【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の近鉄生駒線 (王寺駅~生駒駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は26.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +12.1%( +2.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 66 件(1年前(2024年)に比べて -55.7%( -83件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 28.0年から -3.2 %減)。平均専有面積は 74.5 ㎡ (昨年 70.4 ㎡から +5.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。ほとんどの駅において下落した。王寺駅、菜畑駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは菜畑駅で昨年に比べ +99.0 %、単価は 17.1 万円/㎡となった。
上位 2 駅(菜畑駅、王寺駅)は +83.0 %(単価 +12.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(一分駅、萩の台駅)は -26.2 %(単価 -2.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.4 分 → 2025年 8.4 分、-11.0 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.5 % → 2025年 7.0 %)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.2 % → 2025年 4.7 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 29.5 % → 2025年 26.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 68.0 % → 2025年 68.8 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +67.1%( +15.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -67.7%( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった一分駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は3.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -44.3%( -2.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄生駒線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 王寺駅 | 39.5万/㎡ (22.4年/75.0㎡) | 23.6万/㎡ (25.8年/69.5㎡) | 32.5万/㎡ (19.2年/74.3㎡) |
| 勢野北口駅 | - | - | 15.4万/㎡ (30.8年/72.5㎡) |
| 東山駅 | - | - | - |
| 萩の台駅 | 13.2万/㎡ (34.7年/86.2㎡) | 14.4万/㎡ (31.0年/84.4㎡) | 10.6万/㎡ (35.4年/87.9㎡) |
| 南生駒駅 | 11.0万/㎡ (29.2年/70.0㎡) | 11.8万/㎡ (30.3年/71.9㎡) | 11.9万/㎡ (27.8年/71.9㎡) |
| 一分駅 | 3.6万/㎡ (47.3年/55.0㎡) | 6.5万/㎡ (46.2年/53.8㎡) | 7.6万/㎡ (37.7年/65.0㎡) |
| 菜畑駅 | 17.1万/㎡ (41.4年/81.2㎡) | 8.6万/㎡ (39.9年/80.7㎡) | 6.3万/㎡ (46.3年/81.7㎡) |
| 生駒駅 | 27.4万/㎡ (26.0年/73.6㎡) | 28.1万/㎡ (26.3年/69.1㎡) | 26.2万/㎡ (25.2年/72.7㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
菜畑駅 17.1 万/㎡(昨年同期比 +99.0 %)
菜畑駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.1万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +99.0%( +8.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -42.9%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.4年(昨年 39.9年から +3.8 %増)。平均専有面積は 81.2 ㎡ (昨年 80.7 ㎡から +0.7 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.1 分 → 2025年 8.0 分、-12.5 %と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.9 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 % → 2025年 66.7 %)
王寺駅 39.5 万/㎡(昨年同期比 +67.1 %)
王寺駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +67.1%( +15.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -67.7%( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.4年(昨年 25.8年から -13.3 %減)。平均専有面積は 75.0 ㎡ (昨年 69.5 ㎡から +7.9 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.8 年 → 2025年 22.4 年、-13.3 %と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.2 分 → 2025年 4.6 分、-55.3 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 3.3 % → 2025年 10.0 %)
一分駅 3.6 万/㎡(昨年同期比 -44.3 %)
一分駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は3.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -44.3%( -2.9万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.3年(昨年 46.2年から +2.4 %増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 53.8 ㎡から +2.3 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)
萩の台駅 13.2 万/㎡(昨年同期比 -8.2 %)
萩の台駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は13.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -8.2%( -1.2万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて -50.0%( -4件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.7年(昨年 31.0年から +12.0 %増)。平均専有面積は 86.2 ㎡ (昨年 84.4 ㎡から +2.2 %増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 100.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 31.0 年 → 2025年 34.7 年、+12.0 %と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.4 分 → 2025年 8.3 分、+146.9 %と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示