【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年4月〜6月期の南海高野線 (難波駅～天見駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.4万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +8.2％( +6.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 261 件(１年前(2023年)に比べて +1.2％( +3件/坪)と僅かに増加しています。)。
平均築年数は 26.9年(昨年 28.6年から -6.0 ％減)。平均土地面積は 46.2 坪 (昨年 48.0 坪から -3.8 ％減)。平均建物面積は 43.6 坪 (昨年 41.8 坪から +4.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 14 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。天下茶屋駅、岸里玉出駅、住吉東駅、浅香山駅、中百舌鳥駅、金剛駅、千代田駅、三日市町駅、美加の台駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは河内長野駅で昨年に比べ +138.6 ％、坪単価は 73.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(河内長野駅、美加の台駅)は +108.3 ％(坪単価 +32.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(帝塚山駅、萩ノ茶屋駅)は -63.1 ％(坪単価 -128.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.9 ％ → 2024年 28.6 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 2.5 ％ → 2024年 4.1 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 18.5 ％ → 2024年 13.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに増加(全取引物件に占める割合が 2023年 31.1 ％ → 2024年 32.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浅香山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 145万円/坪(43.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +29.2％( +32.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三日市町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 41.6万円/坪(12.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +23.2％( +7.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 24 件(１年前(2023年)に比べて -14.3％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
| 南海高野線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 難波駅 | - | - | - |
| 今宮戎駅 | - | - | - |
| 新今宮駅 | - | - | - |
| 萩ノ茶屋駅 | 68.0万/坪 (53.3年/23.4坪) | 152万/坪 (6.3年/99.8坪) | 36.1万/坪 (42.3年/15.1坪) |
| 天下茶屋駅 | 127万/坪 (30.4年/19.2坪) | 81.9万/坪 (19.6年/27.8坪) | 65.4万/坪 (19.8年/34.5坪) |
| 岸里玉出駅 | 95.0万/坪 (17.4年/23.1坪) | 67.5万/坪 (30.1年/20.7坪) | 121万/坪 (2.9年/22.9坪) |
| 帝塚山駅 | 70.5万/坪 (34.3年/25.0坪) | 244万/坪 (35.3年/484坪) | 50.2万/坪 (33.3年/21.2坪) |
| 住吉東駅 | 91.3万/坪 (23.8年/17.8坪) | 68.4万/坪 (38.4年/18.6坪) | 72.8万/坪 (37.8年/28.0坪) |
| 沢ノ町駅 | 56.5万/坪 (54.0年/40.2坪) | 82.8万/坪 (23.9年/20.3坪) | - |
| 我孫子前駅 | 76.7万/坪 (46.8年/63.8坪) | 102万/坪 (15.6年/20.2坪) | 100万/坪 (34.0年/42.7坪) |
| 浅香山駅 | 145万/坪 (27.9年/28.5坪) | 112万/坪 (12.0年/34.0坪) | 55.1万/坪 (31.1年/27.9坪) |
| 堺東駅 | 110万/坪 (20.0年/72.9坪) | 121万/坪 (25.8年/51.1坪) | 96.3万/坪 (14.5年/31.1坪) |
| 三国ケ丘駅 | 91.8万/坪 (30.4年/37.8坪) | 85.7万/坪 (35.7年/20.3坪) | 79.2万/坪 (17.9年/18.5坪) |
| 百舌鳥八幡駅 | 85.9万/坪 (34.3年/113坪) | 83.2万/坪 (29.7年/21.5坪) | 100万/坪 (26.3年/21.2坪) |
| 中百舌鳥駅 | 108万/坪 (22.7年/37.8坪) | 79.5万/坪 (30.0年/25.8坪) | 98.5万/坪 (25.0年/48.8坪) |
| 白鷺駅 | 99.2万/坪 (24.9年/33.0坪) | 120万/坪 (12.7年/28.4坪) | 127万/坪 (7.7年/32.3坪) |
| 初芝駅 | 78.5万/坪 (23.6年/55.2坪) | 81.8万/坪 (22.0年/44.4坪) | 81.0万/坪 (22.2年/29.7坪) |
| 萩原天神駅 | 76.5万/坪 (21.9年/30.7坪) | 72.3万/坪 (41.4年/44.0坪) | 79.6万/坪 (16.3年/28.7坪) |
| 北野田駅 | 71.5万/坪 (30.0年/36.2坪) | 70.1万/坪 (28.0年/52.4坪) | 58.7万/坪 (27.7年/31.6坪) |
| 狭山駅 | 71.0万/坪 (23.5年/26.6坪) | 82.3万/坪 (25.1年/78.4坪) | 66.3万/坪 (19.5年/34.0坪) |
| 大阪狭山市駅 | 83.1万/坪 (37.8年/66.6坪) | 83.8万/坪 (21.5年/47.9坪) | 70.8万/坪 (24.7年/36.2坪) |
| 金剛駅 | 92.6万/坪 (23.4年/64.3坪) | 74.2万/坪 (32.3年/71.4坪) | 80.5万/坪 (25.3年/62.1坪) |
| 滝谷駅 | 57.8万/坪 (21.3年/60.9坪) | 61.6万/坪 (17.9年/45.1坪) | 76.5万/坪 (13.9年/36.3坪) |
| 千代田駅 | 51.4万/坪 (29.8年/63.4坪) | 38.7万/坪 (33.3年/50.1坪) | 44.9万/坪 (27.9年/55.8坪) |
| 河内長野駅 | 73.6万/坪 (17.2年/40.2坪) | 30.9万/坪 (37.1年/44.9坪) | 46.5万/坪 (34.9年/69.5坪) |
| 三日市町駅 | 41.6万/坪 (30.0年/62.8坪) | 33.8万/坪 (35.9年/62.1坪) | 39.3万/坪 (34.4年/66.9坪) |
| 美加の台駅 | 52.4万/坪 (28.9年/69.8坪) | 29.4万/坪 (35.8年/71.8坪) | 71.2万/坪 (19.5年/64.7坪) |
| 千早口駅 | - | - | - |
| 天見駅 | - | - | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
河内長野駅 73.6 万/坪(昨年同期比 +138.6 ％)
河内長野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 73.6万円/坪(22.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +138.6％( +42.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 10 件(１年前(2023年)に比べて +11.1％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 17.2年(昨年 37.1年から -53.7 ％減)。平均土地面積は 40.2 坪 (昨年 44.9 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 30.4 坪 (昨年 30.9 坪から -1.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 37.1 年 → 2024年 17.2 年、-53.7 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 55.6 ％ → 2024年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 14.6 分 → 2024年 18.0 分、+23.5 ％と大きく増加)
美加の台駅 52.4 万/坪(昨年同期比 +78.0 ％)
美加の台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 52.4万円/坪(15.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +78.0％( +23.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 6 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 28.9年(昨年 35.8年から -19.1 ％減)。平均土地面積は 69.8 坪 (昨年 71.8 坪から -2.8 ％減)。平均建物面積は 42.1 坪 (昨年 41.6 坪から +1.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 35.8 年 → 2024年 28.9 年、-19.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.0 分 → 2024年 15.0 分、-28.6 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 83.3 ％ → 2024年 83.3 ％)
帝塚山駅 70.5 万/坪(昨年同期比 -71.1 ％)
帝塚山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 70.5万円/坪(21.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -71.1％( -173.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 34.3年(昨年 35.3年から -2.8 ％減)。平均土地面積は 25.0 坪 (昨年 484.0 坪から -94.8 ％減)。平均建物面積は 40.1 坪 (昨年 393.3 坪から -89.8 ％減)。
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 3.0 分 → 2024年 8.5 分、+183.3 ％と大きく増加)
萩ノ茶屋駅 68.0 万/坪(昨年同期比 -55.1 ％)
萩ノ茶屋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 68.0万円/坪(20.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -55.1％( -83.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて +100.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 53.3年(昨年 6.3年から +752.0 ％増)。平均土地面積は 23.4 坪 (昨年 99.8 坪から -76.5 ％減)。平均建物面積は 93.8 坪 (昨年 363.0 坪から -74.2 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 6.3 年 → 2024年 53.3 年、+752.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 1.0 分 → 2024年 2.5 分、+150.0 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示