【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期の東武野田線 (大宮駅～南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 97.2万円/坪(29.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -6.6％( -6.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 145 件(１年前(2024年)に比べて -77.9％( -512件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 15.7年(昨年 17.2年から -8.9 ％減)。平均土地面積は 42.8 坪 (昨年 49.5 坪から -13.5 ％減)。平均建物面積は 32.2 坪 (昨年 40.3 坪から -20.0 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加、土地面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。豊春駅、藤の牛島駅、南桜井駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは藤の牛島駅で昨年に比べ +71.5 ％、坪単価は 81.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(藤の牛島駅、南桜井駅)は +49.0 ％(坪単価 +23.8 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(七里駅、春日部駅)は -18.5 ％(坪単価 -18.3 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.4 ％ → 2025年 9.8 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.4 ％ → 2025年 7.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 27.4 ％ → 2025年 28.7 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった北大宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 191万円/坪(57.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +12.5％( +21.2万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -90.0％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった南桜井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.5％( +13.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -77.5％( -55件/坪)と大幅に減少しています。)。
| 東武野田線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 130万/坪 (12.0年/36.8坪) | 152万/坪 (14.6年/53.7坪) | 150万/坪 (12.7年/44.8坪) |
| 北大宮駅 | 191万/坪 (0年/24.2坪) | 169万/坪 (5.1年/28.7坪) | 188万/坪 (14.6年/64.3坪) |
| 大宮公園駅 | 172万/坪 (17.8年/45.0坪) | 174万/坪 (13.7年/67.7坪) | 149万/坪 (19.2年/80.4坪) |
| 大和田駅 | 90.5万/坪 (17.1年/48.9坪) | 108万/坪 (11.1年/43.7坪) | 107万/坪 (13.2年/50.7坪) |
| 七里駅 | 85.5万/坪 (13.2年/39.6坪) | 106万/坪 (10.3年/46.6坪) | 93.4万/坪 (15.5年/51.8坪) |
| 岩槻駅 | 82.8万/坪 (18.6年/41.8坪) | 84.0万/坪 (20.7年/48.8坪) | 88.2万/坪 (15.2年/50.3坪) |
| 東岩槻駅 | 96.2万/坪 (3.4年/34.5坪) | 82.1万/坪 (19.9年/61.6坪) | 87.7万/坪 (16.8年/66.9坪) |
| 豊春駅 | 71.4万/坪 (16.8年/34.8坪) | 59.0万/坪 (29.0年/39.5坪) | 65.6万/坪 (21.4年/47.0坪) |
| 八木崎駅 | - | 92.6万/坪 (0.25年/41.3坪) | 76.2万/坪 (22.2年/38.1坪) |
| 春日部駅 | 74.8万/坪 (23.8年/60.2坪) | 90.6万/坪 (17.1年/45.2坪) | 91.7万/坪 (21.0年/48.3坪) |
| 藤の牛島駅 | 81.1万/坪 (18.3年/37.3坪) | 47.3万/坪 (33.5年/64.2坪) | 56.9万/坪 (26.7年/43.1坪) |
| 南桜井駅 | 65.8万/坪 (18.8年/43.0坪) | 52.0万/坪 (25.7年/49.8坪) | 64.5万/坪 (21.7年/51.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
藤の牛島駅 81.1 万/坪(昨年同期比 +71.5 ％)
藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.1万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +71.5％( +33.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -85.7％( -18件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.3年(昨年 33.5年から -45.2 ％減)。平均土地面積は 37.3 坪 (昨年 64.2 坪から -41.9 ％減)。平均建物面積は 27.2 坪 (昨年 39.6 坪から -31.3 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 33.5 年 → 2025年 18.3 年、-45.2 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 9.5 ％ → 2025年 66.7 ％)
南桜井駅 65.8 万/坪(昨年同期比 +26.5 ％)
南桜井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 65.8万円/坪(19.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +26.5％( +13.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 16 件(１年前(2024年)に比べて -77.5％( -55件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.8年(昨年 25.7年から -26.9 ％減)。平均土地面積は 43.0 坪 (昨年 49.8 坪から -13.6 ％減)。平均建物面積は 29.7 坪 (昨年 32.2 坪から -7.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 25.7 年 → 2025年 18.8 年、-26.9 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.7 ％ → 2025年 31.2 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.4 ％ → 2025年 25.0 ％)
七里駅 85.5 万/坪(昨年同期比 -19.5 ％)
七里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 85.5万円/坪(25.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -19.5％( -20.8万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 13 件(１年前(2024年)に比べて -84.7％( -72件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.2年(昨年 10.3年から +28.9 ％増)。平均土地面積は 39.6 坪 (昨年 46.6 坪から -15.1 ％減)。平均建物面積は 34.4 坪 (昨年 37.3 坪から -7.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 7.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 10.3 年 → 2025年 13.2 年、+28.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 18.3 ％ → 2025年 38.5 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 57.3 ％ → 2025年 53.8 ％)
春日部駅 74.8 万/坪(昨年同期比 -17.5 ％)
春日部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 74.8万円/坪(22.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -17.5％( -15.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて -76.8％( -63件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.8年(昨年 17.1年から +39.2 ％増)。平均土地面積は 60.2 坪 (昨年 45.2 坪から +33.0 ％増)。平均建物面積は 29.0 坪 (昨年 41.4 坪から -29.9 ％減)。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.4 ％ → 2025年 6.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 15.6 ％ → 2025年 11.1 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 17.1 年 → 2025年 23.8 年、+39.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 61.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.6 ％ → 2025年 11.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示