【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR奈良線 (木津駅~京都駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 84.7万円/坪(25.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +6.2%( +5.0万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 126 件(1年前(2024年)に比べて +8.6%( +10件/坪)と堅調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 25.8年から +5.9 %増)。平均土地面積は 46.6 坪 (昨年 42.9 坪から +8.7 %増)。平均建物面積は 38.7 坪 (昨年 30.5 坪から +26.9 %増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、建物面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。上狛駅、玉水駅、JR小倉駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは京都駅で昨年に比べ +148.8 %、坪単価は 357 万円/坪となった。
上位 2 駅(京都駅、JR小倉駅)は +119.2 %(坪単価 +129.6 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(山城青谷駅、長池駅)は -48.6 %(坪単価 -42.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.9 % → 2025年 3.3 %)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.6 % → 2025年 32.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.2 % → 2025年 29.8 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 19.6 % → 2025年 14.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 357万円/坪(108万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +148.8%( +213.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった山城青谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -70.7%( -60.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR奈良線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 木津駅 | 78.1万/坪 (18.6年/53.4坪) | 95.3万/坪 (13.5年/51.4坪) | 89.5万/坪 (17.4年/50.7坪) |
| 上狛駅 | 64.2万/坪 (14.5年/121坪) | 39.7万/坪 (15.3年/39.3坪) | 129万/坪 (0.25年/57.5坪) |
| 棚倉駅 | 33.3万/坪 (23.9年/75.1坪) | 43.1万/坪 (42.8年/51.4坪) | 27.5万/坪 (14.3年/31.8坪) |
| 玉水駅 | 30.9万/坪 (35.0年/49.9坪) | 17.3万/坪 (46.6年/85.6坪) | 22.7万/坪 (64.3年/78.7坪) |
| 山城多賀駅 | - | 40.9万/坪 (27.3年/30.3坪) | - |
| 山城青谷駅 | 25.2万/坪 (48.6年/59.0坪) | 86.1万/坪 (9.3年/37.8坪) | 44.9万/坪 (29.9年/49.7坪) |
| 長池駅 | 67.8万/坪 (40.8年/46.9坪) | 92.2万/坪 (20.8年/31.8坪) | 74.4万/坪 (40.3年/136坪) |
| 城陽駅 | 70.7万/坪 (31.6年/45.2坪) | 60.0万/坪 (31.9年/33.0坪) | 63.2万/坪 (37.3年/38.0坪) |
| 新田駅 | 67.5万/坪 (36.2年/41.7坪) | 57.8万/坪 (34.6年/39.4坪) | 66.5万/坪 (31.3年/43.7坪) |
| JR小倉駅 | 96.5万/坪 (17.8年/35.5坪) | 50.9万/坪 (52.3年/34.8坪) | 108万/坪 (17.1年/55.2坪) |
| 宇治駅 | 90.5万/坪 (32.2年/54.6坪) | 83.1万/坪 (30.5年/38.0坪) | 105万/坪 (22.1年/47.1坪) |
| 黄檗駅 | 72.9万/坪 (26.6年/40.3坪) | 74.1万/坪 (21.2年/30.8坪) | 92.8万/坪 (21.3年/33.3坪) |
| 木幡駅 | 62.8万/坪 (28.7年/31.2坪) | 78.4万/坪 (26.4年/42.1坪) | 71.8万/坪 (29.2年/28.3坪) |
| 六地蔵駅 | 81.9万/坪 (22.9年/32.3坪) | 72.2万/坪 (32.9年/45.0坪) | 67.9万/坪 (39.0年/34.8坪) |
| 桃山駅 | - | 212万/坪 (2.9年/51.4坪) | 138万/坪 (7.9年/60.0坪) |
| JR藤森駅 | 84.4万/坪 (27.7年/44.9坪) | 106万/坪 (7.8年/37.1坪) | 102万/坪 (26.9年/53.9坪) |
| 稲荷駅 | - | - | 129万/坪 (0.25年/46.9坪) |
| 東福寺駅 | 85.3万/坪 (32.4年/26.1坪) | 81.0万/坪 (13.0年/32.3坪) | 97.0万/坪 (30.6年/29.6坪) |
| 京都駅 | 357万/坪 (16.6年/44.8坪) | 144万/坪 (9.3年/67.4坪) | 202万/坪 (19.6年/17.6坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
京都駅 357.3 万/坪(昨年同期比 +148.8 %)
京都駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 357万円/坪(108万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +148.8%( +213.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(1年前(2024年)に比べて -28.6%( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 16.6年(昨年 9.3年から +79.2 %増)。平均土地面積は 44.8 坪 (昨年 67.4 坪から -33.6 %減)。平均建物面積は 94.4 坪 (昨年 38.3 坪から +146.3 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 10.9 分 → 2025年 9.4 分、-13.4 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.3 年 → 2025年 16.6 年、+79.2 %と大きく増加)
JR小倉駅 96.5 万/坪(昨年同期比 +89.5 %)
JR小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 96.5万円/坪(29.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +89.5%( +45.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(1年前(2024年)に比べて +100.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.8年(昨年 52.3年から -66.0 %減)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 34.8 坪から +2.2 %増)。平均建物面積は 30.6 坪 (昨年 28.7 坪から +6.6 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 52.3 年 → 2025年 17.8 年、-66.0 %と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.5 分 → 2025年 12.5 分、+66.7 %と大きく増加)
山城青谷駅 25.2 万/坪(昨年同期比 -70.7 %)
山城青谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 25.2万円/坪(7.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -70.7%( -60.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて -25.0%( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 48.6年(昨年 9.3年から +425.1 %増)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 37.8 坪から +56.0 %増)。平均建物面積は 205.7 坪 (昨年 29.1 坪から +606.5 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 39.0 分 → 2025年 31.7 分、-18.8 %と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 9.3 年 → 2025年 48.6 年、+425.1 %と大きく増加)
長池駅 67.8 万/坪(昨年同期比 -26.5 %)
長池駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 67.8万円/坪(20.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -26.5%( -24.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 40.8年(昨年 20.8年から +96.4 %増)。平均土地面積は 46.9 坪 (昨年 31.8 坪から +47.6 %増)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 26.5 坪から +17.1 %増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.5 分 → 2025年 2.5 分、-66.7 %と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 50.0 %)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.8 年 → 2025年 40.8 年、+96.4 %と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 % → 2025年 50.0 %)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示