【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2025年1月〜3月期のJR内房線 (千葉駅～安房鴨川駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は34.7万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +2.2％( +0.8万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 96 件(１年前(2024年)に比べて -68.8％( -212件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 25.4年から +0.9 ％増)。平均専有面積は 67.2 ㎡ (昨年 62.8 ㎡から +7.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。本千葉駅、姉ケ崎駅、袖ケ浦駅、安房鴨川駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは姉ケ崎駅で昨年に比べ +49.1 ％、単価は 17.6 万円/㎡となった。
上位 2 駅(姉ケ崎駅、本千葉駅)は +45.9 ％(単価 +8.7 万円/㎡)の上昇。一方、下位 2 駅(長浦駅、木更津駅)は -49.6 ％(単価 -13.8 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.8 ％ → 2025年 4.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 55.4 ％ → 2025年 52.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 22.8 ％ → 2025年 13.8 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.5 ％ → 2025年 12.9 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は47.4万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -6.0％( -3.0万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 38 件(１年前(2024年)に比べて -64.5％( -69件/㎡)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった長浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -82.4％( -21.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
| JR内房線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 千葉駅 | 47.4万/㎡ (22.3年/70.5㎡) | 50.5万/㎡ (19.7年/63.9㎡) | 42.0万/㎡ (20.9年/68.4㎡) |
| 本千葉駅 | 39.0万/㎡ (15.7年/77.5㎡) | 27.3万/㎡ (28.4年/60.3㎡) | 35.6万/㎡ (24.3年/59.3㎡) |
| 蘇我駅 | 36.6万/㎡ (22.9年/73.8㎡) | 37.3万/㎡ (22.4年/69.1㎡) | 38.4万/㎡ (22.3年/69.2㎡) |
| 浜野駅 | 25.7万/㎡ (22.8年/71.2㎡) | 23.2万/㎡ (26.4年/66.7㎡) | 26.1万/㎡ (23.0年/70.3㎡) |
| 八幡宿駅 | 21.2万/㎡ (32.4年/47.0㎡) | 19.4万/㎡ (28.3年/62.1㎡) | 17.3万/㎡ (28.8年/60.3㎡) |
| 五井駅 | 21.8万/㎡ (28.4年/67.5㎡) | 22.3万/㎡ (29.0年/54.5㎡) | 22.3万/㎡ (27.9年/62.1㎡) |
| 姉ケ崎駅 | 17.6万/㎡ (36.6年/61.0㎡) | 11.8万/㎡ (37.1年/55.8㎡) | 15.4万/㎡ (28.8年/66.5㎡) |
| 長浦駅 | 4.6万/㎡ (37.0年/50.0㎡) | 26.2万/㎡ (27.6年/65.0㎡) | 35.2万/㎡ (18.7年/78.8㎡) |
| 袖ケ浦駅 | 17.3万/㎡ (34.7年/55.7㎡) | 12.9万/㎡ (34.5年/51.2㎡) | 25.6万/㎡ (22.5年/55.5㎡) |
| 巌根駅 | - | 13.3万/㎡ (32.8年/15.0㎡) | - |
| 木更津駅 | 29.9万/㎡ (25.4年/70.0㎡) | 36.0万/㎡ (16.7年/79.4㎡) | 35.8万/㎡ (16.6年/75.5㎡) |
| 君津駅 | 30.7万/㎡ (19.7年/76.7㎡) | 29.5万/㎡ (24.4年/70.0㎡) | 34.3万/㎡ (17.0年/70.0㎡) |
| 青堀駅 | - | 10.1万/㎡ (32.0年/76.7㎡) | 4.0万/㎡ (57.8年/35.0㎡) |
| 浜金谷駅 | - | - | 9.0万/㎡ (47.0年/30.0㎡) |
| 安房勝山駅 | - | 18.7万/㎡ (32.8年/75.0㎡) | - |
| 岩井駅 | 13.1万/㎡ (36.0年/45.0㎡) | 12.2万/㎡ (35.8年/45.0㎡) | - |
| 館山駅 | - | 4.4万/㎡ (47.4年/52.5㎡) | 9.7万/㎡ (34.8年/50.0㎡) |
| 千倉駅 | - | - | - |
| 和田浦駅 | - | 4.0万/㎡ (50.5年/50.0㎡) | 7.0万/㎡ (40.0年/30.0㎡) |
| 江見駅 | - | 11.5万/㎡ (49.8年/55.0㎡) | 6.8万/㎡ (46.0年/48.8㎡) |
| 太海駅 | - | 8.7万/㎡ (44.9年/32.5㎡) | 7.4万/㎡ (38.8年/35.0㎡) |
| 安房鴨川駅 | 28.0万/㎡ (32.0年/50.0㎡) | 23.2万/㎡ (34.2年/50.0㎡) | 31.2万/㎡ (31.7年/97.5㎡) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
姉ケ崎駅 17.6 万/㎡(昨年同期比 +49.1 ％)
姉ケ崎駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は17.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +49.1％( +5.8万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -72.2％( -13件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.6年(昨年 37.1年から -1.4 ％減)。平均専有面積は 61.0 ㎡ (昨年 55.8 ㎡から +9.3 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 22.3 分 → 2025年 25.8 分、+15.6 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 40.0 ％)
本千葉駅 39.0 万/㎡(昨年同期比 +42.6 ％)
本千葉駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.0万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて +42.6％( +11.7万円/㎡)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -87.1％( -27件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 28.4年から -44.8 ％減)。平均専有面積は 77.5 ㎡ (昨年 60.3 ㎡から +28.5 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.4 年 → 2025年 15.7 年、-44.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 72.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.1 分 → 2025年 10.0 分、+40.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 38.7 ％ → 2025年 25.0 ％)
長浦駅 4.6 万/㎡(昨年同期比 -82.4 ％)
長浦駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は4.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -82.4％( -21.6万円/㎡)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -6件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 27.6年から +34.4 ％増)。平均専有面積は 50.0 ㎡ (昨年 65.0 ㎡から -23.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 27.6 年 → 2025年 37.0 年、+34.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.4 分 → 2025年 20.0 分、+137.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.6 ％ → 2025年 100.0 ％)
木更津駅 29.9 万/㎡(昨年同期比 -16.8 ％)
木更津駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は29.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2024年)に比べて -16.8％( -6.1万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -2件/㎡)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.4年(昨年 16.7年から +51.5 ％増)。平均専有面積は 70.0 ㎡ (昨年 79.4 ㎡から -11.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.8 分 → 2025年 6.4 分、-26.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 16.7 年 → 2025年 25.4 年、+51.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示