【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東京メトロ日比谷線 (北千住駅～中目黒駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 302万円/坪(91.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -30.3％( -131.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -84.7％( -188件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.8年(昨年 26.2年から -12.8 ％減)。平均土地面積は 24.4 坪 (昨年 40.4 坪から -39.7 ％減)。平均建物面積は 36.8 坪 (昨年 83.2 坪から -55.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。南千住駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南千住駅で昨年に比べ +29.4 ％、坪単価は 223 万円/坪となった。
上位 2 駅(南千住駅、北千住駅)は +18.5 ％(坪単価 +32.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(築地駅、八丁堀駅)は -40.6 ％(坪単価 -220.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.2 年 → 2025年 22.8 年、-12.8 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 27.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.9 ％ → 2025年 32.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.5 分 → 2025年 10.6 分、+24.9 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 10.4 ％ → 2025年 2.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった六本木駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,190万円/坪(360万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.0％( -315.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -88.9％( -8件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった三ノ輪駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 170万円/坪(51.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -21.3％( -45.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 8 件(１年前(2024年)に比べて -71.4％( -20件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東京メトロ日比谷線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 北千住駅 | 204万/坪 (8.1年/32.8坪) | 189万/坪 (20.7年/28.0坪) | 190万/坪 (22.2年/30.8坪) |
| 南千住駅 | 223万/坪 (18.8年/14.4坪) | 172万/坪 (20.4年/29.2坪) | 150万/坪 (30.0年/30.7坪) |
| 三ノ輪駅 | 170万/坪 (28.4年/18.7坪) | 216万/坪 (27.1年/28.8坪) | 206万/坪 (24.3年/32.1坪) |
| 入谷駅 | 301万/坪 (14.3年/19.2坪) | 327万/坪 (26.9年/39.9坪) | 272万/坪 (32.1年/49.7坪) |
| 上野駅 | - | 626万/坪 (52.2年/29.5坪) | 284万/坪 (50.5年/22.7坪) |
| 仲御徒町駅 | - | 458万/坪 (50.1年/50.2坪) | 301万/坪 (27.2年/19.9坪) |
| 秋葉原駅 | - | 626万/坪 (43.0年/40.3坪) | 349万/坪 (57.5年/46.1坪) |
| 小伝馬町駅 | - | 391万/坪 (29.8年/45.1坪) | - |
| 人形町駅 | - | 428万/坪 (23.1年/24.5坪) | 402万/坪 (38.9年/23.9坪) |
| 茅場町駅 | - | 418万/坪 (38.0年/19.7坪) | 602万/坪 (35.8年/26.5坪) |
| 八丁堀駅 | 551万/坪 (56.5年/51.4坪) | 804万/坪 (36.5年/33.0坪) | 331万/坪 (44.0年/16.6坪) |
| 築地駅 | 190万/坪 (37.0年/30.3坪) | 378万/坪 (23.6年/64.7坪) | 424万/坪 (13.3年/32.1坪) |
| 東銀座駅 | - | 872万/坪 (63.5年/31.8坪) | 596万/坪 (43.1年/36.0坪) |
| 銀座駅 | - | 1,251万/坪 (25.4年/71.1坪) | 1,179万/坪 (41.9年/26.5坪) |
| 日比谷駅 | - | - | - |
| 虎ノ門ヒルズ駅 | - | - | 614万/坪 (34.6年/43.9坪) |
| 神谷町駅 | - | - | 721万/坪 (40.3年/54.5坪) |
| 六本木駅 | 1,190万/坪 (60.0年/10.6坪) | 1,506万/坪 (27.0年/77.3坪) | 676万/坪 (23.4年/34.6坪) |
| 広尾駅 | - | 759万/坪 (27.0年/45.3坪) | 522万/坪 (19.8年/48.4坪) |
| 恵比寿駅 | 575万/坪 (29.7年/16.1坪) | 612万/坪 (19.9年/66.2坪) | 428万/坪 (24.7年/54.5坪) |
| 中目黒駅 | 390万/坪 (17.5年/21.9坪) | 442万/坪 (18.4年/42.2坪) | 419万/坪 (28.3年/60.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南千住駅 222.6 万/坪(昨年同期比 +29.4 ％)
南千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 223万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +29.4％( +50.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -81.0％( -17件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 20.4年から -8.0 ％減)。平均土地面積は 14.4 坪 (昨年 29.2 坪から -50.9 ％減)。平均建物面積は 21.6 坪 (昨年 70.1 坪から -69.2 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 38.9 ％ → 2025年 50.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.5 分 → 2025年 11.5 分、+20.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
北千住駅 203.6 万/坪(昨年同期比 +7.6 ％)
北千住駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 204万円/坪(61.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +7.6％( +14.4万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 10 件(１年前(2024年)に比べて -77.3％( -34件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 8.1年(昨年 20.7年から -60.8 ％減)。平均土地面積は 32.8 坪 (昨年 28.0 坪から +17.3 ％増)。平均建物面積は 28.2 坪 (昨年 34.2 坪から -17.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 20.7 年 → 2025年 8.1 年、-60.8 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 22.5 ％ → 2025年 44.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.0 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 12.5 分 → 2025年 15.4 分、+23.0 ％と大きく増加)
築地駅 190.1 万/坪(昨年同期比 -49.7 ％)
築地駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -49.7％( -187.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 37.0年(昨年 23.6年から +57.0 ％増)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 64.7 坪から -53.2 ％減)。平均建物面積は 121.0 坪 (昨年 78.7 坪から +53.8 ％増)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 23.6 年 → 2025年 37.0 年、+57.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 4.0 分 → 2025年 5.0 分、+25.0 ％と大きく増加)
八丁堀駅 550.5 万/坪(昨年同期比 -31.5 ％)
八丁堀駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 551万円/坪(167万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -31.5％( -253.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -66.7％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 56.5年(昨年 36.5年から +54.8 ％増)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 33.0 坪から +55.7 ％増)。平均建物面積は 93.8 坪 (昨年 137.6 坪から -31.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 36.5 年 → 2025年 56.5 年、+54.8 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 2.2 分 → 2025年 4.0 分、+84.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示