【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2024年1月〜12月期のJR中央本線支線 (岡谷駅～塩尻駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 58.8万円/坪(17.8万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +28.8％( +13.2万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 66 件(１年前(2023年)に比べて -13.2％( -10件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 33.8年から -19.2 ％減)。平均土地面積は 108.3 坪 (昨年 101.0 坪から +7.1 ％増)。平均建物面積は 54.2 坪 (昨年 52.4 坪から +3.5 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、駅から徒歩 10 分圏内の標準的な物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 3 駅に対して、値下がりした駅数は 1 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。岡谷駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは川岸駅で昨年に比べ +101.2 ％、坪単価は 53.9 万円/坪となった。
上位 1 駅(川岸駅)は +101.2 ％(坪単価 +27.1 万円/坪)の上昇。一方、下位 1 駅(辰野駅)は -6.8 ％(坪単価 -0.9 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 33.8 年 → 2024年 27.3 年、-19.2 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 49.2 ％ → 2024年 31.7 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2023年 12.7 ％ → 2024年 19.0 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が増加(2023年 21.4 分 → 2024年 24.5 分、+14.3 ％と増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2023年 28.6 ％ → 2024年 33.3 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2023年 7.9 ％ → 2024年 3.0 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった塩尻駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 76.3万円/坪(23.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +11.6％( +7.9万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 32 件(前年比変わらず)。
鉄道路線中、最低値の駅となった辰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.3万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.8％( -0.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
| JR中央本線支線 | 現状(2024) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 岡谷駅 | 47.8万/坪 (26.1年/109坪) | 33.6万/坪 (36.4年/118坪) | 35.6万/坪 (33.8年/121坪) |
| 川岸駅 | 53.9万/坪 (47.0年/38.6坪) | 26.8万/坪 (52.8年/56.0坪) | 85.8万/坪 (30.0年/43.1坪) |
| 辰野駅 | 12.3万/坪 (45.3年/161坪) | 13.2万/坪 (49.5年/126坪) | 23.7万/坪 (34.9年/102坪) |
| 信濃川島駅 | - | - | 15.8万/坪 (23.5年/269坪) |
| 小野駅 | - | 3.7万/坪 (48.4年/103坪) | 8.9万/坪 (34.7年/130坪) |
| 塩尻駅 | 76.3万/坪 (23.6年/102坪) | 68.4万/坪 (23.8年/88.5坪) | 64.2万/坪 (17.0年/94.3坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
川岸駅 53.9 万/坪(昨年同期比 +101.2 ％)
川岸駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 53.9万円/坪(16.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて +101.2％( +27.1万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 2 件(１年前(2023年)に比べて -60.0％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.0年(昨年 52.8年から -10.9 ％減)。平均土地面積は 38.6 坪 (昨年 56.0 坪から -31.1 ％減)。平均建物面積は 35.5 坪 (昨年 32.1 坪から +10.6 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2023年 52.8 年 → 2024年 47.0 年、-10.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 100.0 ％)
辰野駅 12.3 万/坪(昨年同期比 -6.8 ％)
辰野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 12.3万円/坪(3.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2023年)に比べて -6.8％( -0.9万円/坪)と弱含みに推移しています。売買数は 6 件(１年前(2023年)に比べて +20.0％( +1件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 45.3年(昨年 49.5年から -8.5 ％減)。平均土地面積は 160.6 坪 (昨年 125.8 坪から +27.6 ％増)。平均建物面積は 47.9 坪 (昨年 33.3 坪から +43.9 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2023年 21.4 分 → 2024年 15.7 分、-26.8 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2023年 100.0 ％ → 2024年 83.3 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示