【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の近鉄奈良線 (生駒駅～近鉄奈良駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.9万円/坪(19.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.3％( -5.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 116 件(１年前(2024年)に比べて -77.5％( -400件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.3年(昨年 28.5年から +2.8 ％増)。平均土地面積は 73.6 坪 (昨年 68.0 坪から +8.2 ％増)。平均建物面積は 44.7 坪 (昨年 41.6 坪から +7.6 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。新大宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新大宮駅で昨年に比べ +53.9 ％、坪単価は 95.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(新大宮駅、生駒駅)は +27.5 ％(坪単価 +17.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(学園前駅、東生駒駅)は -21.2 ％(坪単価 -17.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.3 ％ → 2025年 35.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.8 ％ → 2025年 18.2 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.8 ％ → 2025年 35.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.0 ％ → 2025年 3.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +53.9％( +33.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -70.8％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった近鉄奈良駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 55.7万円/坪(16.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -0.3％( -0.2万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -72.2％( -57件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 近鉄奈良線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 生駒駅 | 61.4万/坪 (29.8年/58.8坪) | 60.7万/坪 (32.8年/62.9坪) | 53.5万/坪 (35.8年/65.3坪) |
| 東生駒駅 | 59.1万/坪 (28.6年/56.9坪) | 68.5万/坪 (29.3年/63.4坪) | 88.4万/坪 (22.3年/58.0坪) |
| 富雄駅 | 72.7万/坪 (23.9年/69.7坪) | 77.8万/坪 (26.5年/73.5坪) | 73.8万/坪 (28.0年/65.0坪) |
| 学園前駅 | 64.4万/坪 (34.6年/78.2坪) | 90.1万/坪 (25.9年/77.9坪) | 89.4万/坪 (33.3年/78.5坪) |
| 菖蒲池駅 | 63.8万/坪 (37.2年/108坪) | 63.7万/坪 (27.4年/69.7坪) | 77.4万/坪 (23.1年/70.3坪) |
| 大和西大寺駅 | 68.0万/坪 (24.7年/100坪) | 72.4万/坪 (25.8年/63.6坪) | 88.1万/坪 (23.2年/65.2坪) |
| 新大宮駅 | 95.1万/坪 (15.5年/62.7坪) | 61.8万/坪 (30.1年/66.5坪) | 72.4万/坪 (30.1年/45.9坪) |
| 近鉄奈良駅 | 55.7万/坪 (30.2年/72.1坪) | 55.9万/坪 (30.2年/60.4坪) | 64.4万/坪 (35.1年/74.8坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新大宮駅 95.1 万/坪(昨年同期比 +53.9 ％)
新大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.1万円/坪(28.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +53.9％( +33.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -70.8％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.5年(昨年 30.1年から -48.4 ％減)。平均土地面積は 62.7 坪 (昨年 66.5 坪から -5.8 ％減)。平均建物面積は 67.8 坪 (昨年 65.3 坪から +4.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.1 年 → 2025年 15.5 年、-48.4 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 4.2 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 16.0 分 → 2025年 19.9 分、+23.8 ％と大きく増加)
生駒駅 61.4 万/坪(昨年同期比 +1.1 ％)
生駒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 61.4万円/坪(18.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +1.1％( +0.7万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 31 件(１年前(2024年)に比べて -66.3％( -61件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.8年(昨年 32.8年から -9.4 ％減)。平均土地面積は 58.8 坪 (昨年 62.9 坪から -6.5 ％減)。平均建物面積は 35.6 坪 (昨年 34.3 坪から +3.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.2 ％ → 2025年 20.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.7 ％ → 2025年 33.3 ％)
学園前駅 64.4 万/坪(昨年同期比 -28.6 ％)
学園前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.4万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -28.6％( -25.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 18 件(１年前(2024年)に比べて -83.6％( -92件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.6年(昨年 25.9年から +33.4 ％増)。平均土地面積は 78.2 坪 (昨年 77.9 坪から +0.5 ％増)。平均建物面積は 50.4 坪 (昨年 45.7 坪から +10.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.1 ％ → 2025年 38.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 25.9 年 → 2025年 34.6 年、+33.4 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.3 ％ → 2025年 50.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 ％ → 2025年 5.6 ％)
東生駒駅 59.1 万/坪(昨年同期比 -13.8 ％)
東生駒駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 59.1万円/坪(17.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.8％( -9.5万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -89.1％( -41件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 28.6年(昨年 29.3年から -2.3 ％減)。平均土地面積は 56.9 坪 (昨年 63.4 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 37.2 坪 (昨年 34.3 坪から +8.5 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.2 ％ → 2025年 40.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 16.9 分 → 2025年 20.0 分、+18.0 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.6 ％ → 2025年 40.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示