【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期のJR片町線 (長尾駅～京橋駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 75.1万円/坪(22.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -2.5％( -2.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 195 件(１年前(2023年)に比べて -10.1％( -22件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 26.8年から +1.6 ％増)。平均土地面積は 34.1 坪 (昨年 41.1 坪から -17.1 ％減)。平均建物面積は 35.7 坪 (昨年 40.6 坪から -12.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供が独立した老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、築 10 年以内の新しい物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。長尾駅、藤阪駅、星田駅、鴫野駅、京橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは寝屋川公園駅で昨年に比べ +108.4 ％、坪単価は 64.6 万円/坪となった。
上位 2 駅(寝屋川公園駅、鴫野駅)は +87.9 ％(坪単価 +36.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(河内磐船駅、野崎駅)は -54.4 ％(坪単価 -52.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 5.9 ％ → 2024年 10.1 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 29.4 ％ → 2024年 25.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.4 ％ → 2024年 35.7 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 3.1 ％ → 2024年 2.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 124万円/坪(37.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +50.8％( +41.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった河内磐船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -76.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR片町線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 長尾駅 | 97.2万/坪 (19.2年/34.0坪) | 66.8万/坪 (23.0年/39.1坪) | 67.9万/坪 (28.9年/34.1坪) |
| 藤阪駅 | 79.0万/坪 (16.2年/29.3坪) | 47.9万/坪 (37.5年/39.3坪) | 59.0万/坪 (27.8年/39.8坪) |
| 津田駅 | 53.9万/坪 (30.3年/40.3坪) | 72.5万/坪 (19.1年/34.6坪) | 75.8万/坪 (23.7年/38.1坪) |
| 河内磐船駅 | 32.2万/坪 (53.8年/25.7坪) | 108万/坪 (31.8年/42.0坪) | 68.8万/坪 (32.8年/36.6坪) |
| 星田駅 | 86.5万/坪 (22.2年/35.1坪) | 67.5万/坪 (30.6年/37.4坪) | 65.1万/坪 (26.3年/33.6坪) |
| 寝屋川公園駅 | 64.6万/坪 (31.1年/60.5坪) | 31.0万/坪 (33.8年/35.5坪) | 67.3万/坪 (22.1年/48.8坪) |
| 忍ケ丘駅 | 62.3万/坪 (19.9年/37.8坪) | 87.0万/坪 (27.5年/38.4坪) | 67.5万/坪 (34.0年/36.2坪) |
| 四条畷駅 | 62.2万/坪 (29.6年/22.7坪) | 69.1万/坪 (30.2年/27.9坪) | 80.2万/坪 (32.0年/37.8坪) |
| 野崎駅 | 44.6万/坪 (34.5年/31.7坪) | 72.5万/坪 (31.7年/62.5坪) | 38.2万/坪 (39.4年/32.2坪) |
| 住道駅 | 74.1万/坪 (22.9年/23.2坪) | 71.2万/坪 (25.1年/60.2坪) | 86.1万/坪 (19.4年/26.2坪) |
| 鴻池新田駅 | 89.6万/坪 (35.4年/38.0坪) | 117万/坪 (16.9年/53.3坪) | 88.5万/坪 (20.9年/29.0坪) |
| 徳庵駅 | 70.9万/坪 (28.2年/41.9坪) | 89.3万/坪 (22.9年/41.7坪) | 49.1万/坪 (38.3年/28.7坪) |
| 放出駅 | 101万/坪 (24.6年/48.4坪) | 88.2万/坪 (27.5年/20.2坪) | 88.4万/坪 (27.6年/64.1坪) |
| 鴫野駅 | 99.7万/坪 (27.9年/22.3坪) | 59.5万/坪 (39.2年/22.7坪) | 72.8万/坪 (32.9年/20.7坪) |
| 京橋駅 | 124万/坪 (40.3年/68.6坪) | 82.0万/坪 (34.4年/23.2坪) | 110万/坪 (23.5年/30.7坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
寝屋川公園駅 64.6 万/坪(昨年同期比 +108.4 ％)
寝屋川公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 64.6万円/坪(19.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +108.4％( +33.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 31.1年(昨年 33.8年から -7.9 ％減)。平均土地面積は 60.5 坪 (昨年 35.5 坪から +70.2 ％増)。平均建物面積は 47.4 坪 (昨年 24.2 坪から +95.8 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 7.5 分 → 2024年 18.3 分、+144.4 ％と大きく増加)
鴫野駅 99.7 万/坪(昨年同期比 +67.4 ％)
鴫野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 99.7万円/坪(30.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +67.4％( +40.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +50.0％( +5件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 27.9年(昨年 39.2年から -28.9 ％減)。平均土地面積は 22.3 坪 (昨年 22.7 坪から -1.9 ％減)。平均建物面積は 30.1 坪 (昨年 40.7 坪から -25.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 39.2 年 → 2024年 27.9 年、-28.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2023年 8.9 分 → 2024年 7.8 分、-12.4 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 30.0 ％ → 2024年 40.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 18.2 ％)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 10.0 ％ → 2024年 9.1 ％)
河内磐船駅 32.2 万/坪(昨年同期比 -70.3 ％)
河内磐船駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 32.2万円/坪(9.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -70.3％( -76.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2023年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 53.8年(昨年 31.8年から +69.3 ％増)。平均土地面積は 25.7 坪 (昨年 42.0 坪から -38.7 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 30.3 坪から -25.0 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 31.8 年 → 2024年 53.8 年、+69.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 12.0 分 → 2024年 15.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
野崎駅 44.6 万/坪(昨年同期比 -38.4 ％)
野崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.6万円/坪(13.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -38.4％( -27.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 21 件(１年前(2023年)に比べて +10.5％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 31.7年から +8.7 ％増)。平均土地面積は 31.7 坪 (昨年 62.5 坪から -49.3 ％減)。平均建物面積は 41.6 坪 (昨年 44.8 坪から -7.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 47.4 ％ → 2024年 42.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 15.8 ％ → 2024年 38.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 26.3 ％ → 2024年 4.8 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示