【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR日豊本線 (小倉駅～吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.1万円/坪(19.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.5％( +5.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 192 件(１年前(2024年)に比べて -62.6％( -321件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 25.9年から -18.1 ％減)。平均土地面積は 84.6 坪 (昨年 81.5 坪から +3.8 ％増)。平均建物面積は 48.2 坪 (昨年 46.6 坪から +3.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 10 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。城野駅、築城駅、宇島駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南行橋駅で昨年に比べ +265.4 ％、坪単価は 167 万円/坪となった。
上位 2 駅(南行橋駅、吉富駅)は +237.8 ％(坪単価 +79.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(新田原駅、朽網駅)は -43.5 ％(坪単価 -19.8 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.9 年 → 2025年 21.2 年、-18.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 21.5 分 → 2025年 19.2 分、-11.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.9 ％ → 2025年 39.1 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.3 ％ → 2025年 24.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 23.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南行橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +265.4％( +121.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.5万円/坪(3.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +51.4％( +4.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 66.2万/坪 (22.5年/68.5坪) | 61.2万/坪 (32.9年/75.4坪) | 64.1万/坪 (32.7年/85.7坪) |
| 西小倉駅 | 55.7万/坪 (21.5年/92.3坪) | 48.6万/坪 (37.3年/59.6坪) | 81.6万/坪 (27.2年/66.7坪) |
| 南小倉駅 | 52.8万/坪 (27.3年/55.4坪) | 62.2万/坪 (26.0年/75.8坪) | 45.7万/坪 (31.1年/63.9坪) |
| 城野駅 | 81.4万/坪 (14.6年/63.3坪) | 62.3万/坪 (20.9年/59.8坪) | 67.0万/坪 (19.7年/75.1坪) |
| 安部山公園駅 | 62.0万/坪 (26.3年/71.6坪) | 67.3万/坪 (24.2年/71.1坪) | 67.1万/坪 (20.6年/72.9坪) |
| 下曽根駅 | 74.4万/坪 (12.0年/57.7坪) | 68.1万/坪 (20.3年/66.6坪) | 93.3万/坪 (20.1年/75.3坪) |
| 朽網駅 | 41.6万/坪 (23.2年/120坪) | 66.5万/坪 (26.7年/80.0坪) | 79.4万/坪 (27.8年/74.4坪) |
| 苅田駅 | 69.2万/坪 (24.0年/130坪) | 64.4万/坪 (20.8年/85.8坪) | 70.6万/坪 (13.1年/75.5坪) |
| 小波瀬西工大前駅 | 53.4万/坪 (21.3年/123坪) | 57.7万/坪 (21.8年/100.0坪) | 51.1万/坪 (18.4年/81.0坪) |
| 行橋駅 | 36.1万/坪 (27.3年/110坪) | 54.9万/坪 (25.1年/86.6坪) | 56.1万/坪 (20.5年/89.9坪) |
| 南行橋駅 | 167万/坪 (21.1年/68.4坪) | 45.7万/坪 (28.3年/71.7坪) | 67.7万/坪 (18.7年/82.3坪) |
| 新田原駅 | 15.0万/坪 (27.3年/201坪) | 29.8万/坪 (31.6年/196坪) | 18.5万/坪 (37.6年/90.8坪) |
| 築城駅 | 12.5万/坪 (48.7年/75.6坪) | 8.3万/坪 (47.4年/88.9坪) | 8.4万/坪 (42.0年/164坪) |
| 椎田駅 | - | 9.9万/坪 (38.1年/155坪) | 13.1万/坪 (56.0年/113坪) |
| 豊前松江駅 | - | 6.0万/坪 (48.8年/177坪) | 8.2万/坪 (51.4年/121坪) |
| 宇島駅 | 17.5万/坪 (36.2年/195坪) | 11.0万/坪 (44.5年/159坪) | 16.5万/坪 (25.5年/97.6坪) |
| 三毛門駅 | 22.0万/坪 (19.3年/424坪) | 10.9万/坪 (39.7年/120坪) | 33.1万/坪 (34.8年/122坪) |
| 吉富駅 | 56.0万/坪 (18.1年/77.1坪) | 18.0万/坪 (38.7年/124坪) | 48.4万/坪 (14.3年/72.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南行橋駅 167.0 万/坪(昨年同期比 +265.4 ％)
南行橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 167万円/坪(50.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +265.4％( +121.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -40.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.1年(昨年 28.3年から -25.7 ％減)。平均土地面積は 68.4 坪 (昨年 71.7 坪から -4.6 ％減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 34.5 坪から -13.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.3 年 → 2025年 21.1 年、-25.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
吉富駅 56.0 万/坪(昨年同期比 +210.3 ％)
吉富駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 56.0万円/坪(16.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +210.3％( +37.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -14.3％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 18.1年(昨年 38.7年から -53.3 ％減)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 123.6 坪から -37.6 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 38.1 坪から -20.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.7 年 → 2025年 18.1 年、-53.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 24.6 分 → 2025年 15.3 分、-37.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 57.1 ％ → 2025年 33.3 ％)
新田原駅 15.0 万/坪(昨年同期比 -49.7 ％)
新田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.0万円/坪(4.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -49.7％( -14.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -6件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 31.6年から -13.7 ％減)。平均土地面積は 201.2 坪 (昨年 196.2 坪から +2.5 ％増)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 39.7 坪から +1.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 31.6 年 → 2025年 27.3 年、-13.7 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.0 分 → 2025年 16.5 分、-21.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
朽網駅 41.6 万/坪(昨年同期比 -37.4 ％)
朽網駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.6万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.4％( -24.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -58.8％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.2年(昨年 26.7年から -13.1 ％減)。平均土地面積は 120.1 坪 (昨年 80.0 坪から +50.2 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 36.1 坪から -13.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.7 年 → 2025年 23.2 年、-13.1 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.3 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.4 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示