物件種別
対象路線
調査期間
中古一戸建て
2025年第1四半期
2025年1月3月

この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています

記事監修:岩野 愛弓
【監修者】

宅地建物取引士・日商簿記2級

岩野 愛弓 (監修者)

注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...

中古一戸建て相場の概況

2025年1月〜3月期のJR大阪環状線 (大阪駅天満駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.5万円/坪(27.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -34.6%( -48.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 122 件(1年前(2024年)に比べて +2.5%( +3件/坪)と僅かに増加しています。)。

平均築年数は 30.4年(昨年 31.1年から -2.1 %減)。平均土地面積は 21.3 坪 (昨年 34.7 坪から -38.4 %減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 54.4 坪から -36.8 %減)。

近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。

値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。ほとんどの駅において下落した。今宮駅玉造駅桜ノ宮駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは森ノ宮駅で昨年に比べ +324.4 %、坪単価は 191 万円/坪となった。

上位 2 駅(森ノ宮駅天王寺駅)は +247.3 %(坪単価 +136.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(寺田町駅野田駅)は -71.1 %(坪単価 -210.7 万円/坪)の下落。

価格上昇要因

  • 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.0 % → 2025年 31.5 %)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.0 % → 2025年 19.6 %)

価格下落要因

  • 駅からの平均距離が増加(2024年 11.2 分 → 2025年 12.5 分、+11.5 %と増加)
  • 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.1 % → 2025年 38.0 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 18.5 % → 2025年 11.1 %)

駅ごとの中古一戸建て相場について

鉄道路線中、最高値の駅となった天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +170.2%( +127.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

鉄道路線中、最低値の駅となった野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -64.0%( -96.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

JR大阪環状線(沿線・駅ごとの中古一戸建てについて)
JR大阪環状線現状(2025)
(平均築年・面積)
1年前
(平均築年・面積)
2年前
(平均築年・面積)
大阪駅---
福島駅183万/坪
(23.0年/34.8坪)
275万/坪
(56.4年/69.1坪)
86.2万/坪
(63.0年/20.7坪)
野田駅54.1万/坪
(42.0年/22.7坪)
150万/坪
(36.2年/17.1坪)
84.6万/坪
(26.3年/30.4坪)
西九条駅106万/坪
(35.0年/22.4坪)
152万/坪
(23.8年/36.7坪)
119万/坪
(37.4年/42.7坪)
弁天町駅69.7万/坪
(39.3年/15.9坪)
122万/坪
(29.8年/30.5坪)
74.0万/坪
(26.5年/24.6坪)
大正駅65.5万/坪
(30.5年/19.6坪)
67.3万/坪
(33.8年/28.1坪)
62.0万/坪
(30.6年/21.2坪)
芦原橋駅179万/坪
(29.7年/53.9坪)
174万/坪
(6.0年/27.2坪)
63.0万/坪
(31.0年/49.9坪)
今宮駅144万/坪
(9.0年/39.3坪)
108万/坪
(10.0年/33.3坪)
110万/坪
(17.5年/87.0坪)
新今宮駅95.5万/坪
(30.0年/13.6坪)
--
天王寺駅202万/坪
(11.0年/42.4坪)
74.9万/坪
(38.0年/10.6坪)
88.2万/坪
(50.0年/13.6坪)
寺田町駅90.7万/坪
(31.9年/21.8坪)
416万/坪
(44.2年/62.4坪)
81.4万/坪
(23.8年/27.7坪)
桃谷駅81.2万/坪
(26.2年/18.2坪)
83.4万/坪
(26.1年/25.4坪)
53.1万/坪
(45.0年/27.8坪)
鶴橋駅86.1万/坪
(38.3年/17.6坪)
90.2万/坪
(32.9年/22.4坪)
92.7万/坪
(29.5年/23.7坪)
玉造駅168万/坪
(41.0年/16.6坪)
119万/坪
(36.4年/129坪)
157万/坪
(25.0年/63.5坪)
森ノ宮駅191万/坪
(16.0年/24.2坪)
45.1万/坪
(46.0年/18.2坪)
117万/坪
(24.0年/19.7坪)
大阪城公園駅--28.1万/坪
(39.0年/16.6坪)
京橋駅109万/坪
(31.8年/23.2坪)
153万/坪
(3.6年/37.2坪)
68.9万/坪
(22.0年/17.4坪)
桜ノ宮駅189万/坪
(0年/21.2坪)
146万/坪
(43.5年/21.2坪)
124万/坪
(28.5年/17.0坪)
天満駅-221万/坪
(47.0年/28.0坪)
430万/坪
(50.0年/12.1坪)

※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。

価格変動が大きかった駅について

森ノ宮駅191.3 万/坪(昨年同期比 +324.4 %)

森ノ宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +324.4%( +146.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +300.0%( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。

平均築年数は 16.0年(昨年 46.0年から -65.2 %減)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 18.2 坪から +33.3 %増)。平均建物面積は 32.9 坪 (昨年 33.3 坪から -1.1 %減)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 46.0 年 → 2025年 16.0 年、-65.2 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.0 分 → 2025年 5.8 分、-28.1 %と大きく減少)

天王寺駅202.5 万/坪(昨年同期比 +170.2 %)

天王寺駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 202万円/坪(61.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +170.2%( +127.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。

平均築年数は 11.0年(昨年 38.0年から -71.1 %減)。平均土地面積は 42.4 坪 (昨年 10.6 坪から +300.0 %増)。平均建物面積は 48.4 坪 (昨年 22.7 坪から +113.3 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 38.0 年 → 2025年 11.0 年、-71.1 %と大きく減少)

寺田町駅90.7 万/坪(昨年同期比 -78.2 %)

寺田町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 90.7万円/坪(27.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -78.2%( -325.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 14 件(1年前(2024年)に比べて +16.7%( +2件/坪)と好調に推移しています。)。

平均築年数は 31.9年(昨年 44.2年から -28.0 %減)。平均土地面積は 21.8 坪 (昨年 62.4 坪から -65.0 %減)。平均建物面積は 35.9 坪 (昨年 29.4 坪から +21.9 %増)。

価格上昇要因

  • 平均築年数が大きく減少(2024年 44.2 年 → 2025年 31.9 年、-28.0 %と大きく減少)
  • 駅からの平均距離が減少(2024年 12.5 分 → 2025年 10.1 分、-19.4 %と減少)
  • 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 8.3 % → 2025年 21.4 %)
  • 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 30.8 %)

野田駅54.1 万/坪(昨年同期比 -64.0 %)

野田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.1万円/坪(16.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -64.0%( -96.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -83.3%( -5件/坪)と大幅に減少しています。)。

平均築年数は 42.0年(昨年 36.2年から +16.0 %増)。平均土地面積は 22.7 坪 (昨年 17.1 坪から +32.4 %増)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 32.8 坪から +1.5 %増)。

価格下落要因

  • 平均築年数が増加(2024年 36.2 年 → 2025年 42.0 年、+16.0 %と増加)
  • 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.7 分 → 2025年 15.0 分、+73.1 %と大きく増加)
  • 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 % → 2025年 100.0 %)

セグメントごとの取引物件の内訳

対象駅:   セグメント:

※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示

記事:ウチノカチ

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データ:国土交通省 売却価格情報(過去の実取引情報)

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