【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の愛知環状鉄道線 (岡崎駅～高蔵寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は24.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.7％( +1.7万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 65 件(１年前(2024年)に比べて -69.3％( -147件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.7年(昨年 27.7年から -10.8 ％減)。平均専有面積は 78.2 ㎡ (昨年 77.4 ㎡から +1.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岡崎駅、六名駅、末野原駅、愛環梅坪駅、中水野駅、高蔵寺駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中水野駅で昨年に比べ +97.8 ％、単価は 16.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中水野駅、岡崎駅)は +68.9 ％(単価 +9.1 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(瀬戸口駅、新豊田駅)は -17.7 ％(単価 -3.7 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.7 年 → 2025年 24.7 年、-10.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 16.2 分 → 2025年 14.3 分、-11.5 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.1 ％ → 2025年 10.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.0 ％ → 2025年 1.5 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 51.9 ％ → 2025年 55.4 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.6 ％ → 2025年 7.3 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった末野原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +31.4％( +9.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった瀬戸口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -19.6％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 愛知環状鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡崎駅 | 36.1万/㎡ (15.3年/78.3㎡) | 25.7万/㎡ (23.7年/75.6㎡) | 27.0万/㎡ (21.0年/79.3㎡) |
| 六名駅 | 31.4万/㎡ (7.0年/70.0㎡) | 24.4万/㎡ (17.1年/80.0㎡) | 16.5万/㎡ (31.6年/90.0㎡) |
| 中岡崎駅 | - | 20.7万/㎡ (34.3年/75.0㎡) | - |
| 北岡崎駅 | 22.5万/㎡ (28.8年/75.0㎡) | 21.3万/㎡ (29.5年/80.6㎡) | 19.4万/㎡ (24.2年/87.3㎡) |
| 大門駅 | 16.8万/㎡ (33.8年/76.2㎡) | 18.9万/㎡ (28.1年/87.5㎡) | 21.7万/㎡ (26.4年/87.5㎡) |
| 北野桝塚駅 | - | 21.8万/㎡ (29.4年/85.0㎡) | 18.8万/㎡ (32.0年/85.0㎡) |
| 永覚駅 | - | 27.6万/㎡ (16.1年/80.0㎡) | 25.9万/㎡ (12.5年/85.0㎡) |
| 末野原駅 | 38.0万/㎡ (11.0年/77.5㎡) | 29.0万/㎡ (19.0年/86.7㎡) | 29.5万/㎡ (20.1年/74.0㎡) |
| 三河豊田駅 | 21.5万/㎡ (29.2年/79.4㎡) | 24.8万/㎡ (25.4年/81.3㎡) | 22.9万/㎡ (28.3年/75.5㎡) |
| 新上挙母駅 | 31.5万/㎡ (14.5年/82.5㎡) | 30.4万/㎡ (22.4年/85.0㎡) | 32.2万/㎡ (12.6年/86.7㎡) |
| 新豊田駅 | 25.5万/㎡ (22.8年/80.5㎡) | 30.3万/㎡ (23.2年/79.2㎡) | 28.7万/㎡ (17.3年/81.6㎡) |
| 愛環梅坪駅 | 25.2万/㎡ (28.0年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (28.6年/82.0㎡) | 26.9万/㎡ (27.8年/75.6㎡) |
| 四郷駅 | - | 43.0万/㎡ (4.0年/76.0㎡) | 41.2万/㎡ (3.0年/80.0㎡) |
| 保見駅 | 5.6万/㎡ (42.0年/95.0㎡) | - | 6.0万/㎡ (48.3年/51.7㎡) |
| 山口駅 | - | - | - |
| 瀬戸口駅 | 10.4万/㎡ (32.0年/72.5㎡) | 13.0万/㎡ (31.6年/75.0㎡) | 17.7万/㎡ (33.1年/72.0㎡) |
| 瀬戸市駅 | - | - | - |
| 中水野駅 | 16.1万/㎡ (32.0年/78.3㎡) | 8.1万/㎡ (31.5年/80.0㎡) | 13.7万/㎡ (30.7年/78.8㎡) |
| 高蔵寺駅 | 17.3万/㎡ (28.2年/77.5㎡) | 14.4万/㎡ (36.4年/71.5㎡) | 20.7万/㎡ (29.1年/75.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中水野駅 16.1 万/㎡(昨年同期比 +97.8 ％)
中水野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +97.8％( +7.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて +200.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 31.5年から +1.6 ％増)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -2.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
岡崎駅 36.1 万/㎡(昨年同期比 +40.1 ％)
岡崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +40.1％( +10.3万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -62.5％( -20件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.3年(昨年 23.7年から -35.5 ％減)。平均専有面積は 78.3 ㎡ (昨年 75.6 ㎡から +3.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 23.7 年 → 2025年 15.3 年、-35.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.7 分 → 2025年 14.5 分、-32.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 65.6 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.3 ％ → 2025年 9.1 ％)
瀬戸口駅 10.4 万/㎡(昨年同期比 -19.6 ％)
瀬戸口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は10.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -19.6％( -2.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.0年(昨年 31.6年から +1.3 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 75.0 ㎡から -3.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.1 分 → 2025年 8.0 分、-12.3 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 87.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
新豊田駅 25.5 万/㎡(昨年同期比 -15.9 ％)
新豊田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は25.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -15.9％( -4.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -58.3％( -14件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 23.2年から -1.7 ％減)。平均専有面積は 80.5 ㎡ (昨年 79.2 ㎡から +1.7 ％増)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.0 分 → 2025年 16.9 分、+20.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 62.5 ％ → 2025年 70.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示