【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜6月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅~長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は76.4万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +4.2%( +3.1万円/㎡)と小幅に上昇しています。売買数は 747 件(1年前(2024年)に比べて -47.5%( -675件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.9年(昨年 18.8年から +6.2 %増)。平均専有面積は 55.1 ㎡ (昨年 53.3 ㎡から +3.5 %増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 4 駅。全体的に上昇基調。コスモスクエア駅、朝潮橋駅、長田駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは長田駅で昨年に比べ +53.8 %、単価は 43.5 万円/㎡となった。
上位 2 駅(長田駅、朝潮橋駅)は +45.0 %(単価 +13.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(高井田駅、大阪港駅)は -6.3 %(単価 -1.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 % → 2025年 19.6 %)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2024年 42.2 % → 2025年 42.5 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.2 % → 2025年 19.7 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 11.5 % → 2025年 7.4 %)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は116万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +13.6%( +13.8万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 103 件(1年前(2024年)に比べて -48.8%( -98件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -5.1%( -0.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(1年前(2024年)に比べて -40.0%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| 大阪中央線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| コスモスクエア駅 | 50.4万/㎡ (12.9年/82.0㎡) | 40.8万/㎡ (15.9年/81.9㎡) | 38.0万/㎡ (17.1年/129㎡) |
| 大阪港駅 | 16.3万/㎡ (55.2年/54.2㎡) | 17.2万/㎡ (49.9年/64.5㎡) | 18.2万/㎡ (49.0年/62.3㎡) |
| 朝潮橋駅 | 40.9万/㎡ (31.7年/60.7㎡) | 30.1万/㎡ (37.3年/65.1㎡) | 36.6万/㎡ (29.8年/68.1㎡) |
| 弁天町駅 | 57.6万/㎡ (22.8年/59.4㎡) | 57.5万/㎡ (21.3年/59.9㎡) | 55.2万/㎡ (20.3年/53.8㎡) |
| 九条駅 | 67.0万/㎡ (16.0年/38.4㎡) | 65.0万/㎡ (15.8年/44.0㎡) | 61.9万/㎡ (17.0年/40.0㎡) |
| 阿波座駅 | 68.7万/㎡ (22.6年/53.1㎡) | 69.0万/㎡ (20.3年/49.8㎡) | 63.4万/㎡ (19.4年/51.0㎡) |
| 本町駅 | 116万/㎡ (13.6年/57.0㎡) | 102万/㎡ (13.9年/54.8㎡) | 90.7万/㎡ (14.1年/59.8㎡) |
| 堺筋本町駅 | 108万/㎡ (12.8年/56.6㎡) | 97.0万/㎡ (11.8年/50.4㎡) | 81.8万/㎡ (15.2年/51.8㎡) |
| 谷町四丁目駅 | 79.4万/㎡ (19.7年/53.7㎡) | 77.9万/㎡ (17.9年/49.5㎡) | 73.2万/㎡ (16.6年/49.2㎡) |
| 森ノ宮駅 | 73.6万/㎡ (17.4年/44.1㎡) | 69.7万/㎡ (18.2年/49.4㎡) | 60.1万/㎡ (20.1年/47.6㎡) |
| 緑橋駅 | 50.0万/㎡ (25.8年/62.3㎡) | 50.1万/㎡ (22.4年/53.8㎡) | 53.2万/㎡ (20.4年/51.1㎡) |
| 深江橋駅 | 47.2万/㎡ (26.8年/57.9㎡) | 44.6万/㎡ (28.1年/58.1㎡) | 47.6万/㎡ (24.6年/53.9㎡) |
| 高井田駅 | 35.2万/㎡ (30.5年/64.5㎡) | 38.0万/㎡ (29.1年/60.9㎡) | 32.4万/㎡ (29.4年/67.1㎡) |
| 長田駅 | 43.5万/㎡ (24.3年/46.0㎡) | 28.3万/㎡ (27.4年/63.0㎡) | 15.7万/㎡ (37.6年/59.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
長田駅 43.5 万/㎡(昨年同期比 +53.8 %)
長田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は43.5万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +53.8%( +15.2万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 24.3年(昨年 27.4年から -11.2 %減)。平均専有面積は 46.0 ㎡ (昨年 63.0 ㎡から -27.0 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 27.4 年 → 2025年 24.3 年、-11.2 %と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 40.0 %)
朝潮橋駅 40.9 万/㎡(昨年同期比 +36.1 %)
朝潮橋駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は40.9万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて +36.1%( +10.9万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(1年前(2024年)に比べて -39.6%( -19件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 31.7年(昨年 37.3年から -15.0 %減)。平均専有面積は 60.7 ㎡ (昨年 65.1 ㎡から -6.8 %減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 37.3 年 → 2025年 31.7 年、-15.0 %と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 7.2 分 → 2025年 5.8 分、-19.6 %と減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 27.6 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 56.2 % → 2025年 62.1 %)
高井田駅 35.2 万/㎡(昨年同期比 -7.5 %)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は35.2万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -7.5%( -2.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 10 件(1年前(2024年)に比べて -37.5%( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 29.1年から +5.1 %増)。平均専有面積は 64.5 ㎡ (昨年 60.9 ㎡から +5.8 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 6.8 分 → 2025年 5.1 分、-24.4 %と大きく減少)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.8 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 % → 2025年 50.0 %)
大阪港駅 16.3 万/㎡(昨年同期比 -5.1 %)
大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は16.3万円/㎡です。中古マンション相場は1年前(2024年)に比べて -5.1%( -0.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 12 件(1年前(2024年)に比べて -40.0%( -8件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.2年(昨年 49.9年から +10.6 %増)。平均専有面積は 54.2 ㎡ (昨年 64.5 ㎡から -16.0 %減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 % → 2025年 58.3 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 49.9 年 → 2025年 55.2 年、+10.6 %と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 63.2 % → 2025年 41.7 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示