【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年10月〜12月期の東武野田線 (大宮駅～南桜井駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 91.1万円/坪(27.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -16.8％( -18.4万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 158 件(１年前(2023年)に比べて -17.3％( -33件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 16.4年から +29.2 ％増)。平均土地面積は 45.0 坪 (昨年 53.8 坪から -16.3 ％減)。平均建物面積は 38.3 坪 (昨年 40.9 坪から -6.4 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加、土地面積 200 平方メートル超の土地面積が非常に広い物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 6 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。大宮公園駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは大宮公園駅で昨年に比べ +25.0 ％、坪単価は 203 万円/坪となった。
上位 2 駅(大宮公園駅、七里駅)は +16.0 ％(坪単価 +23.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(藤の牛島駅、南桜井駅)は -56.2 ％(坪単価 -55.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2023年 6.8 ％ → 2024年 7.2 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 16.4 年 → 2024年 21.2 年、+29.2 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 23.9 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 35.9 ％ → 2024年 32.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった大宮公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 203万円/坪(61.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +25.0％( +40.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.4万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.2％( -76.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +800.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
| 東武野田線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 大宮駅 | 125万/坪 (14.7年/43.1坪) | 143万/坪 (13.0年/49.0坪) | 149万/坪 (21.7年/47.5坪) |
| 北大宮駅 | 202万/坪 (9.8年/33.3坪) | 196万/坪 (13.8年/38.6坪) | 185万/坪 (-0.25年/42.4坪) |
| 大宮公園駅 | 203万/坪 (5.3年/41.6坪) | 162万/坪 (8.4年/46.4坪) | - |
| 大和田駅 | 113万/坪 (12.3年/44.3坪) | 111万/坪 (13.5年/48.5坪) | 114万/坪 (9.6年/43.1坪) |
| 七里駅 | 109万/坪 (12.4年/44.1坪) | 101万/坪 (13.4年/50.3坪) | 110万/坪 (8.5年/39.8坪) |
| 岩槻駅 | 73.7万/坪 (25.7年/48.9坪) | 87.2万/坪 (14.2年/49.9坪) | 79.2万/坪 (18.2年/68.3坪) |
| 東岩槻駅 | 85.9万/坪 (16.8年/56.7坪) | 81.2万/坪 (18.9年/96.3坪) | 82.2万/坪 (16.4年/53.6坪) |
| 豊春駅 | 42.6万/坪 (37.1年/33.4坪) | 58.3万/坪 (25.1年/65.8坪) | 59.6万/坪 (21.8年/40.5坪) |
| 八木崎駅 | - | 71.2万/坪 (22.8年/33.3坪) | 98.3万/坪 (6.1年/41.3坪) |
| 春日部駅 | 98.9万/坪 (17.2年/54.7坪) | 94.1万/坪 (24.0年/51.4坪) | 98.2万/坪 (15.7年/58.3坪) |
| 藤の牛島駅 | 37.4万/坪 (43.7年/33.4坪) | 114万/坪 (0.8年/84.7坪) | 89.4万/坪 (7.8年/35.5坪) |
| 南桜井駅 | 42.0万/坪 (29.9年/48.4坪) | 76.6万/坪 (23.2年/68.9坪) | 53.7万/坪 (27.1年/45.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
大宮公園駅 202.6 万/坪(昨年同期比 +25.0 ％)
大宮公園駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 203万円/坪(61.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +25.0％( +40.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 5.3年(昨年 8.4年から -37.6 ％減)。平均土地面積は 41.6 坪 (昨年 46.4 坪から -10.3 ％減)。平均建物面積は 31.0 坪 (昨年 33.3 坪から -6.8 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2023年 8.4 年 → 2024年 5.3 年、-37.6 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 4.3 分 → 2024年 7.0 分、+61.5 ％と大きく増加)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 50.0 ％)
七里駅 108.6 万/坪(昨年同期比 +7.0 ％)
七里駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 109万円/坪(32.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +7.0％( +7.1万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 18 件(１年前(2023年)に比べて -18.2％( -4件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 12.4年(昨年 13.4年から -7.1 ％減)。平均土地面積は 44.1 坪 (昨年 50.3 坪から -12.3 ％減)。平均建物面積は 35.3 坪 (昨年 45.1 坪から -21.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 33.3 ％ → 2024年 50.0 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2023年 23.8 ％ → 2024年 22.2 ％)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 5.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 4.8 ％ → 2024年 5.6 ％)
藤の牛島駅 37.4 万/坪(昨年同期比 -67.2 ％)
藤の牛島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 37.4万円/坪(11.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -67.2％( -76.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2023年)に比べて +800.0％( +8件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 43.7年(昨年 0.8年から +5696.6 ％増)。平均土地面積は 33.4 坪 (昨年 84.7 坪から -60.5 ％減)。平均建物面積は 24.7 坪 (昨年 33.3 坪から -25.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 0.8 年 → 2024年 43.7 年、+5696.6 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2023年 6.0 分 → 2024年 11.6 分、+92.6 ％と大きく増加)
南桜井駅 42.0 万/坪(昨年同期比 -45.2 ％)
南桜井駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 42.0万円/坪(12.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -45.2％( -34.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 19 件(１年前(2023年)に比べて +46.2％( +6件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 29.9年(昨年 23.2年から +28.7 ％増)。平均土地面積は 48.4 坪 (昨年 68.9 坪から -29.7 ％減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 32.2 坪から +3.5 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2023年 18.1 分 → 2024年 15.4 分、-15.0 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 36.4 ％ → 2024年 16.7 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2023年 23.2 年 → 2024年 29.9 年、+28.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 9.1 ％ → 2024年 61.1 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 27.3 ％ → 2024年 5.6 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示