【監修者】
宅地建物取引士・日商簿記2級
注文住宅会社で15年以上、不動産売買、建築デザイン企画、営業企画等に従事。 主に土地や中古住宅の売買契約、金融・司法書士手続きを経験。 自身でも土地、中古住宅、商業施設等の売買経験あり。 2016年より住宅・不動産専門ライターとしても活動中。 多数の不動産メディアで執筆・監修。 続きを読む...
中古一戸建て相場の概況
2025年1月〜3月期のJR横須賀線 (武蔵小杉駅～久里浜駅)における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 133万円/坪(40.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -25.0％( -44.4万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 309 件(１年前(2024年)に比べて +27.2％( +66件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 17.1年(昨年 21.9年から -21.7 ％減)。平均土地面積は 45.5 坪 (昨年 53.4 坪から -14.7 ％減)。平均建物面積は 35.8 坪 (昨年 42.7 坪から -16.2 ％減)。
近年の取引物件の特徴は、築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加、駅から徒歩 20 分未満の比較的駅から遠い物件数が大きく増加。
値上がりした駅数は 7 駅に対して、値下がりした駅数は 7 駅。おおむね昨年と横ばい傾向。新川崎駅は、昨年から 20 ％以上の値上がり。最も値上がりしたのは新川崎駅で昨年に比べ +42.0 ％、坪単価は 272 万円/坪となった。
上位 2 駅(新川崎駅、北鎌倉駅)は +28.3 ％(坪単価 +51.9 万円/坪)の上昇。一方、下位 2 駅(鎌倉駅、田浦駅)は -76.1 ％(坪単価 -350.1 万円/坪)の下落。
価格上昇要因
- 平均築年数が大きく減少(2024年 21.9 年 → 2025年 17.1 年、-21.7 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 24.7 ％ → 2025年 38.7 ％)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が減少(全取引物件に占める割合が 2024年 31.2 ％ → 2025年 25.0 ％)
価格下落要因
- 築 6 年未満の築浅物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 5.2 ％ → 2025年 3.7 ％)
- 駅から徒歩 6 分未満の比較的駅が近い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 3.5 ％ → 2025年 2.6 ％)
駅ごとの中古一戸建て相場について
鉄道路線中、最高値の駅となった新川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 272万円/坪(82.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.0％( +80.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
鉄道路線中、最低値の駅となった田浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.9％( -45.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
| JR横須賀線 | 現状(2025) (平均築年・面積) | １年前 (平均築年・面積) | ２年前 (平均築年・面積) |
|---|---|---|---|
| 武蔵小杉駅 | 249万/坪 (8.5年/21.9坪) | 280万/坪 (27.7年/68.1坪) | 233万/坪 (18.0年/15.9坪) |
| 新川崎駅 | 272万/坪 (33.4年/53.2坪) | 192万/坪 (5.3年/24.2坪) | 162万/坪 (13.5年/22.7坪) |
| 横浜駅 | 168万/坪 (25.9年/31.5坪) | 157万/坪 (37.2年/51.2坪) | 358万/坪 (39.4年/73.6坪) |
| 保土ケ谷駅 | 119万/坪 (15.8年/42.2坪) | 106万/坪 (20.5年/49.2坪) | 121万/坪 (19.0年/44.3坪) |
| 東戸塚駅 | 135万/坪 (14.6年/43.3坪) | 122万/坪 (21.3年/38.8坪) | 150万/坪 (18.7年/55.1坪) |
| 戸塚駅 | 129万/坪 (14.2年/55.3坪) | 116万/坪 (20.4年/49.8坪) | 132万/坪 (19.2年/50.4坪) |
| 大船駅 | 129万/坪 (14.3年/39.8坪) | 129万/坪 (19.9年/51.4坪) | 143万/坪 (12.8年/46.5坪) |
| 北鎌倉駅 | 182万/坪 (11.6年/43.9坪) | 158万/坪 (14.0年/58.0坪) | 138万/坪 (29.2年/70.8坪) |
| 鎌倉駅 | 182万/坪 (25.6年/67.4坪) | 836万/坪 (26.1年/101坪) | 221万/坪 (28.5年/65.7坪) |
| 逗子駅 | 136万/坪 (19.9年/46.6坪) | 144万/坪 (24.7年/63.8坪) | 154万/坪 (19.7年/51.6坪) |
| 東逗子駅 | 118万/坪 (9.7年/32.8坪) | 119万/坪 (21.7年/46.9坪) | 102万/坪 (20.7年/51.0坪) |
| 田浦駅 | 16.1万/坪 (44.5年/40.3坪) | 61.9万/坪 (20.8年/37.4坪) | 21.5万/坪 (50.5年/74.9坪) |
| 横須賀駅 | 97.2万/坪 (22.0年/40.8坪) | - | - |
| 衣笠駅 | 81.5万/坪 (18.8年/38.8坪) | 73.6万/坪 (24.9年/44.3坪) | 75.3万/坪 (28.5年/43.4坪) |
| 久里浜駅 | 88.6万/坪 (24.0年/44.2坪) | 124万/坪 (0年/48.4坪) | - |
※『ウチノカチ』データベースに登録された中古一戸建ての実売却価格（国土交通省アンケートに基づく）をもとに、鉄道路線の駅ごとに平均単価を算出。単位：万円、カッコ内は事例物件の平均築年数／同土地面積。
価格変動が大きかった駅について
新川崎駅 272.5 万/坪(昨年同期比 +42.0 ％)
新川崎駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 272万円/坪(82.4万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +42.0％( +80.5万円/坪)と大幅に上昇しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて -37.5％( -3件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 33.4年(昨年 5.3年から +536.1 ％増)。平均土地面積は 53.2 坪 (昨年 24.2 坪から +120.0 ％増)。平均建物面積は 32.7 坪 (昨年 33.5 坪から -2.4 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 5.3 年 → 2025年 33.4 年、+536.1 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 14.9 分 → 2025年 22.2 分、+49.2 ％と大きく増加)
北鎌倉駅 181.6 万/坪(昨年同期比 +14.7 ％)
北鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(54.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて +14.7％( +23.3万円/坪)と好調に推移しています。売買数は 5 件(１年前(2024年)に比べて +66.7％( +2件/坪)と大幅に増加しています。)。
平均築年数は 11.6年(昨年 14.0年から -17.2 ％減)。平均土地面積は 43.9 坪 (昨年 58.0 坪から -24.3 ％減)。平均建物面積は 35.1 坪 (昨年 32.3 坪から +8.7 ％増)。
価格上昇要因
- 平均築年数が減少(2024年 14.0 年 → 2025年 11.6 年、-17.2 ％と減少)
- 駅からの平均距離が大きく減少(2024年 16.3 分 → 2025年 12.4 分、-24.1 ％と大きく減少)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 33.3 ％ → 2025年 80.0 ％)
鎌倉駅 181.7 万/坪(昨年同期比 -78.3 ％)
鎌倉駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 182万円/坪(55.0万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -78.3％( -654.5万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 17 件(１年前(2024年)に比べて -10.5％( -2件/坪)と不調に推移しています。)。
平均築年数は 25.6年(昨年 26.1年から -2.0 ％減)。平均土地面積は 67.4 坪 (昨年 101.4 坪から -33.6 ％減)。平均建物面積は 44.4 坪 (昨年 36.6 坪から +21.2 ％増)。
価格上昇要因
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく減少(全取引物件に占める割合が 2024年 52.9 ％ → 2025年 29.4 ％)
- 築 3 年未満の新築同様の物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 5.9 ％ → 2025年 11.8 ％)
価格下落要因
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 17.4 分 → 2025年 21.0 分、+20.9 ％と大きく増加)
- 築 40 年を超える高経年物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 17.6 ％ → 2025年 23.5 ％)
田浦駅 16.1 万/坪(昨年同期比 -73.9 ％)
田浦駅における中古一戸建ての価格相場(平均取引価格)は坪単価 16.1万円/坪(4.9万円/㎡)です。中古一戸建て相場は１年前(2024年)に比べて -73.9％( -45.7万円/坪)と大幅に下落しています。売買数は 3 件(１年前(2024年)に比べて -25.0％( -1件/坪)と大幅に減少しています。)。
平均築年数は 44.5年(昨年 20.8年から +114.4 ％増)。平均土地面積は 40.3 坪 (昨年 37.4 坪から +7.7 ％増)。平均建物面積は 31.3 坪 (昨年 33.7 坪から -7.1 ％減)。
価格下落要因
- 平均築年数が大きく増加(2024年 20.8 年 → 2025年 44.5 年、+114.4 ％と大きく増加)
- 駅からの平均距離が大きく増加(2024年 10.0 分 → 2025年 12.7 分、+26.7 ％と大きく増加)
- 築 40 年以内の比較的古い物件数が大きく増加(全取引物件に占める割合が 2024年 25.0 ％ → 2025年 50.0 ％)
セグメントごとの取引物件の内訳
対象駅： セグメント：
※各年ごとの取引件数の割合が高いセグメントほど赤く表示