【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期の東武宇都宮線 (新栃木駅～東武宇都宮駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 63.5万円/坪(19.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -9.3％( -6.5万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 56 件(１年前(2024年)に比べて -41.7％( -40件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 19.8年(昨年 19.4年から +2.1 ％増)。平均土地面積は 71.4 坪 (昨年 76.4 坪から -6.6 ％減)。平均建物面積は 42.4 坪 (昨年 37.1 坪から +14.2 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分以上の徒歩圏外の物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 2 駅に対して、値下がりした駅数は 6 駅。ほとんどの駅において下落した。おもちゃのまち駅、南宇都宮駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南宇都宮駅で昨年に比べ +45.0 ％、坪単価は 80.3 万円/坪となった。
上位 2 駅(南宇都宮駅、おもちゃのまち駅)は +36.6 ％(坪単価 +18.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(西川田駅、壬生駅)は -23.3 ％(坪単価 -15.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 25.4 分 → 2025年 20.4 分、-19.7 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.8 ％ → 2025年 28.8 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.6 ％ → 2025年 32.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 11.1 ％ → 2025年 17.3 ％)
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.7 ％ → 2025年 1.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南宇都宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.0％( +24.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった壬生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.2万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.1％( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
| 東武宇都宮線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 新栃木駅 | 57.6万/坪 (15.4年/71.5坪) | 61.4万/坪 (20.2年/82.3坪) | 45.2万/坪 (21.8年/76.6坪) |
| 野州平川駅 | 67.6万/坪 (1.3年/69.8坪) | 68.5万/坪 (13.9年/68.7坪) | 12.8万/坪 (46.3年/81.7坪) |
| 野州大塚駅 | 6.1万/坪 (49.3年/151坪) | - | 17.7万/坪 (50.3年/115坪) |
| 壬生駅 | 33.2万/坪 (32.0年/112坪) | 43.1万/坪 (24.3年/74.1坪) | 36.7万/坪 (26.7年/133坪) |
| 国谷駅 | - | 118万/坪 (20.8年/68.1坪) | 40.7万/坪 (14.3年/172坪) |
| おもちゃのまち駅 | 54.8万/坪 (25.8年/84.7坪) | 42.8万/坪 (28.8年/62.5坪) | 28.9万/坪 (42.9年/129坪) |
| 安塚駅 | - | 2.1万/坪 (35.3年/99.8坪) | 38.6万/坪 (23.3年/72.6坪) |
| 西川田駅 | 66.9万/坪 (23.6年/52.7坪) | 87.4万/坪 (23.3年/63.0坪) | 45.9万/坪 (23.9年/61.4坪) |
| 江曽島駅 | 68.0万/坪 (26.4年/66.0坪) | 71.6万/坪 (20.1年/69.6坪) | 43.3万/坪 (26.4年/102坪) |
| 南宇都宮駅 | 80.3万/坪 (26.1年/65.7坪) | 55.4万/坪 (25.8年/52.6坪) | 114万/坪 (23.3年/77.1坪) |
| 東武宇都宮駅 | 67.9万/坪 (17.5年/66.4坪) | 74.5万/坪 (16.5年/82.4坪) | 57.8万/坪 (25.5年/90.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南宇都宮駅 80.3 万/坪(昨年同期比 +45.0 ％)
南宇都宮駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 80.3万円/坪(24.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +45.0％( +24.9万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて +80.0％( +4件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.1年(昨年 25.8年から +1.3 ％増)。平均土地面積は 65.7 坪 (昨年 52.6 坪から +24.8 ％増)。平均建物面積は 38.1 坪 (昨年 32.1 坪から +18.7 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 13.8 分 → 2025年 11.1 分、-19.5 ％と減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 16.7 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 33.3 ％)
おもちゃのまち駅 54.8 万/坪(昨年同期比 +28.2 ％)
おもちゃのまち駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 54.8万円/坪(16.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +28.2％( +12.0万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.8年(昨年 28.8年から -10.4 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 62.5 坪から +35.5 ％増)。平均建物面積は 51.4 坪 (昨年 51.4 坪から +0.0 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 28.8 年 → 2025年 25.8 年、-10.4 ％と減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 9.3 分 → 2025年 12.0 分、+28.6 ％と大きく増加)
西川田駅 66.9 万/坪(昨年同期比 -23.5 ％)
西川田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.9万円/坪(20.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.5％( -20.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 6 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 23.6年(昨年 23.3年から +1.4 ％増)。平均土地面積は 52.7 坪 (昨年 63.0 坪から -16.3 ％減)。平均建物面積は 30.8 坪 (昨年 32.3 坪から -4.9 ％減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 33.3 ％)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 12.5 ％ → 2025年 16.7 ％)
壬生駅 33.2 万/坪(昨年同期比 -23.1 ％)
壬生駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 33.2万円/坪(10.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -23.1％( -10.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 4 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 32.0年(昨年 24.3年から +32.0 ％増)。平均土地面積は 111.9 坪 (昨年 74.1 坪から +51.0 ％増)。平均建物面積は 40.8 坪 (昨年 31.0 坪から +31.7 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 24.3 年 → 2025年 32.0 年、+32.0 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 8.0 分 → 2025年 11.0 分、+37.5 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 75.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示