【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の愛知環状鉄道線 (岡崎駅～高蔵寺駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.8％( +0.6万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 141 件(１年前(2024年)に比べて -33.8％( -72件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.4年(昨年 27.7年から -4.7 ％減)。平均専有面積は 77.0 ㎡ (昨年 77.4 ㎡から -0.5 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。中水野駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは中水野駅で昨年に比べ +75.2 ％、単価は 14.2 万円/㎡となった。
上位 2 駅(中水野駅、愛環梅坪駅)は +45.8 ％(単価 +4.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新上挙母駅、北岡崎駅)は -13.5 ％(単価 -3.5 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 16.2 分 → 2025年 13.6 分、-16.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 ％ → 2025年 7.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.0 ％ → 2025年 14.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.6 ％ → 2025年 7.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.1 ％ → 2025年 53.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった四郷駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は44.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.3％( +1.0万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった瀬戸口駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は11.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -10.4％( -1.3万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 愛知環状鉄道線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡崎駅 | 29.4万/㎡ (20.9年/79.2㎡) | 25.7万/㎡ (23.7年/75.6㎡) | 27.0万/㎡ (21.0年/79.3㎡) |
| 六名駅 | 23.1万/㎡ (20.7年/82.5㎡) | 24.4万/㎡ (17.1年/80.0㎡) | 16.5万/㎡ (31.6年/90.0㎡) |
| 中岡崎駅 | - | 20.7万/㎡ (34.3年/75.0㎡) | - |
| 北岡崎駅 | 18.5万/㎡ (31.7年/72.0㎡) | 21.3万/㎡ (29.5年/80.6㎡) | 19.4万/㎡ (24.2年/87.3㎡) |
| 大門駅 | 16.8万/㎡ (33.8年/76.2㎡) | 18.9万/㎡ (28.1年/87.5㎡) | 21.7万/㎡ (26.4年/87.5㎡) |
| 北野桝塚駅 | - | 21.8万/㎡ (29.4年/85.0㎡) | 18.8万/㎡ (32.0年/85.0㎡) |
| 永覚駅 | - | 27.6万/㎡ (16.1年/80.0㎡) | 25.9万/㎡ (12.5年/85.0㎡) |
| 末野原駅 | 29.0万/㎡ (24.8年/70.0㎡) | 29.0万/㎡ (19.0年/86.7㎡) | 29.5万/㎡ (20.1年/74.0㎡) |
| 三河豊田駅 | 23.8万/㎡ (24.9年/81.0㎡) | 24.8万/㎡ (25.4年/81.3㎡) | 22.9万/㎡ (28.3年/75.5㎡) |
| 新上挙母駅 | 26.2万/㎡ (18.9年/78.8㎡) | 30.4万/㎡ (22.4年/85.0㎡) | 32.2万/㎡ (12.6年/86.7㎡) |
| 新豊田駅 | 26.6万/㎡ (23.2年/78.9㎡) | 30.3万/㎡ (23.2年/79.2㎡) | 28.7万/㎡ (17.3年/81.6㎡) |
| 愛環梅坪駅 | 23.2万/㎡ (28.6年/75.0㎡) | 20.0万/㎡ (28.6年/82.0㎡) | 26.9万/㎡ (27.8年/75.6㎡) |
| 四郷駅 | 44.0万/㎡ (4.8年/76.2㎡) | 43.0万/㎡ (4.0年/76.0㎡) | 41.2万/㎡ (3.0年/80.0㎡) |
| 保見駅 | 9.3万/㎡ (44.9年/75.0㎡) | - | 6.0万/㎡ (48.3年/51.7㎡) |
| 山口駅 | - | - | - |
| 瀬戸口駅 | 11.6万/㎡ (31.1年/76.2㎡) | 13.0万/㎡ (31.6年/75.0㎡) | 17.7万/㎡ (33.1年/72.0㎡) |
| 瀬戸市駅 | 14.7万/㎡ (31.9年/71.7㎡) | - | - |
| 中水野駅 | 14.2万/㎡ (32.1年/78.8㎡) | 8.1万/㎡ (31.5年/80.0㎡) | 13.7万/㎡ (30.7年/78.8㎡) |
| 高蔵寺駅 | 14.8万/㎡ (35.3年/72.2㎡) | 14.5万/㎡ (36.2年/71.6㎡) | 20.7万/㎡ (29.1年/75.3㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
中水野駅 14.2 万/㎡(昨年同期比 +75.2 ％)
中水野駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は14.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +75.2％( +6.1万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +300.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.1年(昨年 31.5年から +1.8 ％増)。平均専有面積は 78.8 ㎡ (昨年 80.0 ㎡から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
愛環梅坪駅 23.2 万/㎡(昨年同期比 +16.4 ％)
愛環梅坪駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は23.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +16.4％( +3.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -20.0％( -1件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 28.6年から +0.0 ％増)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 82.0 ㎡から -8.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
新上挙母駅 26.2 万/㎡(昨年同期比 -13.9 ％)
新上挙母駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -13.9％( -4.2万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 18.9年(昨年 22.4年から -15.6 ％減)。平均専有面積は 78.8 ㎡ (昨年 85.0 ㎡から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 22.4 年 → 2025年 18.9 年、-15.6 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 13.0 分 → 2025年 22.3 分、+71.8 ％と大きく増加)
北岡崎駅 18.5 万/㎡(昨年同期比 -13.1 ％)
北岡崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は18.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -13.1％( -2.8万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて +25.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 29.5年から +7.3 ％増)。平均専有面積は 72.0 ㎡ (昨年 80.6 ㎡から -10.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 13.9 分 → 2025年 10.9 分、-21.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 60.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示