この記事は不動産鑑定士、宅地建物取引士により監修しています
【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期の名古屋ガイドウェイバス (大曽根駅～小幡緑地駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 92.3万円/坪(27.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -14.2％( -15.3万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 44 件(１年前(2023年)に比べて +57.1％( +16件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 19.7年(昨年 14.1年から +40.1 ％増)。平均土地面積は 42.1 坪 (昨年 49.4 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 41.9 坪 (昨年 89.6 坪から -53.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。ほとんどの駅において下落した。砂田橋駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは砂田橋駅で昨年に比べ +23.6 ％、坪単価は 176 万円/坪となった。
上位 2 駅(砂田橋駅、川宮駅)は +21.1 ％(坪単価 +24.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(白沢渓谷駅、大曽根駅)は -32.3 ％(坪単価 -38.6 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 ％ → 2024年 25.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 14.1 年 → 2024年 19.7 年、+40.1 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 31.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 34.6 ％ → 2024年 29.5 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった砂田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +23.6％( +33.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった白沢渓谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -44.3％( -55.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 名古屋ガイドウェイバス | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大曽根駅 | 86.0万/坪 (25.0年/36.1坪) | 108万/坪 (16.8年/58.5坪) | 100万/坪 (26.7年/77.5坪) |
| ナゴヤドーム前矢田駅 | 95.2万/坪 (15.8年/35.2坪) | 95.9万/坪 (21.5年/54.5坪) | 93.4万/坪 (25.1年/55.5坪) |
| 砂田橋駅 | 176万/坪 (12.4年/35.5坪) | 142万/坪 (2.8年/26.7坪) | 128万/坪 (14.6年/35.3坪) |
| 守山駅 | 83.2万/坪 (34.0年/57.5坪) | - | - |
| 金屋駅 | 88.8万/坪 (15.9年/32.5坪) | - | - |
| 川宮駅 | 98.8万/坪 (14.4年/36.3坪) | 83.4万/坪 (12.3年/40.8坪) | - |
| 川村駅 | 87.6万/坪 (16.8年/47.1坪) | 89.2万/坪 (8.1年/33.3坪) | - |
| 白沢渓谷駅 | 69.6万/坪 (17.1年/61.6坪) | 125万/坪 (9.0年/27.2坪) | 95.2万/坪 (14.3年/62.0坪) |
| 小幡緑地駅 | 93.7万/坪 (20.8年/62.0坪) | 110万/坪 (5.5年/40.1坪) | 79.3万/坪 (20.6年/59.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
砂田橋駅 175.8 万/坪(昨年同期比 +23.6 ％)
砂田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 176万円/坪(53.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +23.6％( +33.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 2.8年から +336.7 ％増)。平均土地面積は 35.5 坪 (昨年 26.7 坪から +33.0 ％増)。平均建物面積は 34.8 坪 (昨年 29.7 坪から +16.9 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 2.8 年 → 2024年 12.4 年、+336.7 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2023年 13.7 分 → 2024年 15.5 分、+13.4 ％と増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 66.7 ％ → 2024年 50.0 ％)
川宮駅 98.8 万/坪(昨年同期比 +18.6 ％)
川宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 98.8万円/坪(29.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +18.6％( +15.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 3 件(１年前(2023年)に比べて +200.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 14.4年(昨年 12.3年から +17.7 ％増)。平均土地面積は 36.3 坪 (昨年 40.8 坪から -11.1 ％減)。平均建物面積は 33.8 坪 (昨年 34.8 坪から -2.9 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2023年 12.3 年 → 2024年 14.4 年、+17.7 ％と増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 6.7 分、+33.3 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 66.7 ％)
白沢渓谷駅 69.6 万/坪(昨年同期比 -44.3 ％)
白沢渓谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 69.6万円/坪(21.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -44.3％( -55.3万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(１年前(2023年)に比べて +300.0％( +3件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 9.0年から +90.3 ％増)。平均土地面積は 61.6 坪 (昨年 27.2 坪から +126.4 ％増)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 27.2 坪から +35.2 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 9.0 年 → 2024年 17.1 年、+90.3 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 5.0 分 → 2024年 12.5 分、+150.0 ％と大きく増加)
大曽根駅 86.0 万/坪(昨年同期比 -20.4 ％)
大曽根駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 86.0万円/坪(26.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -20.4％( -22.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 15 件(１年前(2023年)に比べて +15.4％( +2件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 25.0年(昨年 16.8年から +48.9 ％増)。平均土地面積は 36.1 坪 (昨年 58.5 坪から -38.3 ％減)。平均建物面積は 46.4 坪 (昨年 92.8 坪から -50.0 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 50.0 ％ → 2024年 33.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.8 年 → 2024年 25.0 年、+48.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 40.0 ％ → 2024年 15.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 25.0 ％ → 2024年 20.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示