【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR加古川線 (加古川駅～谷川駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.4万円/坪(13.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.7％( -7.7万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 256 件(１年前(2023年)に比べて -5.2％( -14件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 29.7年(昨年 28.6年から +3.7 ％増)。平均土地面積は 80.5 坪 (昨年 74.3 坪から +8.3 ％増)。平均建物面積は 41.3 坪 (昨年 39.8 坪から +3.9 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。神野駅、粟生駅、滝駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは本黒田駅で昨年に比べ +246.0 ％、坪単価は 9.7 万円/坪となった。
上位 2 駅(本黒田駅、粟生駅)は +170.4 ％(坪単価 +6.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(黒田庄駅、青野ケ原駅)は -62.2 ％(坪単価 -12.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 0.5 ％ → 2024年 3.5 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.3 ％ → 2024年 33.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 24.2 分 → 2024年 27.4 分、+13.4 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.3 ％ → 2024年 37.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 19.8 ％ → 2024年 12.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった加古川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.9万円/坪(19.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -7.1％( -4.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 87 件(１年前(2023年)に比べて -20.2％( -22件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった黒田庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.7万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -62.8％( -11.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR加古川線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 加古川駅 | 63.9万/坪 (27.7年/39.3坪) | 68.8万/坪 (29.0年/44.7坪) | 63.9万/坪 (24.8年/50.2坪) |
| 日岡駅 | 58.1万/坪 (27.6年/57.2坪) | 60.0万/坪 (28.1年/53.1坪) | 47.7万/坪 (35.6年/59.0坪) |
| 神野駅 | 37.7万/坪 (28.5年/78.9坪) | 27.5万/坪 (33.8年/95.4坪) | 45.4万/坪 (32.1年/94.4坪) |
| 厄神駅 | 23.1万/坪 (41.7年/88.5坪) | 27.6万/坪 (44.6年/119坪) | 16.0万/坪 (31.2年/95.6坪) |
| 市場駅 | 7.8万/坪 (0年/51.4坪) | - | - |
| 小野町駅 | - | - | - |
| 粟生駅 | 12.9万/坪 (43.4年/82.1坪) | 6.6万/坪 (34.3年/66.6坪) | 86.0万/坪 (2.0年/69.1坪) |
| 河合西駅 | - | 19.8万/坪 (23.1年/123坪) | - |
| 青野ケ原駅 | 8.4万/坪 (36.0年/169坪) | 21.7万/坪 (49.5年/112坪) | 7.9万/坪 (41.0年/172坪) |
| 社町駅 | 42.3万/坪 (27.0年/117坪) | 35.6万/坪 (33.5年/164坪) | 49.3万/坪 (17.8年/69.9坪) |
| 滝野駅 | 42.3万/坪 (23.6年/138坪) | 58.4万/坪 (12.3年/74.5坪) | 61.4万/坪 (15.2年/82.7坪) |
| 滝駅 | 8.7万/坪 (46.7年/43.4坪) | 6.8万/坪 (51.5年/105坪) | 61.2万/坪 (0年/40.1坪) |
| 西脇市駅 | 26.4万/坪 (34.8年/87.3坪) | 41.1万/坪 (30.4年/108坪) | 34.0万/坪 (28.3年/87.6坪) |
| 新西脇駅 | 44.7万/坪 (21.2年/67.4坪) | 43.5万/坪 (19.3年/64.8坪) | 39.6万/坪 (31.1年/126坪) |
| 比延駅 | 5.4万/坪 (17.8年/424坪) | - | 32.1万/坪 (27.2年/163坪) |
| 日本へそ公園駅 | - | - | 7.7万/坪 (51.5年/115坪) |
| 黒田庄駅 | 6.7万/坪 (40.7年/77.1坪) | 18.0万/坪 (30.2年/225坪) | 15.2万/坪 (36.8年/160坪) |
| 本黒田駅 | 9.7万/坪 (37.0年/274坪) | 2.8万/坪 (49.8年/224坪) | - |
| 船町口駅 | - | 4.8万/坪 (0年/175坪) | - |
| 久下村駅 | - | - | 29.8万/坪 (41.8年/175坪) |
| 谷川駅 | 11.4万/坪 (41.0年/172坪) | 11.2万/坪 (36.7年/101坪) | 11.9万/坪 (33.8年/193坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
本黒田駅 9.7 万/坪(昨年同期比 +246.0 ％)
本黒田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 9.7万円/坪(2.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +246.0％( +6.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 49.8年から -25.6 ％減)。平均土地面積は 274.3 坪 (昨年 223.9 坪から +22.5 ％増)。平均建物面積は 46.4 坪 (昨年 81.7 坪から -43.2 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 49.8 年 → 2024年 37.0 年、-25.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 23.0 分 → 2024年 13.0 分、-43.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
粟生駅 12.9 万/坪(昨年同期比 +94.9 ％)
粟生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.9万円/坪(3.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +94.9％( +6.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.4年(昨年 34.3年から +26.8 ％増)。平均土地面積は 82.1 坪 (昨年 66.6 坪から +23.3 ％増)。平均建物面積は 37.4 坪 (昨年 48.4 坪から -22.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 18.0 分 → 2024年 14.2 分、-20.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 34.3 年 → 2024年 43.4 年、+26.8 ％と大きく増加)
黒田庄駅 6.7 万/坪(昨年同期比 -62.8 ％)
黒田庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.7万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -62.8％( -11.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 40.7年(昨年 30.2年から +34.7 ％増)。平均土地面積は 77.1 坪 (昨年 225.4 坪から -65.8 ％減)。平均建物面積は 54.5 坪 (昨年 47.4 坪から +14.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 39.3 分 → 2024年 12.0 分、-69.5 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 30.2 年 → 2024年 40.7 年、+34.7 ％と大きく増加)
青野ケ原駅 8.4 万/坪(昨年同期比 -61.5 ％)
青野ケ原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 8.4万円/坪(2.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -61.5％( -13.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 7 件(１年前(2023年)に比べて +133.3％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 36.0年(昨年 49.5年から -27.4 ％減)。平均土地面積は 168.5 坪 (昨年 112.4 坪から +49.9 ％増)。平均建物面積は 56.0 坪 (昨年 27.2 坪から +105.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 49.5 年 → 2024年 36.0 年、-27.4 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 50.0 分 → 2024年 98.6 分、+97.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示