【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年7月〜9月期のJR山陰本線 (東浜駅～米子駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.5万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -0.8％( -0.4万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 77 件(１年前(2023年)に比べて -7.2％( -6件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 27.9年から -3.9 ％減)。平均土地面積は 94.2 坪 (昨年 97.1 坪から -3.0 ％減)。平均建物面積は 54.9 坪 (昨年 39.3 坪から +39.7 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。鳥取大学前駅、末恒駅、青谷駅、米子駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは青谷駅で昨年に比べ +38.9 ％、坪単価は 16.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(青谷駅、鳥取大学前駅)は +37.0 ％(坪単価 +8.4 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(八橋駅、松崎駅)は -81.9 ％(坪単価 -44.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 32.9 ％ → 2024年 30.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 31.4 ％ → 2024年 30.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 25.1 分 → 2024年 30.6 分、+22.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 8.4 ％ → 2024年 1.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.7 ％ → 2024年 25.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった湖山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.8万円/坪(20.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -9.6％( -7.3万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +40.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった八橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -91.4％( -33.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR山陰本線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 東浜駅 | - | - | 2.4万/坪 (0年/189坪) |
| 岩美駅 | - | 31.4万/坪 (40.9年/190坪) | 12.1万/坪 (42.2年/87.0坪) |
| 大岩駅 | - | - | 1.9万/坪 (46.5年/81.7坪) |
| 福部駅 | - | - | - |
| 鳥取駅 | 57.1万/坪 (25.6年/82.3坪) | 61.0万/坪 (24.4年/71.8坪) | 50.8万/坪 (24.2年/72.6坪) |
| 湖山駅 | 68.8万/坪 (8.7年/45.9坪) | 76.1万/坪 (18.2年/160坪) | 23.4万/坪 (42.2年/65.4坪) |
| 鳥取大学前駅 | 47.7万/坪 (22.5年/49.2坪) | 35.3万/坪 (30.5年/67.5坪) | 39.1万/坪 (26.3年/51.7坪) |
| 末恒駅 | 42.3万/坪 (24.5年/57.5坪) | 33.1万/坪 (41.5年/81.7坪) | - |
| 宝木駅 | - | - | 4.7万/坪 (40.5年/18.2坪) |
| 浜村駅 | - | 15.7万/坪 (39.5年/349坪) | 38.3万/坪 (26.3年/104坪) |
| 青谷駅 | 16.0万/坪 (27.5年/99.8坪) | 11.5万/坪 (34.0年/61.3坪) | - |
| 泊駅 | - | - | - |
| 松崎駅 | 21.3万/坪 (26.5年/99.8坪) | 77.1万/坪 (16.5年/69.6坪) | 44.0万/坪 (24.5年/93.0坪) |
| 倉吉駅 | 37.7万/坪 (34.0年/126坪) | 42.1万/坪 (22.3年/72.1坪) | 24.9万/坪 (33.2年/197坪) |
| 下北条駅 | - | 13.8万/坪 (30.5年/80.2坪) | - |
| 由良駅 | - | 22.0万/坪 (29.5年/160坪) | 10.6万/坪 (35.5年/145坪) |
| 浦安駅 | - | - | 11.0万/坪 (36.5年/172坪) |
| 八橋駅 | 3.1万/坪 (63.5年/69.6坪) | 36.5万/坪 (35.5年/133坪) | - |
| 赤碕駅 | - | - | - |
| 中山口駅 | - | - | - |
| 下市駅 | 4.6万/坪 (32.5年/54.5坪) | - | - |
| 御来屋駅 | - | - | - |
| 名和駅 | - | - | 26.4万/坪 (29.5年/49.9坪) |
| 大山口駅 | 14.8万/坪 (39.5年/454坪) | - | - |
| 淀江駅 | - | - | - |
| 伯耆大山駅 | 44.6万/坪 (22.9年/68.1坪) | 107万/坪 (19.8年/107坪) | 28.6万/坪 (28.3年/95.1坪) |
| 東山公園駅 | - | - | 24.8万/坪 (60.5年/93.8坪) |
| 米子駅 | 44.9万/坪 (31.4年/107坪) | 35.5万/坪 (39.6年/76.3坪) | 49.1万/坪 (34.4年/128坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
青谷駅 16.0 万/坪(昨年同期比 +38.9 ％)
青谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.0万円/坪(4.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +38.9％( +4.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.5年(昨年 34.0年から -19.1 ％減)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 61.3 坪から +63.0 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 75.6 坪から -42.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 34.0 年 → 2024年 27.5 年、-19.1 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.5 分 → 2024年 26.0 分、+477.8 ％と大きく増加)
鳥取大学前駅 47.7 万/坪(昨年同期比 +35.2 ％)
鳥取大学前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 47.7万円/坪(14.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +35.2％( +12.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.5年(昨年 30.5年から -26.2 ％減)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 67.5 坪から -27.1 ％減)。平均建物面積は 59.0 坪 (昨年 47.9 坪から +23.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 30.5 年 → 2024年 22.5 年、-26.2 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 16.0 分 → 2024年 9.0 分、-43.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
八橋駅 3.1 万/坪(昨年同期比 -91.4 ％)
八橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 3.1万円/坪(1.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -91.4％( -33.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 63.5年(昨年 35.5年から +78.9 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 133.1 坪から -47.7 ％減)。平均建物面積は 63.5 坪 (昨年 43.9 坪から +44.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 13.0 分 → 2024年 9.0 分、-30.8 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 35.5 年 → 2024年 63.5 年、+78.9 ％と大きく増加)
松崎駅 21.3 万/坪(昨年同期比 -72.4 ％)
松崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 21.3万円/坪(6.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -72.4％( -55.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 26.5年(昨年 16.5年から +60.6 ％増)。平均土地面積は 99.8 坪 (昨年 69.6 坪から +43.5 ％増)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 27.2 坪から -22.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.5 年 → 2024年 26.5 年、+60.6 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示