【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR琵琶湖線 (米原駅～大津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 78.8万円/坪(23.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +6.4％( +4.7万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 204 件(１年前(2024年)に比べて -82.7％( -975件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 20.6年(昨年 24.2年から -15.1 ％減)。平均土地面積は 56.6 坪 (昨年 63.4 坪から -10.7 ％減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 41.4 坪から -11.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 9 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。彦根駅、近江八幡駅、野洲駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは稲枝駅で昨年に比べ +125.5 ％、坪単価は 95.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(稲枝駅、彦根駅)は +82.1 ％(坪単価 +35.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(米原駅、栗東駅)は -40.2 ％(坪単価 -30.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 24.2 年 → 2025年 20.6 年、-15.1 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.3 ％ → 2025年 26.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 17.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった草津駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 115万円/坪(34.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +19.5％( +18.7万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 20 件(１年前(2024年)に比べて -85.1％( -114件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.6万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -57.9％( -39.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR琵琶湖線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 米原駅 | 28.6万/坪 (51.0年/69.6坪) | 67.8万/坪 (13.1年/54.8坪) | 55.8万/坪 (21.4年/74.2坪) |
| 彦根駅 | 63.4万/坪 (29.4年/52.5坪) | 45.7万/坪 (27.8年/83.5坪) | 44.4万/坪 (25.8年/65.2坪) |
| 南彦根駅 | 52.9万/坪 (24.8年/64.9坪) | 61.1万/坪 (23.2年/95.9坪) | 62.8万/坪 (18.1年/64.9坪) |
| 河瀬駅 | 52.5万/坪 (16.5年/64.0坪) | 56.0万/坪 (27.9年/69.8坪) | 64.0万/坪 (23.4年/94.7坪) |
| 稲枝駅 | 95.0万/坪 (1.3年/51.4坪) | 42.1万/坪 (31.2年/132坪) | 26.7万/坪 (38.2年/128坪) |
| 能登川駅 | 56.0万/坪 (20.3年/87.7坪) | 49.4万/坪 (21.9年/73.0坪) | 42.1万/坪 (26.3年/76.0坪) |
| 安土駅 | 36.8万/坪 (31.8年/57.1坪) | 43.8万/坪 (25.9年/82.7坪) | 58.9万/坪 (21.8年/92.0坪) |
| 近江八幡駅 | 78.0万/坪 (26.0年/69.9坪) | 61.2万/坪 (24.9年/76.4坪) | 66.0万/坪 (22.6年/73.2坪) |
| 篠原駅 | 53.5万/坪 (18.2年/61.2坪) | 61.7万/坪 (21.0年/66.9坪) | 57.6万/坪 (27.1年/74.8坪) |
| 野洲駅 | 88.7万/坪 (13.2年/50.5坪) | 72.9万/坪 (23.4年/63.1坪) | 76.9万/坪 (19.6年/52.3坪) |
| 守山駅 | 86.3万/坪 (19.2年/53.2坪) | 89.6万/坪 (18.9年/58.1坪) | 87.0万/坪 (17.3年/69.9坪) |
| 栗東駅 | 76.4万/坪 (26.3年/126坪) | 98.6万/坪 (14.5年/55.5坪) | 91.9万/坪 (18.1年/95.2坪) |
| 草津駅 | 115万/坪 (5.5年/41.3坪) | 95.9万/坪 (20.8年/59.2坪) | 102万/坪 (19.6年/52.0坪) |
| 南草津駅 | 95.1万/坪 (23.0年/67.9坪) | 101万/坪 (19.7年/58.6坪) | 109万/坪 (18.0年/65.6坪) |
| 瀬田駅 | 92.8万/坪 (20.7年/43.5坪) | 87.4万/坪 (21.0年/52.4坪) | 88.5万/坪 (22.4年/54.3坪) |
| 石山駅 | 50.7万/坪 (27.1年/45.2坪) | 50.4万/坪 (32.7年/54.9坪) | 54.0万/坪 (28.9年/44.3坪) |
| 膳所駅 | 73.6万/坪 (23.2年/42.4坪) | 84.5万/坪 (28.6年/64.3坪) | 71.6万/坪 (28.9年/46.9坪) |
| 大津駅 | 107万/坪 (25.6年/43.9坪) | 97.8万/坪 (27.7年/42.2坪) | 75.6万/坪 (33.4年/39.9坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
稲枝駅 95.0 万/坪(昨年同期比 +125.5 ％)
稲枝駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 95.0万円/坪(28.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +125.5％( +52.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -76.9％( -10件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 1.3年(昨年 31.2年から -95.7 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 131.8 坪から -61.0 ％減)。平均建物面積は 32.8 坪 (昨年 44.7 坪から -26.6 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.2 年 → 2025年 1.3 年、-95.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 14.4 分 → 2025年 9.7 分、-32.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.4 ％ → 2025年 66.7 ％)
彦根駅 63.4 万/坪(昨年同期比 +38.6 ％)
彦根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.4万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +38.6％( +17.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -42件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 29.4年(昨年 27.8年から +5.9 ％増)。平均土地面積は 52.5 坪 (昨年 83.5 坪から -37.1 ％減)。平均建物面積は 33.3 坪 (昨年 58.5 坪から -43.1 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.8 ％ → 2025年 42.9 ％)
米原駅 28.6 万/坪(昨年同期比 -57.9 ％)
米原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 28.6万円/坪(8.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -57.9％( -39.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 51.0年(昨年 13.1年から +289.0 ％増)。平均土地面積は 69.6 坪 (昨年 54.8 坪から +26.9 ％増)。平均建物面積は 66.6 坪 (昨年 52.7 坪から +26.2 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 8.1 分 → 2025年 4.0 分、-50.8 ％と大きく減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.1 年 → 2025年 51.0 年、+289.0 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 14.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
栗東駅 76.4 万/坪(昨年同期比 -22.6 ％)
栗東駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.4万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -22.6％( -22.2万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -90.9％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.3年(昨年 14.5年から +81.1 ％増)。平均土地面積は 125.5 坪 (昨年 55.5 坪から +126.1 ％増)。平均建物面積は 53.3 坪 (昨年 53.0 坪から +0.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 18.6 分 → 2025年 12.8 分、-31.5 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 14.5 年 → 2025年 26.3 年、+81.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示