【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR吉備線 (岡山駅～総社駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.4万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -8.2％( -5.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 358 件(１年前(2023年)に比べて -15.8％( -67件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 25.3年から +3.3 ％増)。平均土地面積は 75.2 坪 (昨年 75.5 坪から -0.4 ％減)。平均建物面積は 50.9 坪 (昨年 51.1 坪から -0.6 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が小幅増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。備中高松駅、足守駅、総社駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは服部駅で昨年に比べ +116.6 ％、坪単価は 36.9 万円/坪となった。
上位 2 駅(服部駅、備中高松駅)は +80.2 ％(坪単価 +16.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(吉備津駅、東総社駅)は -28.1 ％(坪単価 -17.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 30.9 ％ → 2024年 26.0 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.3 ％ → 2024年 0.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 25.3 ％ → 2024年 37.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 24.5 ％ → 2024年 20.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.2万円/坪(25.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +20.1％( +14.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -45.2％( -19件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった足守駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 30.4万円/坪(9.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +24.1％( +5.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2023年)に比べて -28.6％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR吉備線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡山駅 | 67.0万/坪 (26.7年/77.2坪) | 74.3万/坪 (28.0年/75.7坪) | 70.5万/坪 (28.3年/70.6坪) |
| 備前三門駅 | 76.3万/坪 (30.1年/76.5坪) | 89.0万/坪 (23.2年/52.4坪) | 56.2万/坪 (36.8年/57.4坪) |
| 大安寺駅 | 78.3万/坪 (17.0年/57.7坪) | 95.7万/坪 (19.8年/64.1坪) | 110万/坪 (7.1年/50.5坪) |
| 備前一宮駅 | 65.5万/坪 (31.8年/69.5坪) | 64.4万/坪 (21.5年/64.2坪) | 65.2万/坪 (17.6年/70.0坪) |
| 吉備津駅 | 39.6万/坪 (41.7年/80.2坪) | 59.1万/坪 (22.6年/74.1坪) | 83.8万/坪 (5.9年/52.4坪) |
| 備中高松駅 | 44.9万/坪 (30.1年/46.8坪) | 31.2万/坪 (34.0年/101坪) | 55.3万/坪 (22.1年/86.4坪) |
| 足守駅 | 30.4万/坪 (17.1年/145坪) | 24.5万/坪 (25.1年/110坪) | 26.8万/坪 (38.4年/170坪) |
| 服部駅 | 36.9万/坪 (30.5年/144坪) | 17.0万/坪 (37.8年/363坪) | 20.5万/坪 (50.9年/221坪) |
| 東総社駅 | 54.2万/坪 (25.7年/71.4坪) | 70.5万/坪 (17.7年/84.1坪) | 41.8万/坪 (23.3年/77.9坪) |
| 総社駅 | 84.2万/坪 (11.4年/60.0坪) | 70.1万/坪 (15.4年/72.6坪) | 69.5万/坪 (18.5年/71.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
服部駅 36.9 万/坪(昨年同期比 +116.6 ％)
服部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 36.9万円/坪(11.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +116.6％( +19.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.5年(昨年 37.8年から -19.2 ％減)。平均土地面積は 143.7 坪 (昨年 363.0 坪から -60.4 ％減)。平均建物面積は 130.1 坪 (昨年 393.3 坪から -66.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 37.8 年 → 2024年 30.5 年、-19.2 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 20.0 分 → 2024年 40.0 分、+100.0 ％と大きく増加)
備中高松駅 44.9 万/坪(昨年同期比 +43.8 ％)
備中高松駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.9万円/坪(13.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +43.8％( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 12 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 30.1年(昨年 34.0年から -11.4 ％減)。平均土地面積は 46.8 坪 (昨年 100.8 坪から -53.6 ％減)。平均建物面積は 30.5 坪 (昨年 35.8 坪から -14.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 34.0 年 → 2024年 30.1 年、-11.4 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 30.0 分 → 2024年 16.7 分、-44.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 60.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
吉備津駅 39.6 万/坪(昨年同期比 -33.0 ％)
吉備津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 39.6万円/坪(12.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -33.0％( -19.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -77.8％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.7年(昨年 22.6年から +84.1 ％増)。平均土地面積は 80.2 坪 (昨年 74.1 坪から +8.2 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 40.2 坪から +1.6 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 13.8 分 → 2024年 12.0 分、-12.9 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 22.6 年 → 2024年 41.7 年、+84.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 50.0 ％)
東総社駅 54.2 万/坪(昨年同期比 -23.2 ％)
東総社駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.2万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -23.2％( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 23 件(１年前(2023年)に比べて -4.2％( -1件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.7年(昨年 17.7年から +45.4 ％増)。平均土地面積は 71.4 坪 (昨年 84.1 坪から -15.1 ％減)。平均建物面積は 39.3 坪 (昨年 38.0 坪から +3.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 17.7 年 → 2024年 25.7 年、+45.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.0 ％ → 2024年 31.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 36.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示