【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR宗谷本線 (旭川駅～稚内駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 34.5万円/坪(10.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +17.0％( +5.0万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 78 件(１年前(2024年)に比べて -87.4％( -540件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.9年(昨年 34.0年から -9.0 ％減)。平均土地面積は 103.2 坪 (昨年 102.7 坪から +0.6 ％増)。平均建物面積は 50.3 坪 (昨年 52.4 坪から -4.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、土地面積 60 平方メートル未満のDINKS・子供独立後の老後世帯を対象とした中規模物件数が大きく増加、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。ほとんどの駅において下落した。旭川駅、旭川四条駅、永山駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは永山駅で昨年に比べ +79.5 ％、坪単価は 66.1 万円/坪となった。
上位 2 駅(永山駅、旭川四条駅)は +54.8 ％(坪単価 +20.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(稚内駅、新旭川駅)は -67.1 ％(坪単価 -27.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.7 ％ → 2025年 2.6 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 42.2 ％ → 2025年 32.9 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が小幅増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.6 ％ → 2025年 40.8 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった永山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +79.5％( +29.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった稚内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.2％( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR宗谷本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 旭川駅 | 38.8万/坪 (28.9年/95.6坪) | 31.8万/坪 (33.2年/101坪) | 37.0万/坪 (31.0年/100坪) |
| 旭川四条駅 | 50.7万/坪 (18.0年/87.7坪) | 39.0万/坪 (37.4年/101坪) | 50.9万/坪 (38.3年/84.7坪) |
| 新旭川駅 | 53.6万/坪 (44.5年/49.2坪) | 92.6万/坪 (1.1年/69.6坪) | 34.6万/坪 (33.4年/67.1坪) |
| 永山駅 | 66.1万/坪 (6.0年/174坪) | 36.8万/坪 (28.4年/103坪) | 39.9万/坪 (30.1年/79.0坪) |
| 比布駅 | - | 4.0万/坪 (52.4年/109坪) | 12.0万/坪 (32.6年/149坪) |
| 蘭留駅 | - | - | - |
| 塩狩駅 | - | - | - |
| 和寒駅 | - | - | 26.3万/坪 (32.5年/92.8坪) |
| 剣淵駅 | - | 11.8万/坪 (33.2年/251坪) | |
| 士別駅 | 15.5万/坪 (30.0年/118坪) | 15.8万/坪 (41.6年/115坪) | 18.1万/坪 (40.6年/152坪) |
| 多寄駅 | - | 3.2万/坪 (50.0年/268坪) | - |
| 風連駅 | - | 23.1万/坪 (25.0年/142坪) | - |
| 名寄駅 | 17.4万/坪 (63.0年/81.7坪) | 23.2万/坪 (38.5年/101坪) | 27.5万/坪 (37.7年/139坪) |
| 智恵文駅 | - | - | - |
| 美深駅 | 3.0万/坪 (49.0年/78.7坪) | 3.8万/坪 (42.2年/126坪) | 4.1万/坪 (35.5年/135坪) |
| 天塩川温泉駅 | - | - | - |
| 咲来駅 | - | - | - |
| 音威子府駅 | - | - | 5.1万/坪 (38.3年/267坪) |
| 佐久駅 | - | - | - |
| 天塩中川駅 | - | 4.1万/坪 (29.9年/112坪) | 1.0万/坪 (35.4年/192坪) |
| 問寒別駅 | - | - | - |
| 雄信内駅 | - | - | - |
| 幌延駅 | 5.0万/坪 (32.0年/109坪) | - | 8.3万/坪 (47.0年/139坪) |
| 豊富駅 | 22.0万/坪 (31.0年/115坪) | 28.6万/坪 (31.6年/166坪) | - |
| 兜沼駅 | - | 1.3万/坪 (31.3年/154坪) | - |
| 勇知駅 | - | 0.7万/坪 (42.8年/194坪) | 39.7万/坪 (9.3年/169坪) |
| 南稚内駅 | 9.0万/坪 (34.9年/152坪) | 13.2万/坪 (37.5年/96.6坪) | 20.0万/坪 (33.7年/121坪) |
| 稚内駅 | 1.4万/坪 (55.0年/148坪) | 17.8万/坪 (39.5年/80.4坪) | 7.6万/坪 (44.0年/61.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
永山駅 66.1 万/坪(昨年同期比 +79.5 ％)
永山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.1万円/坪(20.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +79.5％( +29.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -2件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 6.0年(昨年 28.4年から -78.9 ％減)。平均土地面積は 173.9 坪 (昨年 102.9 坪から +69.1 ％増)。平均建物面積は 49.9 坪 (昨年 38.6 坪から +29.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 28.4 年 → 2025年 6.0 年、-78.9 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2024年 17.5 分 → 2025年 20.0 分、+14.3 ％と増加)
旭川四条駅 50.7 万/坪(昨年同期比 +30.1 ％)
旭川四条駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.7万円/坪(15.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +30.1％( +11.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 18.0年(昨年 37.4年から -51.8 ％減)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 100.6 坪から -12.8 ％減)。平均建物面積は 45.4 坪 (昨年 37.1 坪から +22.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 37.4 年 → 2025年 18.0 年、-51.8 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 25.0 分 → 2025年 20.0 分、-20.0 ％と大きく減少)
稚内駅 1.4 万/坪(昨年同期比 -92.2 ％)
稚内駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.4万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -92.2％( -16.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 55.0年(昨年 39.5年から +39.4 ％増)。平均土地面積は 148.2 坪 (昨年 80.4 坪から +84.3 ％増)。平均建物面積は 59.5 坪 (昨年 60.2 坪から -1.3 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 39.5 年 → 2025年 55.0 年、+39.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.7 分 → 2025年 17.7 分、+65.6 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 66.7 ％ → 2025年 100.0 ％)
新旭川駅 53.6 万/坪(昨年同期比 -42.1 ％)
新旭川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.6万円/坪(16.2万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -42.1％( -38.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -33.3％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 1.1年から +3994.1 ％増)。平均土地面積は 49.2 坪 (昨年 69.6 坪から -29.3 ％減)。平均建物面積は 26.5 坪 (昨年 34.3 坪から -22.8 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 1.1 年 → 2025年 44.5 年、+3994.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 5.0 分 → 2025年 22.5 分、+350.0 ％と大きく増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示