【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR総武線 (三鷹駅～小岩駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 250万円/坪(75.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -1.9％( -5.0万円/坪)と僅かに下落しています。売買数は 517 件(１年前(2024年)に比べて -47.4％( -465件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 21.2年から -11.6 ％減)。平均土地面積は 32.7 坪 (昨年 35.4 坪から -7.6 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 47.2 坪から -10.1 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく増加、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 15 駅に対して、値下がりした駅数は 9 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大久保駅、四ツ谷駅、市ケ谷駅、水道橋駅、錦糸町駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは飯田橋駅で昨年に比べ +164.3 ％、坪単価は 1,499 万円/坪となった。
上位 2 駅(飯田橋駅、市ケ谷駅)は +129.7 ％(坪単価 +620.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(信濃町駅、新宿駅)は -34.4 ％(坪単価 -140.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 21.2 年 → 2025年 18.8 年、-11.6 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 26.5 ％ → 2025年 35.0 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 21.0 ％ → 2025年 17.4 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 12.9 分 → 2025年 14.8 分、+14.9 ％と増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 9.9 ％ → 2025年 5.8 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 2.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった飯田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,499万円/坪(453万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +164.3％( +931.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった新小岩駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 151万円/坪(45.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.5％( -14.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 100 件(１年前(2024年)に比べて -36.7％( -58件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR総武線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 三鷹駅 | 257万/坪 (16.1年/37.3坪) | 247万/坪 (20.1年/44.0坪) | 249万/坪 (20.1年/39.8坪) |
| 吉祥寺駅 | 289万/坪 (23.0年/40.1坪) | 272万/坪 (21.6年/38.1坪) | 291万/坪 (19.7年/49.5坪) |
| 西荻窪駅 | 293万/坪 (19.6年/33.2坪) | 286万/坪 (20.7年/32.7坪) | 318万/坪 (16.2年/41.0坪) |
| 荻窪駅 | 297万/坪 (14.6年/34.4坪) | 290万/坪 (17.8年/39.0坪) | 267万/坪 (18.4年/36.5坪) |
| 阿佐ケ谷駅 | 288万/坪 (23.6年/28.8坪) | 290万/坪 (17.9年/31.5坪) | 265万/坪 (22.3年/39.4坪) |
| 高円寺駅 | 291万/坪 (20.7年/30.3坪) | 294万/坪 (24.3年/36.5坪) | 221万/坪 (27.7年/26.7坪) |
| 中野駅 | 282万/坪 (19.2年/30.1坪) | 318万/坪 (20.7年/37.0坪) | 307万/坪 (25.8年/45.8坪) |
| 東中野駅 | 294万/坪 (17.1年/32.0坪) | 297万/坪 (26.4年/37.5坪) | 305万/坪 (21.2年/32.6坪) |
| 大久保駅 | 401万/坪 (17.4年/41.0坪) | 328万/坪 (25.6年/53.6坪) | 314万/坪 (17.6年/45.1坪) |
| 新宿駅 | 466万/坪 (32.3年/49.9坪) | 611万/坪 (38.1年/33.9坪) | 643万/坪 (35.4年/49.2坪) |
| 代々木駅 | 429万/坪 (34.1年/85.7坪) | 399万/坪 (42.9年/88.3坪) | 361万/坪 (32.5年/22.7坪) |
| 千駄ケ谷駅 | - | 410万/坪 (43.6年/58.1坪) | 290万/坪 (37.3年/53.4坪) |
| 信濃町駅 | 165万/坪 (65.3年/16.6坪) | 301万/坪 (64.9年/18.9坪) | 271万/坪 (46.8年/24.2坪) |
| 四ツ谷駅 | 770万/坪 (61.0年/73.4坪) | 415万/坪 (16.7年/35.3坪) | 413万/坪 (16.4年/39.1坪) |
| 市ケ谷駅 | 635万/坪 (0年/30.3坪) | 325万/坪 (36.9年/49.2坪) | 355万/坪 (34.4年/62.0坪) |
| 飯田橋駅 | 1,499万/坪 (71.3年/15.1坪) | 567万/坪 (32.2年/25.7坪) | 428万/坪 (44.8年/78.7坪) |
| 水道橋駅 | 599万/坪 (46.7年/106坪) | 463万/坪 (12.0年/69.6坪) | 411万/坪 (23.3年/35.0坪) |
| 御茶ノ水駅 | 391万/坪 (37.5年/25.7坪) | 423万/坪 (26.8年/70.6坪) | 511万/坪 (32.4年/57.1坪) |
| 秋葉原駅 | 480万/坪 (44.2年/34.0坪) | 626万/坪 (43.0年/40.3坪) | 349万/坪 (57.5年/46.1坪) |
| 浅草橋駅 | - | 255万/坪 (31.4年/33.2坪) | 234万/坪 (37.0年/30.4坪) |
| 両国駅 | 253万/坪 (37.0年/39.5坪) | 245万/坪 (36.5年/35.6坪) | 303万/坪 (33.6年/54.2坪) |
| 錦糸町駅 | 346万/坪 (42.3年/29.2坪) | 280万/坪 (29.6年/45.6坪) | 258万/坪 (33.9年/40.1坪) |
| 亀戸駅 | 258万/坪 (24.3年/38.6坪) | 251万/坪 (17.2年/29.6坪) | 302万/坪 (20.1年/29.2坪) |
| 平井駅 | 189万/坪 (15.5年/21.5坪) | 183万/坪 (17.1年/30.0坪) | 168万/坪 (17.2年/24.5坪) |
| 新小岩駅 | 151万/坪 (17.3年/25.5坪) | 165万/坪 (17.1年/26.4坪) | 152万/坪 (19.2年/28.9坪) |
| 小岩駅 | 170万/坪 (12.0年/30.2坪) | 155万/坪 (20.7年/31.1坪) | 161万/坪 (18.9年/39.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
飯田橋駅 1498.6 万/坪(昨年同期比 +164.3 ％)
飯田橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1,499万円/坪(453万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +164.3％( +931.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 71.3年(昨年 32.2年から +121.8 ％増)。平均土地面積は 15.1 坪 (昨年 25.7 坪から -41.2 ％減)。平均建物面積は 22.7 坪 (昨年 69.3 坪から -67.2 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 4.0 分 → 2025年 0.0 分、-100.0 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 32.2 年 → 2025年 71.3 年、+121.8 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
市ケ谷駅 634.7 万/坪(昨年同期比 +95.1 ％)
市ケ谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 635万円/坪(192万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +95.1％( +309.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 0.0年(昨年 36.9年から -100.0 ％減)。平均土地面積は 30.3 坪 (昨年 49.2 坪から -38.5 ％減)。平均建物面積は 75.6 坪 (昨年 102.9 坪から -26.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 36.9 年 → 2025年 0.0 年、-100.0 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 7.2 分 → 2025年 2.0 分、-72.4 ％と大きく減少)
信濃町駅 165.3 万/坪(昨年同期比 -45.1 ％)
信濃町駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 165万円/坪(50.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -45.1％( -135.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 65.3年(昨年 64.9年から +0.6 ％増)。平均土地面積は 16.6 坪 (昨年 18.9 坪から -12.0 ％減)。平均建物面積は 12.1 坪 (昨年 26.5 坪から -54.3 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 6.5 分 → 2025年 10.0 分、+53.8 ％と大きく増加)
新宿駅 466.3 万/坪(昨年同期比 -23.7 ％)
新宿駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 466万円/坪(141万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.7％( -145.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 32.3年(昨年 38.1年から -15.2 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 33.9 坪から +47.3 ％増)。平均建物面積は 108.0 坪 (昨年 77.1 坪から +40.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 38.1 年 → 2025年 32.3 年、-15.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 22.2 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 7.0 分 → 2025年 9.2 分、+31.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 55.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示