【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR高崎線 (浦和駅～神保原駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 89.1万円/坪(27.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -3.4％( -3.1万円/坪)と小幅に下落しています。売買数は 406 件(１年前(2024年)に比べて -72.2％( -1053件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 13.5年(昨年 17.8年から -24.1 ％減)。平均土地面積は 51.4 坪 (昨年 61.9 坪から -16.9 ％減)。平均建物面積は 33.4 坪 (昨年 41.6 坪から -19.8 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が増加。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。全体的に上昇基調。北本駅、鴻巣駅、本庄駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは岡部駅で昨年に比べ +142.1 ％、坪単価は 76.2 万円/坪となった。
上位 2 駅(岡部駅、本庄駅)は +103.4 ％(坪単価 +34.3 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浦和駅、熊谷駅)は -17.2 ％(坪単価 -21.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 17.8 年 → 2025年 13.5 年、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 39.1 ％ → 2025年 54.3 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 27.8 ％ → 2025年 20.9 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.1 ％ → 2025年 1.3 ％)
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 0.6 ％ → 2025年 0.3 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.2％( -35.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -79.4％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった熊谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.2％( -7.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -72.8％( -91件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR高崎線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 浦和駅 | 142万/坪 (6.4年/25.9坪) | 177万/坪 (13.0年/44.4坪) | 170万/坪 (10.7年/37.8坪) |
| さいたま新都心駅 | 141万/坪 (19.0年/43.0坪) | 155万/坪 (21.2年/52.7坪) | 166万/坪 (20.9年/55.1坪) |
| 大宮駅 | 130万/坪 (12.0年/36.8坪) | 152万/坪 (14.6年/53.7坪) | 150万/坪 (12.7年/44.8坪) |
| 宮原駅 | 117万/坪 (10.9年/36.8坪) | 104万/坪 (14.4年/45.8坪) | 121万/坪 (8.1年/40.0坪) |
| 上尾駅 | 96.0万/坪 (11.2年/52.8坪) | 103万/坪 (14.7年/53.1坪) | 98.0万/坪 (15.9年/50.5坪) |
| 北上尾駅 | 103万/坪 (7.5年/37.7坪) | 106万/坪 (16.4年/49.6坪) | 104万/坪 (11.8年/42.5坪) |
| 桶川駅 | 97.4万/坪 (7.6年/41.4坪) | 88.9万/坪 (14.4年/57.7坪) | 84.0万/坪 (17.4年/49.2坪) |
| 北本駅 | 95.2万/坪 (8.3年/41.7坪) | 76.3万/坪 (16.5年/46.1坪) | 76.1万/坪 (17.8年/61.2坪) |
| 鴻巣駅 | 87.9万/坪 (14.5年/55.2坪) | 67.5万/坪 (17.4年/58.5坪) | 70.9万/坪 (21.0年/55.5坪) |
| 北鴻巣駅 | 56.8万/坪 (24.5年/37.1坪) | 57.0万/坪 (23.5年/90.8坪) | 65.5万/坪 (16.7年/61.9坪) |
| 吹上駅 | 67.0万/坪 (18.2年/48.5坪) | 66.8万/坪 (18.4年/57.7坪) | 53.1万/坪 (25.3年/71.4坪) |
| 行田駅 | 65.5万/坪 (12.8年/52.9坪) | 60.2万/坪 (15.9年/69.4坪) | 71.7万/坪 (12.9年/55.7坪) |
| 熊谷駅 | 48.0万/坪 (24.0年/66.3坪) | 55.9万/坪 (25.4年/68.2坪) | 56.2万/坪 (21.4年/75.6坪) |
| 籠原駅 | 59.9万/坪 (17.5年/62.3坪) | 58.6万/坪 (20.1年/81.8坪) | 60.2万/坪 (22.2年/77.9坪) |
| 深谷駅 | 57.9万/坪 (20.9年/70.0坪) | 56.1万/坪 (19.2年/94.0坪) | 52.2万/坪 (20.6年/88.7坪) |
| 岡部駅 | 76.2万/坪 (1.6年/59.0坪) | 31.5万/坪 (32.9年/99.8坪) | 44.1万/坪 (21.5年/104坪) |
| 本庄駅 | 60.7万/坪 (17.5年/70.6坪) | 36.9万/坪 (30.0年/95.0坪) | 46.4万/坪 (26.5年/105坪) |
| 神保原駅 | 48.4万/坪 (20.9年/84.3坪) | 44.2万/坪 (21.8年/78.0坪) | 43.4万/坪 (18.4年/84.5坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
岡部駅 76.2 万/坪(昨年同期比 +142.1 ％)
岡部駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.2万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +142.1％( +44.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 1.6年(昨年 32.9年から -95.1 ％減)。平均土地面積は 59.0 坪 (昨年 99.8 坪から -40.9 ％減)。平均建物面積は 32.1 坪 (昨年 59.9 坪から -46.5 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 32.9 年 → 2025年 1.6 年、-95.1 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 17.6 分 → 2025年 12.2 分、-30.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 20.0 ％ → 2025年 80.0 ％)
本庄駅 60.7 万/坪(昨年同期比 +64.6 ％)
本庄駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 60.7万円/坪(18.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +64.6％( +23.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 23 件(１年前(2024年)に比べて -70.1％( -54件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 17.5年(昨年 30.0年から -41.7 ％減)。平均土地面積は 70.6 坪 (昨年 95.0 坪から -25.7 ％減)。平均建物面積は 38.5 坪 (昨年 52.5 坪から -26.7 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 30.0 年 → 2025年 17.5 年、-41.7 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 20.6 分 → 2025年 17.6 分、-14.6 ％と減少)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 1.3 ％ → 2025年 13.0 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 16.4 ％ → 2025年 45.5 ％)
浦和駅 141.6 万/坪(昨年同期比 -20.2 ％)
浦和駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 142万円/坪(42.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -20.2％( -35.8万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 22 件(１年前(2024年)に比べて -79.4％( -85件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.4年(昨年 13.0年から -50.5 ％減)。平均土地面積は 25.9 坪 (昨年 44.4 坪から -41.8 ％減)。平均建物面積は 30.7 坪 (昨年 40.4 坪から -23.9 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 13.0 年 → 2025年 6.4 年、-50.5 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 41.7 ％ → 2025年 63.6 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 24.3 ％ → 2025年 9.1 ％)
熊谷駅 48.0 万/坪(昨年同期比 -14.2 ％)
熊谷駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -14.2％( -7.9万円/坪)と不調に推移しています。売買数は 34 件(１年前(2024年)に比べて -72.8％( -91件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 24.0年(昨年 25.4年から -5.3 ％減)。平均土地面積は 66.3 坪 (昨年 68.2 坪から -2.8 ％減)。平均建物面積は 31.2 坪 (昨年 40.3 坪から -22.7 ％減)。
価格上昇要因
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.2 ％ → 2025年 36.4 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 32.2 ％ → 2025年 27.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.1 ％ → 2025年 33.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示