【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪千日前線 (野田阪神駅～南巽駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は68.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.1％( +1.4万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 238 件(１年前(2024年)に比べて -76.3％( -767件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 20.4年から +8.0 ％増)。平均専有面積は 53.9 ㎡ (昨年 50.5 ㎡から +6.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。北巽駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北巽駅で昨年に比べ +42.1 ％、単価は 35.4 万円/㎡となった。
上位 2 駅(北巽駅、西長堀駅)は +24.9 ％(単価 +8.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(新深江駅、南巽駅)は -20.1 ％(単価 -8.0 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.6 ％ → 2025年 45.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 26.8 ％ → 2025年 22.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.4 ％ → 2025年 25.6 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.3 ％ → 2025年 22.0 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった難波駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は84.5万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -0.3％( -0.2万円/㎡)と僅かに下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -77.8％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南巽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -16.2％( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
| 大阪千日前線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 野田阪神駅 | 77.8万/㎡ (13.8年/57.6㎡) | 75.9万/㎡ (15.0年/48.7㎡) | 67.9万/㎡ (18.1年/51.9㎡) |
| 玉川駅 | 60.5万/㎡ (31.0年/50.0㎡) | 60.1万/㎡ (25.5年/48.5㎡) | 59.1万/㎡ (25.8年/48.9㎡) |
| 阿波座駅 | 71.6万/㎡ (21.8年/52.8㎡) | 68.5万/㎡ (20.4年/49.5㎡) | 63.5万/㎡ (19.4年/51.0㎡) |
| 西長堀駅 | 82.7万/㎡ (17.8年/56.3㎡) | 76.8万/㎡ (18.4年/54.5㎡) | 64.9万/㎡ (21.5年/53.6㎡) |
| 桜川駅 | 72.9万/㎡ (18.6年/44.0㎡) | 68.2万/㎡ (20.9年/45.4㎡) | 63.0万/㎡ (20.5年/43.2㎡) |
| 難波駅 | 84.5万/㎡ (13.5年/29.2㎡) | 84.7万/㎡ (14.0年/38.7㎡) | 82.9万/㎡ (12.3年/39.6㎡) |
| 日本橋駅 | 73.0万/㎡ (18.5年/42.5㎡) | 68.5万/㎡ (18.9年/48.0㎡) | 62.2万/㎡ (16.4年/41.8㎡) |
| 谷町九丁目駅 | 57.6万/㎡ (26.2年/48.5㎡) | 64.8万/㎡ (20.7年/50.9㎡) | 58.9万/㎡ (22.4年/48.6㎡) |
| 鶴橋駅 | 59.5万/㎡ (26.8年/72.1㎡) | 69.8万/㎡ (18.2年/52.1㎡) | 57.8万/㎡ (24.2年/51.4㎡) |
| 今里駅 | 39.1万/㎡ (35.2年/65.6㎡) | 37.2万/㎡ (30.7年/57.0㎡) | 43.0万/㎡ (27.3年/54.9㎡) |
| 新深江駅 | 32.9万/㎡ (32.5年/72.5㎡) | 43.3万/㎡ (24.9年/63.3㎡) | 36.4万/㎡ (31.3年/62.1㎡) |
| 小路駅 | - | - | - |
| 北巽駅 | 35.4万/㎡ (29.0年/87.5㎡) | 24.9万/㎡ (39.7年/54.7㎡) | 37.4万/㎡ (30.5年/46.2㎡) |
| 南巽駅 | 28.7万/㎡ (38.0年/70.0㎡) | 34.3万/㎡ (27.8年/60.0㎡) | 33.2万/㎡ (30.5年/61.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
北巽駅 35.4 万/㎡(昨年同期比 +42.1 ％)
北巽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +42.1％( +10.5万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -88.2％( -15件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.0年(昨年 39.7年から -26.9 ％減)。平均専有面積は 87.5 ㎡ (昨年 54.7 ㎡から +59.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 39.7 年 → 2025年 29.0 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 56.2 ％ → 2025年 50.0 ％)
西長堀駅 82.7 万/㎡(昨年同期比 +7.7 ％)
西長堀駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は82.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +7.7％( +5.9万円/㎡)と堅調に推移しています。売買数は 55 件(１年前(2024年)に比べて -67.5％( -114件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 18.4年から -3.2 ％減)。平均専有面積は 56.3 ㎡ (昨年 54.5 ㎡から +3.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 4.3 分 → 2025年 3.8 分、-12.2 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.0 ％ → 2025年 23.6 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 52.8 ％ → 2025年 60.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.9 ％ → 2025年 21.8 ％)
新深江駅 32.9 万/㎡(昨年同期比 -24.0 ％)
新深江駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は32.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -24.0％( -10.4万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -91.3％( -21件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 32.5年(昨年 24.9年から +30.4 ％増)。平均専有面積は 72.5 ㎡ (昨年 63.3 ㎡から +14.6 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.9 年 → 2025年 32.5 年、+30.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.0 分 → 2025年 5.5 分、+37.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.4 ％ → 2025年 50.0 ％)
南巽駅 28.7 万/㎡(昨年同期比 -16.2 ％)
南巽駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は28.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -16.2％( -5.5万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 38.0年(昨年 27.8年から +36.9 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 60.0 ㎡から +16.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.5 分 → 2025年 3.5 分、-22.2 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.8 年 → 2025年 38.0 年、+36.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示