【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年4月〜6月期の大阪長堀鶴見緑地線 (大正駅~門真南駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は71.6万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +13.1%( +8.3万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 299 件(1年前(2024年)に比べて -21.3%( -81件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 21.5年から +4.6 %増)。平均専有面積は 58.2 ㎡ (昨年 55.2 ㎡から +5.4 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 12 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。全体的に上昇基調。西長堀駅、西大橋駅、心斎橋駅、鶴見緑地駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは心斎橋駅で昨年に比べ +61.5 %、単価は 120 万円/㎡となった。
上位 2 駅(心斎橋駅、鶴見緑地駅)は +49.6 %(単価 +31.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大正駅、松屋町駅)は -13.4 %(単価 -7.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 % → 2025年 7.7 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.3 % → 2025年 45.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 % → 2025年 22.7 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.5 % → 2025年 21.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった心斎橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +61.5%( +45.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大正駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -14.8%( -6.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2024年)に比べて -42.3%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 大阪長堀鶴見緑地線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大正駅 | 38.5万/㎡ (29.6年/61.3㎡) | 45.1万/㎡ (24.1年/52.3㎡) | 34.4万/㎡ (32.2年/56.5㎡) |
| ドーム前千代崎駅 | 65.5万/㎡ (27.8年/68.3㎡) | 60.4万/㎡ (24.3年/70.0㎡) | 58.4万/㎡ (20.2年/43.6㎡) |
| 西長堀駅 | 87.5万/㎡ (19.6年/57.8㎡) | 64.0万/㎡ (24.5年/53.3㎡) | 62.8万/㎡ (21.3年/50.2㎡) |
| 西大橋駅 | 103万/㎡ (12.8年/71.9㎡) | 76.8万/㎡ (18.5年/58.4㎡) | 77.3万/㎡ (20.2年/58.8㎡) |
| 心斎橋駅 | 120万/㎡ (22.6年/64.2㎡) | 74.5万/㎡ (20.3年/41.9㎡) | 60.4万/㎡ (27.7年/48.2㎡) |
| 長堀橋駅 | 85.3万/㎡ (19.6年/55.5㎡) | 79.0万/㎡ (18.6年/48.3㎡) | 73.2万/㎡ (17.7年/46.7㎡) |
| 松屋町駅 | 66.0万/㎡ (21.5年/41.9㎡) | 75.0万/㎡ (14.9年/42.9㎡) | 67.0万/㎡ (15.2年/41.7㎡) |
| 谷町六丁目駅 | 70.9万/㎡ (23.8年/60.9㎡) | 66.0万/㎡ (24.2年/54.7㎡) | 63.0万/㎡ (21.5年/55.1㎡) |
| 玉造駅 | 82.0万/㎡ (15.3年/53.0㎡) | 79.2万/㎡ (11.9年/45.0㎡) | 64.9万/㎡ (19.2年/53.7㎡) |
| 森ノ宮駅 | 81.6万/㎡ (13.9年/42.7㎡) | 71.6万/㎡ (18.9年/56.5㎡) | 57.7万/㎡ (20.4年/50.0㎡) |
| 大阪ビジネスパーク駅 | - | - | 34.0万/㎡ (40.3年/50.0㎡) |
| 京橋駅 | 62.1万/㎡ (24.3年/51.8㎡) | 58.2万/㎡ (24.9年/54.5㎡) | 55.6万/㎡ (23.8年/47.1㎡) |
| 蒲生四丁目駅 | 45.5万/㎡ (34.1年/59.2㎡) | 49.7万/㎡ (25.2年/65.8㎡) | 56.9万/㎡ (24.7年/48.9㎡) |
| 今福鶴見駅 | 44.5万/㎡ (32.2年/67.3㎡) | 44.4万/㎡ (26.0年/74.3㎡) | 41.3万/㎡ (27.2年/73.7㎡) |
| 横堤駅 | 40.9万/㎡ (33.8年/69.1㎡) | 39.6万/㎡ (26.1年/68.1㎡) | 39.3万/㎡ (29.8年/73.4㎡) |
| 鶴見緑地駅 | 63.9万/㎡ (9.1年/69.2㎡) | 46.4万/㎡ (22.3年/63.0㎡) | 63.2万/㎡ (3.8年/67.5㎡) |
| 門真南駅 | - | 45.3万/㎡ (19.3年/75.0㎡) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
心斎橋駅 120.2 万/㎡(昨年同期比 +61.5 %)
心斎橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は120万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +61.5%( +45.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.6年(昨年 20.3年から +11.5 %増)。平均専有面積は 64.2 ㎡ (昨年 41.9 ㎡から +53.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 5.4 分 → 2025年 4.2 分、-22.5 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 % → 2025年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 20.3 年 → 2025年 22.6 年、+11.5 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 % → 2025年 33.3 %)
鶴見緑地駅 63.9 万/㎡(昨年同期比 +37.8 %)
鶴見緑地駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は63.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +37.8%( +17.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて +20.0%( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 9.1年(昨年 22.3年から -59.2 %減)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から +9.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 22.3 年 → 2025年 9.1 年、-59.2 %と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 10.8 分 → 2025年 7.3 分、-32.1 %と大きく減少)
大正駅 38.5 万/㎡(昨年同期比 -14.8 %)
大正駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は38.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -14.8%( -6.7万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(1年前(2024年)に比べて -42.3%( -11件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.6年(昨年 24.1年から +23.0 %増)。平均専有面積は 61.3 ㎡ (昨年 52.3 ㎡から +17.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 9.0 分 → 2025年 5.9 分、-34.8 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 57.7 % → 2025年 20.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.1 年 → 2025年 29.6 年、+23.0 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 7.7 % → 2025年 40.0 %)
松屋町駅 66.0 万/㎡(昨年同期比 -12.0 %)
松屋町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は66.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -12.0%( -9.0万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 21 件(1年前(2024年)に比べて -44.7%( -17件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.5年(昨年 14.9年から +44.4 %増)。平均専有面積は 41.9 ㎡ (昨年 42.9 ㎡から -2.3 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.7 % → 2025年 19.0 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 % → 2025年 38.1 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.9 年 → 2025年 21.5 年、+44.4 %と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.3 % → 2025年 23.8 %)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 52.6 % → 2025年 47.6 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示