から -2.1 ％減)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から -13.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.7 分 → 2024年 5.0 分、+36.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 100.0 ％)
六番町駅 25.7 万/㎡(昨年同期比 +49.4 ％)
六番町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +49.4％( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +80.0％( +4件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.8年(昨年 37.6年から -26.1 ％減)。平均専有面積は 77.2 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から +17.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.6 年 → 2024年 27.8 年、-26.1 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 6.2 分 → 2024年 7.0 分、+12.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
築地口駅 17.2 万/㎡(昨年同期比 -35.8 ％)
築地口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -35.8％( -9.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて +66.7％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.0年(昨年 20.1年から +54.1 ％増)。平均専有面積は 67.0 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -2.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 20.1 年 → 2024年 31.0 年、+54.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.7 分 → 2024年 8.0 分、+71.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 80.0 ％)
港区役所駅 17.3 万/㎡(昨年同期比 +11.2 ％)
港区役所駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +11.2％( +1.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 46.3年(昨年 44.4年から +4.3 ％増)。平均専有面積は 62.5 ㎡ (昨年 68.0 ㎡から -8.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 6.0 分、+20.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示