【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の西武池袋線 (池袋駅～秋津駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 193万円/坪(58.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +0.3％( +0.6万円/坪)と僅かに上昇しています。売買数は 267 件(１年前(2024年)に比べて -3.6％( -10件/坪)と小幅に減少しています。)。
平均築年数は 14.1年(昨年 16.0年から -11.6 ％減)。平均土地面積は 32.5 坪 (昨年 42.1 坪から -22.7 ％減)。平均建物面積は 30.7 坪 (昨年 37.4 坪から -17.9 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が減少。
値上がりした駅数は 8 駅に対して、値下がりした駅数は 8 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。池袋駅、東長崎駅、江古田駅、練馬駅、石神井公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは江古田駅で昨年に比べ +40.0 ％、坪単価は 293 万円/坪となった。
上位 2 駅(江古田駅、池袋駅)は +37.7 ％(坪単価 +98.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(中村橋駅、練馬高野台駅)は -23.9 ％(坪単価 -63.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 16.0 年 → 2025年 14.1 年、-11.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.6 ％ → 2025年 45.8 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 23.3 ％ → 2025年 16.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 429万円/坪(130万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +35.5％( +112.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった清瀬駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 136万円/坪(41.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +4.2％( +5.5万円/坪)と小幅に上昇しています。売買数は 34 件(前年比変わらず)。
| 西武池袋線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 池袋駅 | 429万/坪 (32.6年/29.0坪) | 317万/坪 (13.4年/110坪) | 303万/坪 (63.0年/25.7坪) |
| 椎名町駅 | 305万/坪 (28.3年/22.7坪) | 333万/坪 (19.9年/43.2坪) | 157万/坪 (41.5年/23.4坪) |
| 東長崎駅 | 287万/坪 (9.6年/16.9坪) | 215万/坪 (17.3年/39.8坪) | 227万/坪 (22.0年/28.3坪) |
| 江古田駅 | 293万/坪 (13.0年/43.9坪) | 210万/坪 (31.4年/32.8坪) | 198万/坪 (16.5年/31.4坪) |
| 桜台駅 | 196万/坪 (20.7年/29.7坪) | 215万/坪 (23.6年/40.3坪) | 254万/坪 (5.8年/26.8坪) |
| 練馬駅 | 319万/坪 (15.1年/37.6坪) | 239万/坪 (22.6年/30.8坪) | 270万/坪 (22.0年/54.2坪) |
| 中村橋駅 | 190万/坪 (22.0年/16.9坪) | 291万/坪 (21.5年/46.2坪) | 252万/坪 (16.5年/37.2坪) |
| 富士見台駅 | 219万/坪 (15.2年/30.1坪) | 238万/坪 (14.6年/56.9坪) | 249万/坪 (6.1年/40.0坪) |
| 練馬高野台駅 | 171万/坪 (30.7年/30.9坪) | 197万/坪 (29.9年/38.6坪) | 217万/坪 (5.0年/24.2坪) |
| 石神井公園駅 | 246万/坪 (16.1年/34.5坪) | 204万/坪 (12.5年/45.4坪) | 234万/坪 (17.8年/54.6坪) |
| 大泉学園駅 | 178万/坪 (11.4年/32.4坪) | 182万/坪 (19.3年/34.5坪) | 181万/坪 (13.0年/31.6坪) |
| 保谷駅 | 175万/坪 (10.9年/31.2坪) | 169万/坪 (15.7年/32.1坪) | 160万/坪 (16.6年/51.4坪) |
| ひばりケ丘駅 | 165万/坪 (15.4年/31.6坪) | 173万/坪 (11.8年/47.5坪) | 187万/坪 (12.9年/45.1坪) |
| 東久留米駅 | 148万/坪 (11.7年/34.1坪) | 168万/坪 (13.3年/47.3坪) | 152万/坪 (12.6年/33.5坪) |
| 清瀬駅 | 136万/坪 (8.6年/36.0坪) | 130万/坪 (11.1年/36.3坪) | 137万/坪 (11.0年/38.8坪) |
| 秋津駅 | 149万/坪 (11.0年/38.1坪) | 147万/坪 (2.2年/37.2坪) | 134万/坪 (14.0年/31.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
江古田駅 293.5 万/坪(昨年同期比 +40.0 ％)
江古田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 293万円/坪(88.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +40.0％( +83.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 13.0年(昨年 31.4年から -58.5 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 32.8 坪から +33.8 ％増)。平均建物面積は 74.6 坪 (昨年 42.4 坪から +76.2 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 31.4 年 → 2025年 13.0 年、-58.5 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 4.7 分 → 2025年 4.0 分、-14.3 ％と減少)
価格下落要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 33.3 ％)
池袋駅 429.0 万/坪(昨年同期比 +35.5 ％)
池袋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 429万円/坪(130万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +35.5％( +112.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 7 件(１年前(2024年)に比べて +16.7％( +1件/坪)と好調に推移しています。)。
平均築年数は 32.6年(昨年 13.4年から +143.1 ％増)。平均土地面積は 29.0 坪 (昨年 109.7 坪から -73.6 ％減)。平均建物面積は 70.0 坪 (昨年 75.6 坪から -7.4 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 12.0 分 → 2025年 7.6 分、-36.9 ％と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 13.4 年 → 2025年 32.6 年、+143.1 ％と大きく増加)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 60.0 ％ → 2025年 14.3 ％)
中村橋駅 190.1 万/坪(昨年同期比 -34.6 ％)
中村橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 190万円/坪(57.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -34.6％( -100.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -44.4％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 21.5年から +2.3 ％増)。平均土地面積は 16.9 坪 (昨年 46.2 坪から -63.3 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 45.5 坪から -53.5 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 20.0 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 40.0 ％)
練馬高野台駅 171.2 万/坪(昨年同期比 -13.1 ％)
練馬高野台駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 171万円/坪(51.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -13.1％( -25.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 12 件(１年前(2024年)に比べて -7.7％( -1件/坪)と弱含みに推移しています。)。
平均築年数は 30.7年(昨年 29.9年から +2.4 ％増)。平均土地面積は 30.9 坪 (昨年 38.6 坪から -20.1 ％減)。平均建物面積は 30.3 坪 (昨年 29.6 坪から +2.4 ％増)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 15.4 ％ → 2025年 27.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 30.8 ％ → 2025年 36.4 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示