【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜6月期のJR奥羽本線 (津軽湯の沢駅～青森駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 35.4万円/坪(10.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -8.1％( -3.1万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 145 件(１年前(2024年)に比べて -57.8％( -199件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 34.5年(昨年 30.2年から +14.2 ％増)。平均土地面積は 105.7 坪 (昨年 95.2 坪から +11.1 ％増)。平均建物面積は 64.1 坪 (昨年 49.9 坪から +28.3 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、建物面積 100 平方メートル未満の一般的なファミリー世帯を対象とした物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が増加。
値上がりした駅数は 4 駅に対して、値下がりした駅数は 3 駅。ほとんどの駅において下落した。撫牛子駅、津軽新城駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは北常盤駅で昨年に比べ +276.8 ％、坪単価は 38.8 万円/坪となった。
上位 2 駅(北常盤駅、津軽新城駅)は +172.0 ％(坪単価 +24.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(浪岡駅、弘前駅)は -52.8 ％(坪単価 -17.7 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 駅から徒歩 3 分未満の駅近物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 0.3 ％ → 2025年 0.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 2.3 ％ → 2025年 2.9 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が増加(2024年 30.2 年 → 2025年 34.5 年、+14.2 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 36.8 ％ → 2025年 43.5 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 35.5 ％ → 2025年 41.2 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新青森駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 50.8万円/坪(15.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.9％( +4.6万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 19 件(１年前(2024年)に比べて -13.6％( -3件/坪)と不調に推移しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった浪岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.1万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -76.8％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
| JR奥羽本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 津軽湯の沢駅 | - | 1.7万/坪 (39.5年/213坪) | 0.6万/坪 (41.0年/103坪) |
| 碇ケ関駅 | - | - | - |
| 長峰駅 | - | 6.0万/坪 (40.8年/57.5坪) | 23.8万/坪 (44.9年/127坪) |
| 大鰐温泉駅 | - | 13.3万/坪 (37.4年/142坪) | 8.8万/坪 (43.9年/182坪) |
| 石川駅 | - | - | 14.9万/坪 (47.8年/151坪) |
| 弘前駅 | 29.6万/坪 (36.1年/122坪) | 41.6万/坪 (29.0年/105坪) | 39.0万/坪 (29.3年/106坪) |
| 撫牛子駅 | 45.9万/坪 (11.6年/173坪) | 34.7万/坪 (24.1年/61.4坪) | 41.2万/坪 (18.3年/77.1坪) |
| 川部駅 | - | 13.8万/坪 (60.0年/303坪) | 35.0万/坪 (34.1年/152坪) |
| 北常盤駅 | 38.8万/坪 (22.0年/87.7坪) | 10.3万/坪 (38.2年/85.5坪) | 13.8万/坪 (24.3年/113坪) |
| 浪岡駅 | 7.1万/坪 (40.7年/239坪) | 30.5万/坪 (29.1年/150坪) | 30.0万/坪 (33.7年/115坪) |
| 大釈迦駅 | - | 11.0万/坪 (27.9年/232坪) | - |
| 鶴ケ坂駅 | - | 0.26万/坪 (39.8年/124坪) | - |
| 津軽新城駅 | 48.7万/坪 (26.5年/49.9坪) | 29.1万/坪 (29.8年/77.8坪) | 27.8万/坪 (32.3年/91.0坪) |
| 新青森駅 | 50.8万/坪 (29.8年/63.6坪) | 46.2万/坪 (25.8年/65.0坪) | 50.8万/坪 (25.5年/102坪) |
| 青森駅 | 36.7万/坪 (35.5年/93.7坪) | 40.0万/坪 (30.8年/85.2坪) | 40.7万/坪 (30.0年/80.2坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
北常盤駅 38.8 万/坪(昨年同期比 +276.8 ％)
北常盤駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 38.8万円/坪(11.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +276.8％( +28.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 22.0年(昨年 38.2年から -42.3 ％減)。平均土地面積は 87.7 坪 (昨年 85.5 坪から +2.7 ％増)。平均建物面積は 43.9 坪 (昨年 40.8 坪から +7.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 38.2 年 → 2025年 22.0 年、-42.3 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.2 分 → 2025年 2.0 分、-91.4 ％と大きく減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
津軽新城駅 48.7 万/坪(昨年同期比 +67.2 ％)
津軽新城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 48.7万円/坪(14.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +67.2％( +19.6万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -81.8％( -9件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 26.5年(昨年 29.8年から -11.1 ％減)。平均土地面積は 49.9 坪 (昨年 77.8 坪から -35.9 ％減)。平均建物面積は 183.0 坪 (昨年 39.3 坪から +365.4 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 29.8 年 → 2025年 26.5 年、-11.1 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 13.8 分 → 2025年 12.0 分、-13.2 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 44.4 ％ → 2025年 100.0 ％)
浪岡駅 7.1 万/坪(昨年同期比 -76.8 ％)
浪岡駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 7.1万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -76.8％( -23.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 9 件(１年前(2024年)に比べて -10.0％( -1件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 40.7年(昨年 29.1年から +40.2 ％増)。平均土地面積は 239.0 坪 (昨年 150.3 坪から +59.0 ％増)。平均建物面積は 64.4 坪 (昨年 35.1 坪から +83.3 ％増)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 29.1 年 → 2025年 40.7 年、+40.2 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 18.9 分 → 2025年 28.0 分、+48.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 37.5 ％ → 2025年 71.4 ％)
弘前駅 29.6 万/坪(昨年同期比 -28.7 ％)
弘前駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 29.6万円/坪(9.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -28.7％( -11.9万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 36 件(１年前(2024年)に比べて -65.4％( -68件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 36.1年(昨年 29.0年から +24.5 ％増)。平均土地面積は 121.6 坪 (昨年 104.8 坪から +16.0 ％増)。平均建物面積は 55.3 坪 (昨年 48.6 坪から +13.9 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 41.1 ％ → 2025年 28.6 ％)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 29.0 年 → 2025年 36.1 年、+24.5 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が増加(2024年 33.1 分 → 2025年 37.2 分、+12.4 ％と増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 32.2 ％ → 2025年 53.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 13.3 ％ → 2025年 7.1 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示