【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期の大阪中央線 (コスモスクエア駅～長田駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は77.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +11.0％( +7.7万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 316 件(１年前(2024年)に比べて -9.7％( -34件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 18.5年から +6.5 ％増)。平均専有面積は 57.3 ㎡ (昨年 52.2 ㎡から +9.8 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。コスモスクエア駅、本町駅、堺筋本町駅、深江橋駅、高井田駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは高井田駅で昨年に比べ +99.4 ％、単価は 36.8 万円/㎡となった。
上位 2 駅(高井田駅、本町駅)は +66.9 ％(単価 +25.0 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(大阪港駅、九条駅)は -30.9 ％(単価 -11.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.1 ％ → 2025年 17.4 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.5 ％ → 2025年 24.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.4 ％ → 2025年 20.9 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.2 ％ → 2025年 7.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +34.4％( +31.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 45 件(１年前(2024年)に比べて -19.6％( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -38.7％( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| 大阪中央線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| コスモスクエア駅 | 48.3万/㎡ (17.0年/91.2㎡) | 37.6万/㎡ (15.5年/81.7㎡) | 41.5万/㎡ (13.8年/86.0㎡) |
| 大阪港駅 | 12.9万/㎡ (55.0年/55.0㎡) | 21.0万/㎡ (48.0年/66.0㎡) | 12.4万/㎡ (49.0年/60.8㎡) |
| 朝潮橋駅 | 37.8万/㎡ (34.1年/66.2㎡) | 38.8万/㎡ (30.1年/68.8㎡) | 40.9万/㎡ (23.9年/62.3㎡) |
| 弁天町駅 | 49.0万/㎡ (27.3年/57.2㎡) | 53.4万/㎡ (23.0年/60.0㎡) | 50.9万/㎡ (21.8年/54.2㎡) |
| 九条駅 | 52.6万/㎡ (23.6年/49.8㎡) | 68.4万/㎡ (12.9年/42.7㎡) | 60.6万/㎡ (16.8年/40.1㎡) |
| 阿波座駅 | 71.6万/㎡ (21.8年/52.8㎡) | 68.7万/㎡ (17.1年/50.2㎡) | 58.5万/㎡ (21.6年/49.3㎡) |
| 本町駅 | 123万/㎡ (10.8年/57.4㎡) | 91.8万/㎡ (16.0年/51.8㎡) | 77.3万/㎡ (17.8年/62.0㎡) |
| 堺筋本町駅 | 109万/㎡ (12.8年/61.3㎡) | 88.7万/㎡ (13.2年/47.8㎡) | 82.6万/㎡ (14.1年/47.1㎡) |
| 谷町四丁目駅 | 85.1万/㎡ (15.1年/52.6㎡) | 74.7万/㎡ (17.2年/47.2㎡) | 67.9万/㎡ (18.0年/49.9㎡) |
| 森ノ宮駅 | 63.6万/㎡ (22.0年/47.5㎡) | 64.9万/㎡ (18.1年/51.1㎡) | 62.2万/㎡ (20.6年/51.3㎡) |
| 緑橋駅 | 54.3万/㎡ (21.7年/67.9㎡) | 45.6万/㎡ (24.5年/46.5㎡) | 66.7万/㎡ (10.3年/41.7㎡) |
| 深江橋駅 | 50.7万/㎡ (23.0年/58.0㎡) | 40.4万/㎡ (27.5年/67.1㎡) | 49.6万/㎡ (21.4年/56.9㎡) |
| 高井田駅 | 36.8万/㎡ (24.3年/67.5㎡) | 18.5万/㎡ (29.0年/65.0㎡) | 17.6万/㎡ (46.3年/61.2㎡) |
| 長田駅 | 42.9万/㎡ (23.0年/50.0㎡) | 36.7万/㎡ (28.0年/60.0㎡) | 23.2万/㎡ (31.3年/66.2㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
高井田駅 36.8 万/㎡(昨年同期比 +99.4 ％)
高井田駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は36.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +99.4％( +18.4万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +2件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 24.3年(昨年 29.0年から -16.4 ％減)。平均専有面積は 67.5 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から +3.8 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.0 年 → 2025年 24.3 年、-16.4 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 1.5 分 → 2025年 4.8 分、+216.7 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
本町駅 123.4 万/㎡(昨年同期比 +34.4 ％)
本町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は123万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +34.4％( +31.6万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 45 件(１年前(2024年)に比べて -19.6％( -11件/㎡)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 10.8年(昨年 16.0年から -32.3 ％減)。平均専有面積は 57.4 ㎡ (昨年 51.8 ㎡から +10.9 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 16.0 年 → 2025年 10.8 年、-32.3 ％と大きく減少)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 26.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 54.5 ％ → 2025年 62.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 30.9 ％ → 2025年 24.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.2 ％ → 2025年 17.8 ％)
大阪港駅 12.9 万/㎡(昨年同期比 -38.7 ％)
大阪港駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は12.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -38.7％( -8.1万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて +20.0％( +1件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 48.0年から +14.6 ％増)。平均専有面積は 55.0 ㎡ (昨年 66.0 ㎡から -16.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 3.0 分 → 2025年 2.5 分、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 48.0 年 → 2025年 55.0 年、+14.6 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
九条駅 52.6 万/㎡(昨年同期比 -23.0 ％)
九条駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は52.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -23.0％( -15.7万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -4.2％( -1件/㎡)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 12.9年から +82.8 ％増)。平均専有面積は 49.8 ㎡ (昨年 42.7 ㎡から +16.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 45.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 17.4 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 12.9 年 → 2025年 23.6 年、+82.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 34.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.8 ％ → 2025年 4.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示