
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪四つ橋線 (西梅田駅~住之江公園駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は89.0万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +22.8%( +16.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 148 件(1年前(2024年)に比べて -3.9%( -6件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 20.7年から -17.9 %減)。平均専有面積は 53.8 ㎡ (昨年 52.7 ㎡から +2.1 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、専有面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。上昇基調の駅が大きく上回った。西梅田駅、肥後橋駅、本町駅、花園町駅、岸里駅、住之江公園駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは西梅田駅で昨年に比べ +84.2 %、単価は 191 万円/㎡となった。
上位 2 駅(西梅田駅、住之江公園駅)は +63.2 %(単価 +48.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大国町駅、玉出駅)は -7.5 %(単価 -5.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 20.7 年 → 2025年 17.0 年、-17.9 %と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.1 % → 2025年 17.7 %)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.2 % → 2025年 9.5 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 % → 2025年 19.7 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は191万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +84.2%( +87.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった花園町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +22.6%( +5.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -85.7%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
大阪四つ橋線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
---|---|---|---|
西梅田駅 | 191万/㎡ (10.5年/65.8㎡) | 104万/㎡ (20.5年/61.7㎡) | 140万/㎡ (10.0年/60.0㎡) |
肥後橋駅 | 96.4万/㎡ (13.6年/53.0㎡) | 76.8万/㎡ (20.2年/55.2㎡) | 62.0万/㎡ (18.9年/52.0㎡) |
本町駅 | 123万/㎡ (10.8年/57.4㎡) | 91.8万/㎡ (16.0年/51.8㎡) | 77.3万/㎡ (17.8年/62.0㎡) |
四ツ橋駅 | 81.9万/㎡ (21.4年/56.0㎡) | 70.6万/㎡ (21.3年/55.7㎡) | 88.9万/㎡ (14.2年/60.5㎡) |
難波駅 | 84.5万/㎡ (13.5年/29.2㎡) | 79.2万/㎡ (12.8年/38.3㎡) | 74.7万/㎡ (13.0年/35.0㎡) |
大国町駅 | 78.7万/㎡ (8.8年/31.2㎡) | 87.1万/㎡ (13.3年/23.6㎡) | 78.2万/㎡ (8.8年/25.9㎡) |
花園町駅 | 29.2万/㎡ (32.0年/65.0㎡) | 23.8万/㎡ (39.9年/58.6㎡) | 27.7万/㎡ (34.0年/65.0㎡) |
岸里駅 | 57.9万/㎡ (17.0年/44.0㎡) | 43.3万/㎡ (21.0年/60.0㎡) | 23.0万/㎡ (40.7年/46.7㎡) |
玉出駅 | 29.7万/㎡ (37.4年/69.2㎡) | 31.3万/㎡ (37.5年/68.3㎡) | 32.9万/㎡ (35.9年/60.0㎡) |
北加賀屋駅 | 44.9万/㎡ (26.8年/57.6㎡) | 38.3万/㎡ (22.8年/65.4㎡) | 27.7万/㎡ (35.0年/64.3㎡) |
住之江公園駅 | 34.4万/㎡ (31.6年/65.4㎡) | 24.2万/㎡ (35.8年/70.6㎡) | 29.2万/㎡ (36.8年/66.9㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西梅田駅 190.8 万/㎡(昨年同期比 +84.2 %)
西梅田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は191万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +84.2%( +87.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 10.5年(昨年 20.5年から -48.8 %減)。平均専有面積は 65.8 ㎡ (昨年 61.7 ㎡から +6.8 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.5 年 → 2025年 10.5 年、-48.8 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 % → 2025年 16.7 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.7 分 → 2025年 4.8 分、+31.8 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 83.3 % → 2025年 66.7 %)
住之江公園駅 34.4 万/㎡(昨年同期比 +42.2 %)
住之江公園駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +42.2%( +10.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(1年前(2024年)に比べて +33.3%( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.6年(昨年 35.8年から -11.7 %減)。平均専有面積は 65.4 ㎡ (昨年 70.6 ㎡から -7.3 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 35.8 年 → 2025年 31.6 年、-11.7 %と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 77.8 % → 2025年 33.3 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 7.0 分 → 2025年 8.3 分、+19.0 %と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 % → 2025年 41.7 %)
大国町駅 78.7 万/㎡(昨年同期比 -9.6 %)
大国町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は78.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -9.6%( -8.4万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 16 件(1年前(2024年)に比べて -11.1%( -2件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 8.8年(昨年 13.3年から -34.1 %減)。平均専有面積は 31.2 ㎡ (昨年 23.6 ㎡から +32.4 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 13.3 年 → 2025年 8.8 年、-34.1 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.6 % → 2025年 25.0 %)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 3.6 分 → 2025年 4.4 分、+23.0 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 61.1 % → 2025年 43.8 %)
玉出駅 29.7 万/㎡(昨年同期比 -5.4 %)
玉出駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.7万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -5.4%( -1.7万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(1年前(2024年)に比べて -33.3%( -3件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.4年(昨年 37.5年から -0.3 %減)。平均専有面積は 69.2 ㎡ (昨年 68.3 ㎡から +1.2 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 5.4 分 → 2025年 4.7 分、-14.3 %と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 % → 2025年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示