【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古マンション相場の概況
2024年10月〜12月期のJR京都線 (京都駅～山崎駅)における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は48.2万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -4.3％( -2.2万円/㎡)と小幅に下落しています。売買数は 72 件(１年前(2023年)に比べて +38.5％( +20件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 23.3年(昨年 24.7年から -5.7 ％減)。平均専有面積は 59.4 ㎡ (昨年 63.7 ㎡から -6.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、専有面積 30 平方メートル未満の単身・独身世帯を対象としたワンルーム物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。西大路駅は、昨年から 10 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西大路駅で昨年に比べ +13.7 ％、単価は 51.6 万円/㎡となった。
上位 1 駅(西大路駅)は +13.7 ％(単価 +6.2 万円/㎡)の上昇。一方、下位 1 駅(桂川駅)は -19.9 ％(単価 -9.9 万円/㎡)の下落。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 1.9 ％ → 2024年 4.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.7 ％ → 2024年 31.9 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 17.6 ％ → 2024年 10.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 13.7 ％ → 2024年 7.4 ％)
駅ごとの中古マンション相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は69.9万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -6.6％( -4.9万円/㎡)と弱含みに推移しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて -11.1％( -1件/㎡)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった向日町駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は30.1万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +1.0％( +0.3万円/㎡)と僅かに上昇しています。売買数は 8 件(１年前(2023年)に比べて +60.0％( +3件/㎡)と大幅に増加しています。)。
| JR京都線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 京都駅 | 69.9万/㎡ (13.5年/38.1㎡) | 74.8万/㎡ (17.8年/61.7㎡) | 51.3万/㎡ (23.8年/43.3㎡) |
| 西大路駅 | 51.6万/㎡ (20.1年/53.1㎡) | 45.4万/㎡ (27.3年/49.1㎡) | 37.7万/㎡ (27.9年/62.4㎡) |
| 桂川駅 | 39.8万/㎡ (30.8年/70.3㎡) | 49.7万/㎡ (22.2年/71.2㎡) | 44.2万/㎡ (24.7年/73.5㎡) |
| 向日町駅 | 30.1万/㎡ (29.9年/74.4㎡) | 29.8万/㎡ (32.0年/71.0㎡) | 30.0万/㎡ (32.3年/75.0㎡) |
| 長岡京駅 | 44.8万/㎡ (27.6年/77.5㎡) | 46.2万/㎡ (29.1年/79.2㎡) | 43.7万/㎡ (18.8年/72.9㎡) |
| 山崎駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古マンションの実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同専有面積。
価格変動が大きかった駅について
西大路駅 51.6 万/㎡(昨年同期比 +13.7 ％)
西大路駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は51.6万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて +13.7％( +6.2万円/㎡)と好調に推移しています。売買数は 35 件(１年前(2023年)に比べて +118.8％( +19件/㎡)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 20.1年(昨年 27.3年から -26.3 ％減)。平均専有面積は 53.1 ㎡ (昨年 49.1 ㎡から +8.3 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 27.3 年 → 2024年 20.1 年、-26.3 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 ％ → 2024年 17.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.2 ％ → 2024年 25.7 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.7 ％ → 2024年 11.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 12.5 ％ → 2024年 8.6 ％)
桂川駅 39.8 万/㎡(昨年同期比 -19.9 ％)
桂川駅における中古マンションの価格相場(平均取引価格)は39.8万円/㎡です。中古マンション相場は１年前(2023年)に比べて -19.9％( -9.9万円/㎡)と不調に推移しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて -6.2％( -1件/㎡)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 30.8年(昨年 22.2年から +38.9 ％増)。平均専有面積は 70.3 ㎡ (昨年 71.2 ㎡から -1.3 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.2 年 → 2024年 30.8 年、+38.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 18.8 ％ → 2024年 46.7 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示