【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR大和路線 (高井田駅～JR難波駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は50.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +4.8％( +2.3万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 113 件(１年前(2024年)に比べて +0.9％( +1件/㎡)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 27.1年(昨年 24.5年から +10.9 ％増)。平均専有面積は 62.0 ㎡ (昨年 59.8 ㎡から +3.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。高井田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新今宮駅で昨年に比べ +329.3 ％、単価は 92.0 万円/㎡となった。
上位 2 駅(新今宮駅、高井田駅)は +199.9 ％(単価 +41.8 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(東部市場前駅、柏原駅)は -41.3 ％(単価 -28.2 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 5.9 分 → 2025年 5.1 分、-14.1 ％と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.9 ％ → 2025年 28.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.5 ％ → 2025年 34.8 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 24.5 年 → 2025年 27.1 年、+10.9 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.4 ％ → 2025年 31.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.8 ％ → 2025年 26.5 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +329.3％( +70.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった志紀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -2.0％( -0.3万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -22.2％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR大和路線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 高井田駅 | 31.5万/㎡ (29.6年/66.0㎡) | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 17.6万/㎡ (46.3年/61.2㎡) |
| 柏原駅 | 31.6万/㎡ (28.0年/57.5㎡) | 42.9万/㎡ (10.7年/68.3㎡) | 33.1万/㎡ (18.0年/68.8㎡) |
| 志紀駅 | 12.6万/㎡ (47.9年/55.0㎡) | 12.9万/㎡ (41.2年/61.1㎡) | 17.9万/㎡ (30.7年/55.0㎡) |
| 八尾駅 | 31.5万/㎡ (30.2年/73.3㎡) | 29.4万/㎡ (30.4年/66.4㎡) | 22.5万/㎡ (40.0年/63.3㎡) |
| 久宝寺駅 | 53.1万/㎡ (14.0年/73.1㎡) | 54.2万/㎡ (15.8年/72.9㎡) | 53.1万/㎡ (11.5年/72.3㎡) |
| 加美駅 | 31.4万/㎡ (30.2年/60.6㎡) | 27.3万/㎡ (41.4年/59.0㎡) | 25.4万/㎡ (29.0年/64.0㎡) |
| 平野駅 | 31.3万/㎡ (35.1年/65.6㎡) | 28.8万/㎡ (35.7年/63.8㎡) | 33.2万/㎡ (28.8年/67.5㎡) |
| 東部市場前駅 | 35.3万/㎡ (29.6年/50.0㎡) | 80.3万/㎡ (8.3年/32.7㎡) | 34.2万/㎡ (26.1年/61.4㎡) |
| 天王寺駅 | 80.5万/㎡ (25.5年/56.9㎡) | 76.9万/㎡ (15.1年/55.6㎡) | 60.8万/㎡ (23.8年/61.0㎡) |
| 新今宮駅 | 92.0万/㎡ (3.0年/25.0㎡) | 21.4万/㎡ (44.0年/70.0㎡) | - |
| 今宮駅 | 75.0万/㎡ (11.5年/21.2㎡) | 81.7万/㎡ (9.7年/25.0㎡) | 77.5万/㎡ (8.5年/22.5㎡) |
| JR難波駅 | 86.0万/㎡ (17.3年/71.5㎡) | 76.8万/㎡ (17.5年/73.8㎡) | 74.7万/㎡ (15.9年/57.0㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
新今宮駅 92.0 万/㎡(昨年同期比 +329.3 ％)
新今宮駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は92.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +329.3％( +70.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 3.0年(昨年 44.0年から -93.2 ％減)。平均専有面積は 25.0 ㎡ (昨年 70.0 ㎡から -64.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 44.0 年 → 2025年 3.0 年、-93.2 ％と大きく減少)
高井田駅 31.5 万/㎡(昨年同期比 +70.4 ％)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +70.4％( +13.0万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +150.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 29.0年から +2.1 ％増)。平均専有面積は 66.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +1.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 1.5 分 → 2025年 5.2 分、+246.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 40.0 ％)
東部市場前駅 35.3 万/㎡(昨年同期比 -56.1 ％)
東部市場前駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.3万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -56.1％( -45.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -61.5％( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 8.3年から +256.3 ％増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 32.7 ㎡から +52.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 9.3 分 → 2025年 7.8 分、-16.2 ％と減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 8.3 年 → 2025年 29.6 年、+256.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.1 ％ → 2025年 40.0 ％)
柏原駅 31.6 万/㎡(昨年同期比 -26.4 ％)
柏原駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は31.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -26.4％( -11.3万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +33.3％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 28.0年(昨年 10.7年から +162.5 ％増)。平均専有面積は 57.5 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から -15.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 3.3 分 → 2025年 2.8 分、-17.5 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.7 年 → 2025年 28.0 年、+162.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示