【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR肥薩線 (吉松駅~隼人駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 40.7万円/坪(12.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +50.8%( +13.7万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 29 件(1年前(2024年)に比べて -53.2%( -33件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 30.3年(昨年 32.6年から -7.1 %減)。平均土地面積は 92.7 坪 (昨年 129.8 坪から -28.6 %減)。平均建物面積は 38.9 坪 (昨年 45.3 坪から -14.3 %減)。
近年の取引物件の特徴は、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加、土地面積 100 平方メートルを超えるゆったり広々とした物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 2 駅。ほとんどの駅において下落した。日当山駅は、昨年から 20 %以上の値上がり。最も値上がりしたのは日当山駅で昨年に比べ +49.3 %、坪単価は 44.0 万円/坪となった。
上位 1 駅(日当山駅)は +49.3 %(坪単価 +14.5 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(表木山駅)は -62.6 %(坪単価 -20.0 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 34.7 分 → 2025年 24.0 分、-30.9 %と大きく減少)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 48.3 % → 2025年 39.3 %)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 10.3 % → 2025年 14.3 %)
価格下落要因
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 8.1 % → 2025年 6.9 %)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった隼人駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.0万円/坪(14.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +17.9%( +7.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 14 件(1年前(2024年)に比べて -39.1%( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった嘉例川駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.6万円/坪(2.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -40.4%( -4.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(1年前(2024年)に比べて -75.0%( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR肥薩線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | 1年前 (平均築年・面積) | 2年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 吉松駅 | - | 0.9万/坪 (35.5年/46.9坪) | 5.8万/坪 (38.4年/221坪) |
| 栗野駅 | 9.4万/坪 (47.0年/30.3坪) | 9.4万/坪 (35.5年/168坪) | 9.3万/坪 (43.7年/237坪) |
| 大隅横川駅 | - | 12.6万/坪 (43.2年/103坪) | - |
| 植村駅 | - | - | 2.5万/坪 (32.3年/166坪) |
| 霧島温泉駅 | - | 14.3万/坪 (34.3年/163坪) | 12.9万/坪 (33.8年/262坪) |
| 嘉例川駅 | 6.6万/坪 (44.0年/127坪) | 11.1万/坪 (37.0年/177坪) | 13.2万/坪 (30.0年/145坪) |
| 中福良駅 | 60.1万/坪 (24.0年/290坪) | - | - |
| 表木山駅 | 12.0万/坪 (26.0年/72.6坪) | 32.0万/坪 (22.8年/96.8坪) | 24.7万/坪 (35.6年/145坪) |
| 日当山駅 | 44.0万/坪 (25.1年/107坪) | 29.5万/坪 (35.2年/106坪) | 31.8万/坪 (35.7年/108坪) |
| 隼人駅 | 48.0万/坪 (33.0年/75.7坪) | 40.7万/坪 (27.7年/125坪) | 67.2万/坪 (20.7年/89.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格(国土交通省アンケートに基づく)をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位:万円、カッコ内は事例物件の平均築年数/同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
日当山駅 44.0 万/坪(昨年同期比 +49.3 %)
日当山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 44.0万円/坪(13.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて +49.3%( +14.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 9 件(1年前(2024年)に比べて -43.8%( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 25.1年(昨年 35.2年から -28.7 %減)。平均土地面積は 106.9 坪 (昨年 106.2 坪から +0.7 %増)。平均建物面積は 51.1 坪 (昨年 36.2 坪から +41.1 %増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 35.2 年 → 2025年 25.1 年、-28.7 %と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 6.2 % → 2025年 22.2 %)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 % → 2025年 55.6 %)
表木山駅 12.0 万/坪(昨年同期比 -62.6 %)
表木山駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.0万円/坪(3.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は1年前(2024年)に比べて -62.6%( -20.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(1年前(2024年)に比べて +200.0%( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 26.0年(昨年 22.8年から +14.3 %増)。平均土地面積は 72.6 坪 (昨年 96.8 坪から -25.0 %減)。平均建物面積は 36.3 坪 (昨年 46.9 坪から -22.6 %減)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 % → 2025年 66.7 %)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 22.8 年 → 2025年 26.0 年、+14.3 %と増加)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅: セグメント:
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示