【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR日豊本線 (小倉駅～吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 62.8万円/坪(19.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +9.6％( +5.5万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 88 件(１年前(2024年)に比べて -82.7％( -421件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.2年(昨年 26.1年から -18.8 ％減)。平均土地面積は 81.1 坪 (昨年 81.8 坪から -0.9 ％減)。平均建物面積は 50.0 坪 (昨年 46.7 坪から +7.1 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 5 駅に対して、値下がりした駅数は 10 駅。ほとんどの駅において下落した。城野駅、下曽根駅、吉富駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは南行橋駅で昨年に比べ +386.7 ％、坪単価は 222 万円/坪となった。
上位 2 駅(南行橋駅、築城駅)は +285.8 ％(坪単価 +96.0 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(苅田駅、新田原駅)は -71.1 ％(坪単価 -34.4 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 26.1 年 → 2025年 21.2 年、-18.8 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 21.7 分 → 2025年 18.9 分、-13.3 ％と減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 28.9 ％ → 2025年 38.2 ％)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 35.6 ％ → 2025年 22.4 ％)
価格下落要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 21.6 ％ → 2025年 28.9 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった南行橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 222万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +386.7％( +176.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった宇島駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 6.9万円/坪(2.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -37.3％( -4.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 2 件(１年前(2024年)に比べて -86.7％( -13件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 46.7万/坪 (31.1年/49.9坪) | 62.0万/坪 (33.0年/76.4坪) | 64.1万/坪 (32.7年/85.7坪) |
| 西小倉駅 | 34.0万/坪 (30.5年/135坪) | 48.6万/坪 (37.3年/59.6坪) | 81.6万/坪 (27.2年/66.7坪) |
| 南小倉駅 | 42.7万/坪 (32.2年/58.7坪) | 62.2万/坪 (26.0年/75.8坪) | 45.7万/坪 (31.1年/63.9坪) |
| 城野駅 | 88.6万/坪 (8.4年/70.5坪) | 62.3万/坪 (20.9年/59.8坪) | 67.0万/坪 (19.7年/75.1坪) |
| 安部山公園駅 | 66.7万/坪 (24.7年/84.1坪) | 66.8万/坪 (24.7年/71.4坪) | 67.1万/坪 (20.6年/72.9坪) |
| 下曽根駅 | 82.5万/坪 (5.7年/51.3坪) | 67.4万/坪 (20.5年/66.7坪) | 93.3万/坪 (20.1年/75.3坪) |
| 朽網駅 | 59.9万/坪 (16.0年/49.4坪) | 66.5万/坪 (26.7年/80.0坪) | 79.4万/坪 (27.8年/74.4坪) |
| 苅田駅 | 15.3万/坪 (47.0年/24.2坪) | 64.4万/坪 (20.8年/85.8坪) | 70.6万/坪 (13.1年/75.5坪) |
| 小波瀬西工大前駅 | 42.2万/坪 (20.8年/119坪) | 57.7万/坪 (21.8年/100.0坪) | 51.1万/坪 (18.4年/81.0坪) |
| 行橋駅 | 33.6万/坪 (24.2年/126坪) | 53.1万/坪 (25.7年/86.8坪) | 56.1万/坪 (20.5年/89.9坪) |
| 南行橋駅 | 222万/坪 (41.7年/45.4坪) | 45.7万/坪 (28.3年/71.7坪) | 67.7万/坪 (18.7年/82.3坪) |
| 新田原駅 | 10.2万/坪 (0年/272坪) | 29.8万/坪 (31.6年/196坪) | 18.5万/坪 (37.6年/90.8坪) |
| 築城駅 | 23.6万/坪 (42.0年/84.7坪) | 8.3万/坪 (47.4年/88.9坪) | 8.4万/坪 (42.0年/164坪) |
| 椎田駅 | - | 9.9万/坪 (38.1年/155坪) | 13.1万/坪 (56.0年/113坪) |
| 豊前松江駅 | - | 6.0万/坪 (48.8年/177坪) | 8.2万/坪 (51.4年/121坪) |
| 宇島駅 | 6.9万/坪 (28.0年/200坪) | 11.0万/坪 (44.5年/159坪) | 16.5万/坪 (25.5年/97.6坪) |
| 三毛門駅 | - | 10.9万/坪 (39.7年/120坪) | 33.1万/坪 (34.8年/122坪) |
| 吉富駅 | 26.9万/坪 (37.5年/99.8坪) | 18.0万/坪 (38.7年/124坪) | 48.4万/坪 (14.3年/72.0坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
南行橋駅 222.5 万/坪(昨年同期比 +386.7 ％)
南行橋駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 222万円/坪(67.3万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +386.7％( +176.8万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -70.0％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 41.7年(昨年 28.3年から +47.1 ％増)。平均土地面積は 45.4 坪 (昨年 71.7 坪から -36.7 ％減)。平均建物面積は 24.2 坪 (昨年 34.5 坪から -29.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 11.9 分 → 2025年 9.7 分、-18.8 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 28.3 年 → 2025年 41.7 年、+47.1 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 40.0 ％ → 2025年 66.7 ％)
築城駅 23.6 万/坪(昨年同期比 +185.0 ％)
築城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 23.6万円/坪(7.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +185.0％( +15.3万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -80.0％( -4件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 42.0年(昨年 47.4年から -11.3 ％減)。平均土地面積は 84.7 坪 (昨年 88.9 坪から -4.8 ％減)。平均建物面積は 21.2 坪 (昨年 43.6 坪から -51.4 ％減)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 47.4 年 → 2025年 42.0 年、-11.3 ％と減少)
- 駅からの平均距離が減少(2024年 13.6 分 → 2025年 11.0 分、-19.1 ％と減少)
価格下落要因
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 80.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
苅田駅 15.3 万/坪(昨年同期比 -76.3 ％)
苅田駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 15.3万円/坪(4.6万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -76.3％( -49.1万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -94.1％( -16件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 47.0年(昨年 20.8年から +126.3 ％増)。平均土地面積は 24.2 坪 (昨年 85.8 坪から -71.8 ％減)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 43.4 坪から -54.7 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 17.4 分 → 2025年 15.0 分、-13.6 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.8 年 → 2025年 47.0 年、+126.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 23.1 ％ → 2025年 100.0 ％)
新田原駅 10.2 万/坪(昨年同期比 -65.9 ％)
新田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 10.2万円/坪(3.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -65.9％( -19.6万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -87.5％( -7件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均土地面積は 272.3 坪 (昨年 196.2 坪から +38.8 ％増)。平均建物面積は 19.7 坪 (昨年 39.7 坪から -50.5 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 21.0 分 → 2025年 10.0 分、-52.4 ％と大きく減少)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示