【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の西鉄貝塚線 (貝塚駅～西鉄新宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.4％( +7.9万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 137 件(１年前(2023年)に比べて +19.1％( +22件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 16.9年(昨年 19.2年から -11.8 ％減)。平均土地面積は 67.8 坪 (昨年 64.6 坪から +5.0 ％増)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 48.0 坪から -11.7 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 0 駅。全ての駅で値上がりした。西鉄千早駅、香椎宮前駅、西鉄香椎駅、唐の原駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは西鉄千早駅で昨年に比べ +64.1 ％、坪単価は 149 万円/坪となった。
上位 2 駅(西鉄千早駅、唐の原駅)は +50.4 ％(坪単価 +45.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西鉄新宮駅、和白駅)は +3.5 ％(坪単価 +3.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 19.2 年 → 2024年 16.9 年、-11.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 ％ → 2024年 35.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.4 ％ → 2024年 22.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 10.0 分 → 2024年 11.3 分、+12.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 10.6 ％ → 2024年 13.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 15.7 ％ → 2024年 8.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった西鉄香椎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 159万円/坪(48.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +26.2％( +33.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -85.7％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三苫駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.2万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.3％( +6.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 39 件(１年前(2023年)に比べて +116.7％( +21件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 西鉄貝塚線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 貝塚駅 | 135万/坪 (16.4年/79.4坪) | 120万/坪 (16.1年/65.0坪) | 100万/坪 (11.9年/51.0坪) |
| 名島駅 | 140万/坪 (15.2年/58.9坪) | 124万/坪 (14.2年/44.9坪) | 121万/坪 (13.1年/63.4坪) |
| 西鉄千早駅 | 149万/坪 (31.3年/37.8坪) | 90.9万/坪 (51.8年/144坪) | - |
| 香椎宮前駅 | 146万/坪 (7.8年/35.8坪) | 114万/坪 (23.9年/101坪) | 90.5万/坪 (35.9年/77.4坪) |
| 西鉄香椎駅 | 159万/坪 (4.5年/43.9坪) | 126万/坪 (19.6年/56.4坪) | 107万/坪 (30.9年/78.4坪) |
| 香椎花園前駅 | 116万/坪 (19.7年/77.4坪) | 108万/坪 (23.5年/94.4坪) | 135万/坪 (13.6年/57.8坪) |
| 唐の原駅 | 120万/坪 (19.4年/59.0坪) | 88.0万/坪 (23.6年/44.7坪) | 103万/坪 (14.1年/86.2坪) |
| 和白駅 | 102万/坪 (14.5年/58.3坪) | 97.8万/坪 (17.8年/62.3坪) | 100万/坪 (10.0年/94.5坪) |
| 三苫駅 | 95.2万/坪 (18.0年/75.9坪) | 88.7万/坪 (22.2年/68.0坪) | 83.2万/坪 (17.0年/81.3坪) |
| 西鉄新宮駅 | 102万/坪 (19.5年/80.9坪) | 98.9万/坪 (16.2年/81.0坪) | 85.5万/坪 (23.4年/63.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
西鉄千早駅 149.2 万/坪(昨年同期比 +64.1 ％)
西鉄千早駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 149万円/坪(45.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +64.1％( +58.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.3年(昨年 51.8年から -39.6 ％減)。平均土地面積は 37.8 坪 (昨年 143.7 坪から -73.7 ％減)。平均建物面積は 28.0 坪 (昨年 60.5 坪から -53.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 51.8 年 → 2024年 31.3 年、-39.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 15.0 分 → 2024年 12.5 分、-16.7 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
唐の原駅 120.4 万/坪(昨年同期比 +36.7 ％)
唐の原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 120万円/坪(36.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +36.7％( +32.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.4年(昨年 23.6年から -18.0 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 44.7 坪から +32.0 ％増)。平均建物面積は 52.0 坪 (昨年 36.9 坪から +41.1 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 23.6 年 → 2024年 19.4 年、-18.0 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 22.2 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 20.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.7 分 → 2024年 8.2 分、+23.0 ％と大きく増加)
西鉄新宮駅 101.6 万/坪(昨年同期比 +2.7 ％)
西鉄新宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +2.7％( +2.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 13 件(１年前(2023年)に比べて +85.7％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.5年(昨年 16.2年から +20.5 ％増)。平均土地面積は 80.9 坪 (昨年 81.0 坪から -0.2 ％減)。平均建物面積は 41.5 坪 (昨年 41.3 坪から +0.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 12.3 分 → 2024年 10.4 分、-15.5 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 14.3 ％ → 2024年 23.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.2 年 → 2024年 19.5 年、+20.5 ％と大きく増加)
和白駅 101.9 万/坪(昨年同期比 +4.2 ％)
和白駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 102万円/坪(30.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +4.2％( +4.1万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 22 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 14.5年(昨年 17.8年から -18.9 ％減)。平均土地面積は 58.3 坪 (昨年 62.3 坪から -6.4 ％減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 50.3 坪から -28.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 17.8 年 → 2024年 14.5 年、-18.9 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 10.2 分 → 2024年 12.3 分、+20.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 14.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 9.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示