【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年4月〜6月期のJR日豊本線 (小倉駅～吉富駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 57.5万円/坪(17.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +5.2％( +2.8万円/坪)と堅調に推移しています。売買数は 73 件(１年前(2024年)に比べて -44.7％( -59件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 21.9年(昨年 25.7年から -14.9 ％減)。平均土地面積は 94.0 坪 (昨年 87.1 坪から +7.9 ％増)。平均建物面積は 50.7 坪 (昨年 48.3 坪から +5.0 ％増)。
近年の取引物件の特徴は、築 20 年以内の比較的新しい物件数が大きく増加、築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少。
値上がりした駅数は 11 駅に対して、値下がりした駅数は 5 駅。全体的に上昇基調。小倉駅、朽網駅、小波瀬西工大前駅、宇島駅、吉富駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは三毛門駅で昨年に比べ +733.3 ％、坪単価は 22.0 万円/坪となった。
上位 2 駅(三毛門駅、西小倉駅)は +523.5 ％(坪単価 +34.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(築城駅、新田原駅)は -74.6 ％(坪単価 -21.2 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 25.7 年 → 2025年 21.9 年、-14.9 ％と減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 34.7 ％ → 2025年 24.6 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が増加(全取引物件に占める割合が 2024年 29.0 ％ → 2025年 33.8 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.2 ％ → 2025年 1.5 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が小幅減少(全取引物件に占める割合が 2024年 1.5 ％ → 2025年 1.4 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった城野駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 81.0万円/坪(24.5万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +13.2％( +9.5万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて -75.0％( -12件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった築城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -90.7％( -14.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
| JR日豊本線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 小倉駅 | 67.3万/坪 (22.7年/82.6坪) | 41.0万/坪 (33.9年/106坪) | 50.3万/坪 (36.4年/123坪) |
| 西小倉駅 | 66.5万/坪 (17.0年/71.1坪) | 16.1万/坪 (46.8年/29.5坪) | 18.6万/坪 (39.6年/35.3坪) |
| 南小倉駅 | 62.3万/坪 (16.8年/55.6坪) | 87.6万/坪 (6.1年/78.7坪) | 49.5万/坪 (40.1年/85.7坪) |
| 城野駅 | 81.0万/坪 (13.8年/54.1坪) | 71.5万/坪 (20.3年/67.6坪) | 66.8万/坪 (15.2年/48.1坪) |
| 安部山公園駅 | 57.7万/坪 (28.6年/52.3坪) | 55.0万/坪 (21.9年/57.0坪) | 43.0万/坪 (25.6年/64.6坪) |
| 下曽根駅 | 68.0万/坪 (17.0年/59.3坪) | 63.1万/坪 (26.5年/64.4坪) | 67.2万/坪 (21.5年/71.5坪) |
| 朽網駅 | 55.1万/坪 (12.3年/275坪) | 44.0万/坪 (41.5年/69.3坪) | 87.0万/坪 (0.25年/37.8坪) |
| 苅田駅 | 70.5万/坪 (10.3年/130坪) | 81.9万/坪 (21.3年/106坪) | 69.3万/坪 (7.3年/125坪) |
| 小波瀬西工大前駅 | 67.0万/坪 (22.0年/128坪) | 51.2万/坪 (18.8年/81.7坪) | 44.3万/坪 (17.7年/105坪) |
| 行橋駅 | 22.1万/坪 (37.1年/105坪) | 43.8万/坪 (28.9年/94.1坪) | 51.5万/坪 (24.8年/126坪) |
| 南行橋駅 | 66.1万/坪 (1.3年/60.5坪) | 32.2万/坪 (45.3年/197坪) | 185万/坪 (0.25年/72.6坪) |
| 新田原駅 | 19.8万/坪 (27.3年/130坪) | 47.8万/坪 (18.8年/139坪) | - |
| 築城駅 | 1.5万/坪 (55.3年/66.6坪) | 16.0万/坪 (50.3年/121坪) | 9.0万/坪 (0年/27.2坪) |
| 椎田駅 | - | 8.4万/坪 (35.3年/293坪) | 41.3万/坪 (46.3年/96.8坪) |
| 豊前松江駅 | - | - | |
| 宇島駅 | 24.5万/坪 (38.9年/192坪) | 18.5万/坪 (46.8年/230坪) | 0.4万/坪 (0年/63.5坪) |
| 三毛門駅 | 22.0万/坪 (19.3年/424坪) | 2.6万/坪 (36.3年/66.6坪) | 99.2万/坪 (0.25年/66.6坪) |
| 吉富駅 | 45.1万/坪 (16.3年/62.0坪) | 23.9万/坪 (30.9年/171坪) | 71.7万/坪 (14.3年/47.4坪) |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
三毛門駅 22.0 万/坪(昨年同期比 +733.3 ％)
三毛門駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 22.0万円/坪(6.7万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +733.3％( +19.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 19.3年(昨年 36.3年から -46.9 ％減)。平均土地面積は 423.5 坪 (昨年 66.6 坪から +536.4 ％増)。平均建物面積は 136.1 坪 (昨年 37.8 坪から +260.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 36.3 年 → 2025年 19.3 年、-46.9 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 30.0 分 → 2025年 9.0 分、-70.0 ％と大きく減少)
西小倉駅 66.5 万/坪(昨年同期比 +313.6 ％)
西小倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 66.5万円/坪(20.1万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +313.6％( +50.4万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 4 件(１年前(2024年)に比べて +100.0％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.0年(昨年 46.8年から -63.6 ％減)。平均土地面積は 71.1 坪 (昨年 29.5 坪から +141.0 ％増)。平均建物面積は 58.6 坪 (昨年 20.4 坪から +187.0 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 46.8 年 → 2025年 17.0 年、-63.6 ％と大きく減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 28.0 分 → 2025年 17.0 分、-39.3 ％と大きく減少)
築城駅 1.5 万/坪(昨年同期比 -90.7 ％)
築城駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 1.5万円/坪(0.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -90.7％( -14.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(前年比変わらず)。
平均築年数は 55.3年(昨年 50.3年から +9.9 ％増)。平均土地面積は 66.6 坪 (昨年 121.0 坪から -45.0 ％減)。平均建物面積は 87.7 坪 (昨年 46.9 坪から +87.1 ％増)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 23.0 分 → 2025年 3.0 分、-87.0 ％と大きく減少)
- 築 40 年を超える高経年物件数が僅かに減少(全取引物件に占める割合が 2024年 100.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
新田原駅 19.8 万/坪(昨年同期比 -58.5 ％)
新田原駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 19.8万円/坪(6.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -58.5％( -28.0万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 1 件(１年前(2024年)に比べて -50.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 27.3年(昨年 18.8年から +45.3 ％増)。平均土地面積は 130.1 坪 (昨年 139.2 坪から -6.5 ％減)。平均建物面積は 60.5 坪 (昨年 63.5 坪から -4.8 ％減)。
価格上昇要因
- 駅からの平均距離が減少(2024年 27.5 分 → 2025年 23.0 分、-16.4 ％と減少)
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 18.8 年 → 2025年 27.3 年、+45.3 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 50.0 ％ → 2025年 100.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示